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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ミーティング・ヴィーナス」

 (原題:MEETING VENUS )91年イギリス作品。音楽を題材にした映画では、上質の部類に入る。「メフィスト」などで演出力を発揮したイシュトヴァーン・サボー監督の才気がみなぎる作品だ。...

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「ビッグ・アイズ」

 (原題:BIG EYES)出来そのものよりも、題材の方が面白い映画だ。また「エド・ウッド」(94年)以来、久しぶりにティム・バートン監督が実在の人物を取り上げたことでも注目されよう。...

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「約三十の嘘」

 2004年作品。6人の詐欺師による、ママゴトみたいな“コン・ゲームもどき”に我慢できない人もいるだろうが、私は楽しめた。そもそも「avec mon mari」(99年)や「とらばいゆ」(2000年)の大谷健太郎監督に、本格的ミステリーを期待してはいけない(爆)。...

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「さよなら歌舞伎町」

 つまらない。設定は悪くないし、出演者も(約一名を除いて)それなりのメンバーを揃えてはいるが、まったく面白くならないのは演出と脚本が三流だからである。監督の廣木隆一もシナリオ担当の荒井晴彦も、かつて良い仕事をしていた時期は(ごく短い間)あったが、今では完全に“終わっている”連中だ。こういう面子を起用したことはプロデューサーの責任であり、早い話が企画段階でボツにするべきネタである。...

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「スカイ・キャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

 (原題:Sky Captain and the World of Tomorrow )2004年作品。監督のケリー・コンランが、自宅のパソコンで「ワールド・オブ・トゥモロー」という6分間の短編映画を作り、それが大手映画会社の目にとまって劇場版にブローアップする形で作られた作品らしい。なるほど、確かに最初の6分間というか、導入部分だけは面白いと言える。...

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「深夜食堂」

 奇しくも先日観た「さよなら歌舞伎町」と同じ舞台(新宿)、そして同じグランドホテル形式、さらに似た場面もあるという映画なのだが、出来の方は本作が上だ。同様のネタを扱っても、送り手のレベルによって大きく違う結果が出てくるのだから、作品のコンセプトと作劇を煮詰めるプロデューサーの責任は重大である。...

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「ミュージックボックス」

 (原題:MUSIC BOX )89年アメリカ作品。70年前後に“社会派三部作”を撮り存在感を示したコスタ・ガブラス監督の、80年代以降の代表作と言えるものだ。政治的なメッセージ性はもちろん、ミステリー映画としてもかなり高いクォリティを実現している。...

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「Facebookで大逆転」

 (原題:FRIENDED TO DEATH )タッチは軽薄で演出にはコクが無く、キャストの演技にも特筆すべきところはないというチャラけた作品なのだが、観終わってみれば満足感を得られたりする。やはり題材を吟味して選べば、作りが大したことが無くても印象に残る映画は出来てしまうものなのだ。...

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「戦争と青春」

 91年作品。公開当時に、この映画をベタボメしている評論家が多かったのには呆れたものだ。それも内容ではなく、問題意識の面だけで評価している。これがいったい“評論”と呼べるのであろうか。別に問題意識そのものが悪いとは思わないが、とにかくこのヘタクソな映画づくりは勘弁してほしい。...

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「パーソナル・ソング」

 (原題:ALIVE INSIDE)これは素晴らしい音楽映画だ。本作はミュージカルでもなければ、コンサート映画でもなく、音楽家の伝記映画でもない。しかしながら、ドキュメンタリー映画の体裁を取りつつも、音楽の楽しさを体感することに関しては他の追随を許さないほどのヴォルテージの高さを見せる。こういうアプローチの方法もあったのかと、まさに目から鱗が落ちる思いだ。...

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「パワープレイ」

 (原題:Power Play)78年イギリス作品。骨太のポリティカル・サスペンスであり、しかも扱われている題材は古くない。それどころか、冷戦終結後の混沌期を経て、今や新・冷戦時代に突入したかと思われる先の見えない現在において参考になるようなモチーフを提示している。観て損の無い快作と言えよう。...

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「バベルの学校」

 (原題:La cour de...

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「ネバーランド」

 (原題:Finding Neverland...

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「フォックスキャッチャー」

 (原題:FOXCATCHER)図式的で底の浅い話を、いたずらに深刻ぶって語っているだけの映画で、とても評価できない。オスカー獲得確実という前評判があったが、いざ蓋を開けてみるとノミネーションは主演男優賞と助演男優賞のみで、結果は受賞ゼロであったのも納得できるようなレベルである。...

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「つぐみ」

 90年作品。市川準監督の代表作であり、この時期の日本映画を代表する逸品のひとつ。物語の語り手である大学生のまりあは、東京の映画館で母と一緒に「二十四の瞳」を観た後に。ふと“海の匂い”を感じる。その瞬間、カメラは大通りを突っきり、川を下り、東京湾に出て、まりあが生まれ育った西伊豆の海辺の街まで移動する。この魅力的なオープニングだけでこの映画は観る価値がある。...

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「味園ユニバース」

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“ハイレゾ対応”というキャッチフレーズ

 先日、ショップでSONYのスピーカーSS-HA1を聴いてみた。プレーヤーとアンプも同社の製品であったが、音の傾向自体は従来のSONYのシステムとさほど変化はない。つまりは、聴感上の物理特性(みたいなもの)を取り敢えず整えてはいるが、明るさも艶も潤いもない無愛想なサウンドだ。変にメカニカルなデザインも含めて、私は評価出来ない。...

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「おみおくりの作法」

 (原題:Still Life)とても感銘を受けた。何より、主人公の生き方がカッコいい。人間の尊厳に敬意を払い、常に真摯に行動を積み上げていく。たとえ派手さは無く寡黙ではあっても、誰かはちゃんと認めてくれる。こういう姿勢で人生を送れたら、まさに悔いは無い。...

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「お父さんのバックドロップ」

 2004年作品。絵に描いたようなスポ根もので、誰が映画化してもそれなりの出来になりそうな題材だが、あまり面白くなかったのは、これが監督デビュー作であった李闘士男の演出が想像以上にヘタだったからだ。...

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「はじまりのうた」

 (原題:Begin Again )ストーリー自体は大したことはない。しかし、劇中で使われる楽曲の扱い方には非凡なものを感じた。ジョン・カーニー監督の前作「ONCE ダブリンの街角で」は観ていないが、高度な音楽的センスはこの作者の持ち味なのだろう。その意味で、観る価値はある。...

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