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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「スカイ・キャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」

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 (原題:Sky Captain and the World of Tomorrow )2004年作品。監督のケリー・コンランが、自宅のパソコンで「ワールド・オブ・トゥモロー」という6分間の短編映画を作り、それが大手映画会社の目にとまって劇場版にブローアップする形で作られた作品らしい。なるほど、確かに最初の6分間というか、導入部分だけは面白いと言える。

 1939年、万国博覧会が開催されているニューヨークで、女性新聞記者のポリー・パーキンスは著名な科学者が連続して行方不明になっている事件を独自で取材していた。ところがある日、空から奇妙な巨大ロボット軍団が飛来して街を破壊してゆく光景に直面する。特ダネをカメラに収めようとするポリーだが、ロボットの魔の手は彼女にも迫る。間一髪で助けに入ったのが、空軍特殊部隊のパイロットでスカイキャプテンことジョー・サリヴァンであった。



 二人は今回のロボット襲撃事件と科学者連続失踪事件が裏で繋がっていることを疑い、共同で調査を始める。そんな彼らに世界征服を企むドイツ人科学者トーテンコフ博士と、その一味が立ちふさがるのであった。

 巨大ロボット軍団とスカイ・キャプテンとのバトルが面白い。ハイテク兵器に立ち向かうのが基本性能が優れているとは思えないP-40戦闘機というのも御愛敬ながら、通信用の電波が空中で円弧を描くとか、地図の上を飛行機が飛ぶとか、レーザー銃からドーナツ状の光が発射されるとかいった、ノスタルジックな趣向がてんこ盛りであるのは楽しめる。アクション場面に緊張感がないのも雰囲気にピッタリだ。



 だが、それ以降の、敵の本拠地に乗り込む場面になるとヴォルテージはダラ下がり。「キングコング」や「インディ・ジョーンズ」の二番煎じ的な映像(つまり、よく見かける画面)の連続で出るのはアクビばかりである。ハッキリ言って、このネタで2時間は辛い。基本的に6分間しか息が続かない監督であるから、引っ張っても1時間ちょっとでサッと切り上げるべきだった。

 主演のジュード・ロウとグウィネス・パルトロウの演技も特筆する箇所はない。見ていて楽しかったのは軍服姿のアンジェリーナ・ジョリーぐらいだ。

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