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「長い灰色の線」

 (原題:THE LONG GRAY LINE)1954年作品。巨匠ジョン・フォード監督の、この時期の代表的な映画とされているもの。確かに評価が高いだけあって、見応えのあるシャシンだ。おそらく、この監督の本格西部劇以外の作品では屈指のクォリティを示していると思う。出演俳優は粒ぞろいだし、映像面での訴求力もハイレベルだ。...

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「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」

 (原題:NO OTHER LAND )高い求心力を持つドキュメンタリー作品で、観る価値は大いにある。何より、今の世界情勢を多角的な視点で考える上で、絶好の教材に成り得ることは間違いない。2024年の第74回ベルリン国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を受賞し、第97回米アカデミー賞でも長編ドキュメンタリー賞を受賞した話題作だ。...

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「エレクトリック・ステイト」

 (原題:THE ELECTRIC STATE)2025年3月よりNetflixから配信されたSFロードムービー。「アベンジャーズ...

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「ANORA アノーラ」

 (原題:ANORA )主演女優がとても健闘していることは分かるが、映画全体としては面白味が感じられない。第77回カンヌ国際映画祭や第97回米アカデミー賞などで高く評価され主要アワードを獲得した作品ながら、個人的には傑出した点を見出せなかった。まあ、世評と自身の感想が食い違うことはよくあるので気にはしないのだが、今回はその“見解の差”はけっこう大きい。...

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「オントラック つまづき人生を変える方法」

 (原題:PA VILLSPOR )2025年2月よりNetflixから配信されたノルウェー作品。スポ根仕立てのホームコメディだが、ユニークかつ訴求力の高いテーマを扱っており、観て良かったと思わせるものがある。キャストは好調だし、散りばめられたギャグのレベルは決して低くはない。何よりこの映像をチェックするだけでも価値がある。...

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「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」

 (原題:A COMPLETE UNKNOWN)とても見応えがあり、楽しめた。超有名ミュージシャン、しかも現時点で健在という、映画として扱うには難しい素材を違和感なく料理していることに感心する。何より、主人公たちが奏でる楽曲が素晴らしいのだ。観ている間、素直に“ああ、音楽って何てイイんだろう!”という感慨を深めた。本年度を代表する秀作かと思う。...

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商店街の社員食堂を利用してみた。

 先日、福岡市中央区天神にあるアーケード商店街“新天町”の奥まった場所に併設されている従業員のための食堂“新天町倶楽部”で昼食を取ってみた。社員食堂といっても一般の者も利用可能で、随分前から存在自体は認知していたが、利用するのは初めてだった。メニューは日替わり定食をはじめ豊富で、そして安い。折からの物価高で外食するとけっこうな出費が必要な昨今、実にありがたいスポットだ。...

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「早乙女カナコの場合は」

 監督が、まったく信用出来ない矢崎仁司であり、普段ならスルーするところだが、原作が何度も直木賞候補に挙がっている柚木麻子なので敢えて鑑賞。結果、気分を害すること無く最後まで付き合えた。脚本を矢崎自身が手掛けていないことが大きいのかもしれないが、本作のシナリオ担当は朝西真砂と知愛という、名前も知らない面子。しかし、本作に限っては何とか上手く機能しているようだ。...

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「リバティ・バランスを射った男」

 (原題:THE MAN WHO SHOT LIBERTY VALANCE)1962年作品。ジョン・フォード監督の手による西部劇の中では、後期の代表作とされているもの。折しもこの頃はハリウッドではウエスタンが斜陽になり、本作もそれを暗示するように辛口で含蓄のある内容になっている。少なくとも、単純な勧善懲悪の図式とは一線を画す展開だ。...

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「TATAMi」

 (原題:TATAMI)高密度のサスペンス劇だ。実話がベースとはいえ、柔道という伝統的スポーツを題材にフィルム・ノワールのような鋭角的な高揚感を醸し出す、この斬新なアプローチに目を見張った。映像の訴求力や各キャストのパフォーマンスも万全で、今年度を代表する社会派ドラマと言えよう。...

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