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Channel: 元・副会長のCinema Days

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「決戦は日曜日」

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「サウンド・オブ・フリーダム」

 (原題:SOUND OF FREEDOM)かなり重要な題材を扱っており、鑑賞後の手応えは高レベルだ。描かれるのは児童人身売買の様態、および闇組織と当局側との死闘などだが、これらが実話を元にしているというのだから驚くしかない。世界の理不尽さに晒されるのは無辜の市民だというのは理解しているが、抵抗する術も持たない年少者が犠牲になる事実を突き付けられると慄然とするばかりだ。...

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「F2グランプリ」

 84年東宝作品。いわゆる“F1ブーム”が日本で巻き起こったのは80年代後半だとされているが、この映画はそれを先取りした形であるのが興味深い。もっとも、題材になっているのはF1ではなく全日本F2選手権(現在のスーパーフォーミュラに相当)なのだが、それでも邦画では珍しいカーレースを扱ったというだけでも存在価値はあるだろう。とはいえ、出来映えがあまり伴っていないのは残念ではある。...

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「HAPPYEND」

 いかにも新人監督が手掛けた“意識高い系”の佇まいの映画で、頭から否定してしまう鑑賞者も少なくないとは思うが、個人的には気に入った。登場人物たちが抱える屈託や焦燥感、そして向こう見ずな行動に走ってしまう様子に、昔自分が十代だった頃の捨て鉢な思考パターンが被ってきて何とも言えない感慨を抱いてしまう。こういうアプローチもあって良い。...

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カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」

 出版は1959年。奇天烈な内容のSF作品で読んだ後は面食らったが、これはジョージ・ロイ・ヒル監督による怪作「スローターハウス5」(72年)の原作者が手掛けた本だということを知り、取り敢えずは納得してしまった。つまりは“考えるな、感じろ”という性格の書物なのだろう。とはいえ中身には幾ばくかのペーソスが挿入されており、読者を置いてけぼりにしないだけの工夫は施されていると思った。...

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「シビル・ウォー アメリカ最後の日」

 (原題:CIVIL WAR )たぶん、本年度のアメリカ映画では最も重要な作品になるだろう。また、広範囲にアピール出来るような普遍性も兼ね備えている。いまだに世界各地で起こっている戦争の実相を、アメリカの内戦という“架空の設定”を借りて鮮烈に描き出す。そこには大義も名誉も無く、単なる命の奪い合いがあるだけだ。ここまで振り切った捉え方に接すると、まさに絶句するしかない。...

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「西湖畔に生きる」

 (原題:草木人間 DWELLING BY THE WEST LAKE)監督のグー・シャオガンが前に撮った「春江水暖 しゅんこうすいだん」(2019年)に比べれば、少しはマシな出来映え。ならば面白いのかというと、そうではない。ハッキリ言って、この映画が前作に対して優れている点というのは、尺が短いことだけなのだ(「春江水暖」は150分だったが、本作は115分)。その分、時間の節約にはなる。...

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「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」

 2023年作品。前作(2021年)は観たものの、この続編は個人的鑑賞予定リスト(?)に入っていなかった。しかし、主演の一人である高石あかりがNHK朝ドラの2025年度後期番組の主役にオーディションで選ばれたとのことで、もう一度彼女のことをチェックしようと思った次第。映画の出来には大して期待はしていなかったが、最後まで退屈しないだけのヴォルテージはキープしている。まあ観ても損はしないだろう。...

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「若き見知らぬ者たち」

 快作「佐々木、イン、マイマイン」(2020年)の内山拓也監督の新作ということで期待したが、とても評価出来る内容ではなく、落胆した。脚本も内山が手掛けているが、プロデュース側はこの万全とは言えない筋書きを修正するようにアドバイスしなかったのだろうか。とにかく、斯様な不完全な建て付けで製作にゴーサインが出たこと自体、釈然としない。...

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「トラブル・バスター」

 (原題:STRUL )2024年10月よりNetflixから配信されたスウェーデン製のサスペンス編。面白い。何より筋書きがよく練られている。ヒッチコック映画でもお馴染みの“追われながら、真犯人を突き止める話”という普遍性の高い基本線をキッチリとキープしつつ、散りばめられたネタを上手い具合に回収。キャラクター設定も申し分ない。観る価値はある。...

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