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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「目指せメタルロード」

 (原題:METAL LORDS )2022年4月よりNetflixにて配信。ジャンルとしては私が好きな“学園音楽もの”だが、幾分薄味で興趣には欠ける。もっと突っ込んだディープさを醸し出して欲しかった。とはいえ、作品の雰囲気とキャラクター設定は悪くはないので、あまり深く考えずに画面に対峙していれば退屈せずに約1時間半を過ごすことが出来る。...

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「鳩の撃退法」

 2021年作品。佐藤正午による原作小説は読んでいないが、まさかこれほど面白くないとは想像しがたい。とにかく、本作はまるで映画になっておらず訴求力はゼロだ。プロデューサーは脚本のチェックをしていなかったのだろうか。あるいは、監督の人選を誰かに丸投げしていたのかもしれない。とにかく、斯様な企画が通ってしまったこと自体、邦画界の“闇”みたいなものを感じずにはいられない。...

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「ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」

 (原題:DOCTOR STRANGE IN THE MULTIVERSE OF MADNESS )この映画を楽しめるには、条件が2つあると思う。ひとつは、本作の“前日譚”のようなディズニー提供のテレビミニシリーズをチェックしておくこと、そしてもうひとつは、監督サム・ライミの持ち味を承知した上で、それを無条件で許容出来ることだ。なお、私は2つともクリアしていないので、当然のことながら評価は低い。...

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「エデンの東」

 (原題:EAST OF EDEN)1955年作品。有名なシャシンだが、私は観たことが無く、今回“午前十時の映画祭”のプログラムの一つとして初めてスクリーン上で接することが出来た。感想としては、かなり“微妙”というのが正直なところ。公開当時はかなりウケが良かったらしいが、それは主演のジェームズ・ディーンのカリスマ性によるところが大きいと思われる。...

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「マイスモールランド」

 十分に描き込まれていない部分があるのは気になったが、タイムリーかつ重要なテーマを扱っており、キャストの力演も光る。今年度の日本映画の中では、確実に記憶に残る意欲作だと評したい。また、監督がこれがデビュー作になる若手であるというのも頼もしい。...

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「その人は 昔」

 1967年東宝映画。当時人気絶頂だった歌手の舟木一夫がデビュー3周年を記念して作った同名のコンセプト・アルバムを元にした作品で、監督は「人間の條件」シリーズ(1959年より)や 「名もなく貧しく美しく」(1961年)などの松山善三。音楽は同アルバムを担当した船村徹が受け持っている。  北海道の日高地方の漁村に住む若者(舟木)と少女(内藤洋子←娘の喜多嶋舞よりカワイイ...

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「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」

 (原題:MILITARY WIVES)監督が「フル・モンティ」(97年)のピーター・カッタネオということで、本作もあの映画と同じ印象だ。つまりは、題材は面白そうだが中身は薄味で求心力に欠ける。観る者に感銘を与えるような骨太な物語性は存在せず、あまりストレスも覚えずサラリと映画は進むのみ。肌触りは良いが、鑑賞後にはあまり記憶に残るようなシャシンではない。...

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「ハケンアニメ!」

 どこが面白いのかさっぱり分からないが、なぜか世評は高い。“傑作だ!”という声もあるほどだ。中身よりも取り上げられた題材で好意的に受け取られるケースもあるのかと、勝手に納得しようとしたが、やっぱり個人的にはダメなものはダメである。とにかく、作り方を完全に間違えているようなシャシンで、求心力は微塵も感じられない。...

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「浅草キッド」

 2021年12月よりNetflixにて配信。楽しく観ることができた。ビートたけしの自伝的小説の映画化だが、たけしよりも師匠の深見千三郎を主人公として描き込んでいる点が気に入った。型破りだったたけしが、昔気質の芸人である深見にどれだけ影響を受けていたか、そのあたりを垣間見られるだけでも価値がある。...

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「小さな泥棒」

 (原題:LA PETITE VOLEUSE )88年作品。本作は「なまいきシャルロット」(85年)などで知られるクロード・ミレール監督が、この頃アイドルから大人の女優へ脱皮する時期を迎えていたシャルロット・ゲーンズブールを、前作に続いて起用した作品である。確かに、主人公像にはまったく共感できないものの、ゲーンズブールの存在感だけは際立っており、その意味では存在価値のある映画だ。...

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「オフィサー・アンド・スパイ」

 (原題:J'ACCUSE)ロマン・ポランスキー監督作にしては、かなり薄味で淡白な仕上がりだ。もちろん、ハリウッド映画のような単純明快な勧善懲悪法廷ドラマにせよとは言わない。そんな方向性のシャシンならば、この監督が手掛ける必要は無い。しかし、少しはニューロティックで危うい面を挿入しても良かったのではないか。キャストの演技や作品のエクステリアが良好であるだけに、余計に気になってしまう。...

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「ラルジャン」

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「教育と愛国」

 興味深いドキュメンタリー作品だ。しかし、私が興味を覚えた点は、おそらくは作者が狙っていた線とは違う次元の事柄だろう。映画に対する批評というのは、必ずしも作り手が主張したいテーマを中心として展開されるわけではないのだ。観る者によっては、そこから外れたモチーフに反応してしまうことがある。だからこそ、映画というのは面白いと言えるのだ。...

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佐藤正午「月の満ち欠け」

 第157回直木賞(2017年)受賞作だが、有名アワードを獲得した作品が必ずしも優れているとは限らない。とはいえ作者は実績のある佐藤正午なので、そんなに下手な小説ではないだろうと思って手に取ってみたのだが、その予想は見事に外れた。これはつまらない。すべてにおいて微温的で、何も読み手に迫ってくるものが無い。正直、読んで損した気分だ。...

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「シン・ウルトラマン」

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「FLEE フリー」

 (原題:FLEE)当初、限りなくドキュメンタリーに近い実録ドラマをアニメーションに仕立てる意味があるのかと思ったのだが、実際観てみるとかなり効果的であることに驚かされた。もしも俳優を起用しての実写版で製作されたならば、確かに見た目のリアリティは増すが、結局はそのヴィジュアルの世界観を超えることは難しい。アニメーションによる素材の抽象化が、ここでは大きくモノを言っている。...

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「ミックステープ 伝えられずにいたこと」

 (原題:MIXTAPE )2021年12月よりNetflixにて配信。殊更持ち上げたくなるような秀作でも佳作でもないが、観た後の感触は良好だ。音楽をネタにした学園ものという題材も個人的に嬉しい。さらには使われている楽曲の数々が実にアピール度が高く、それだけでもチェックして良かったと思わせる。...

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「峠 最後のサムライ」

 これはヒドい。まったく映画になっていない。キャラクター設定はもちろん、話の進め方、キャストに対する演技指導、映像処理etc.すべてにおいて落第だ。いくら監督が一時期は実績を残したベテランの小泉堯史とはいえ、この出来映えではプロデューサー側は冷徹に“お蔵入り”あるいは“撮り直し”といった決断を下すべきではなかったか。とにかく、今年度ワーストワンの有力候補であることは間違いない。...

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「恋する女たち」

 86年作品。早い話が学園を舞台にしたラブコメなのだが、昨今のいわゆる“壁ドン映画”とは次元が違う出来である(とはいえ、最近のお手軽ラブコメをチェックしているわけではないので、正確な表現ではないかもしれないが ^^;)。スタッフの堅実な仕事ぶりとそれに応えるキャストの頑張りさえあれば、カタギの映画ファン(?)も納得させるだけの結果に繋がるのだ。...

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「トップガン マーヴェリック」

 (原題:TOP GUN:MAVERICK)いかにもトム・クルーズ主演作らしい、大雑把で能天気なシャシンだ。そのことを割り切った上で気楽に楽しめれば文句は無いのだろうが、あいにく当方はそんなに素直な性格ではない(笑)。突っ込むべき点は遠慮なく突っ込ませていただく。少なくとも“ジェット機の轟音が鳴り響けば、それで満足”といった次元からは距離を置きたい。...

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