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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「世界で一番しあわせな食堂」

 (原題:MESTARI CHENG )この内容にしては上映時間が長いし、筋書きに突っ込みどころもあるのだが、実に肌触りの良い作品で最後まで気持ち良く観ていられた。ミカ・カウリスマキ監督の作品に接するのは初めてながら、シニカルでストイックな作風が身上の弟のアキ・カウリスマキ監督とは様相がまるで違うのも面白い。...

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「サンティネル」

 (原題:SENTINELLE)2021年3月よりNetflixにて配信された、フランス製の活劇編。はっきり言って、出来はかなりヒドい。ストーリーは行き当たりばったりで何の工夫も無く、キャラクター設定もお粗末の一言。1時間20分という短い尺ながら、やたら長く感じられた。...

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「あのこは貴族」

 つまらない。フワフワとした印象しか受けない。何も描いていないし、描こうともしていない。すべてが表面的であり、見応えは皆無だ。いい役者を起用しているのに、もったいない話である。驚くべきことに世評は高いようなのだが、他人の意見がどうあれ、私としてはダメなものはダメだと断言するしかない。...

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「時の面影」

 (原題:THE DIG )2021年1月よりNetflixにて配信。事実を元にした題材は興味深く、映像は素晴らしく美しいのだが、ドラマの内容はあまり評価出来ない。ストーリーの焦点が絞り切れていない印象を受ける。各キャストはかなり健闘しているのに、もったいない話である。...

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「ウルフウォーカー」

 (原題:WOLFWALKERS )ファンタジー仕立てのアニメーションという、私が最も苦手とするジャンルに属する作品ながら(笑)、大いに楽しめた。しっかりとした作劇のセオリーに則って撮ってもらえば、形式・分類はどうあれ訴求力の高いシャシンか出来上がることを、改めて確認した。限られた範囲での公開だが、幅広い層に観てもらいたい良作だ。...

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「マ・レイニーのブラックボトム」

 (原題:MA RAINEY'S BLACK BOTTOM)2020年12月よりNetflixにて配信。本国では絶賛されているらしいが、個人的にはどこが面白いのかさっぱり分からない映画である。キャストの演技も演出もストーリーも、評価すべき点は見当たらない。救いは上映時間が94分と短いことで、この調子で2時間以上も引っ張っていれば途中で“離脱”していたことだろう。...

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「わたしの叔父さん」

 (原題:UNCLE )まったく面白くない。起伏がほとんどない作劇が延々と続き、上映中は眠たくて仕方がなかった。2時間に満たない尺ながら、途轍もなく長く感じられる。考えてみればストーリー設定自体に無理があり、キャラクターの造型も絵空事だ。聞けば2019年の東京国際映画祭コンペティション部門で大賞を獲得したらしいが、受賞実績はどうあれ、個人的にはダメなものはダメである。...

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「テレフォン」

 (原題:Telefon )77年作品。ドン・シーゲル監督によるスパイ・アクション編で、かつての「真昼の死闘」(70年)や「ダーティハリー」(71年)などの切れ味は無いものの、観ている間は退屈しない娯楽作だ。また、捻った設定や展開は脚本担当のピーター・ハイアムズによるところが大きいと思われる。...

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「すくってごらん」

 まさか、ミュージカル映画だとは思っていなかった(笑)。しかしながら、楽しめる作品だ。正直言ってストーリーはいい加減で、ラストも尻切れトンボ状態。そもそも、題材になっているはずの金魚すくいの扱いもなおざりである。それでも、ミュージカルという御膳立てを採用すればすべて笑って許してしまえるのだから不思議だ。...

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「ARQ 時の牢獄」

 (原題:ARQ )2016年9月よりNetflixにて配信されたアメリカ=カナダ合作のSF映画。低予算でも求心力の高い作劇を実現しようという作者の意図は感じられ、事実興味を惹かれるようなモチーフは存在するのだが、如何せん全体的に出来が良くない。予算と出演者を絞るのであれば、代わりに筋書きとキャラクター設定に細心の注意を払う必要があるが、それが不十分だ。...

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「ミナリ」

 (原題:MINARI)少しも面白くない。例えて言えば、凡庸な連続テレビドラマを見せられた挙句に途中で打ち切られたような按配だ。驚くべきは、この程度の映画が高評価を得ており、アカデミー賞の有力候補にまで昇り詰めているという事実である。いつからアメリカ映画界は斯様に評価基準が低下したのかと、まさに呆れるばかりだ。...

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アナログレコードの優秀録音盤(その8)。

 フランスのOCORAレーベルは世界各地の民族音楽や伝統音楽の音源を提供していることで知られているが、その録音の質の高さにおいても定評がある。今回紹介するのは、アラブ古典音楽で使われる葦笛のネイ(またはナーイ)と、アンデスの葦笛であるケーナとのデュエットによる「ネイ&ケーナ 葦の会議」である。82年の録音で、リリースは84年だ。...

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「アウトポスト」

 (原題:THE OUTPOST )これは厳しい映画だ。アメリカ作品なので米軍の描写に肩入れしている点は、もちろんある。登場人物たちの行動はヒロイックでもある。しかし、このような事態を招いたのも、現地の兵士に理不尽な戦いを強いたのも、米当局にほかならない。終わってみれば、アクションシーンの高揚感と同時に戦争の惨さと虚しさを印象付けられることになる。力作だと思う。...

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「真夜中の招待状」

 81年松竹作品。秀作「砂の器」(74年)や「事件」(78年)などで知られた野村芳太郎監督は多くの作品を手掛けているが、実はその中には何とも評価に困るようなシャシンがいくつかある。本作は「震える舌」(80年)や「ねずみ小僧怪盗伝」(84年)と並ぶ、同監督による“珍作”として記憶に残る映画だ。...

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「ノマドランド」

 (原題:NOMADLAND...

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オンキヨーが上場廃止。

 去る2021年3月31日、経営再建中の音響機器メーカーのオンキヨーホームエンターテイメントは、同年7月末ごろに上場廃止となる見通しだと発表した。東京証券取引所が指定した年度末までに、債務超過を解消できなかったためだという。昨今のコロナ禍によって、生産や販売活動が思うように実施できなかったことが影響していると見られている。...

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「まともじゃないのは君も一緒」

 とても楽しめる映画だ。タイトルにある“まとも”という、定義も許容範囲も曖昧であるにも関わらず、確固として社会的に通用してしまう概念を、ラブコメの形状を用いて考察してみる試みは実に興味深い。そして的確な筋書きと演出、さらにはキャストの目覚ましいパフォーマンスと見どころには事欠かず、これは本年度の邦画の収穫と言えるだろう。...

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“体育会系”という名の理不尽(その3)。

 予定通りだと、前年から延期された東京オリンピックが2021年7月23日から開催される。続くパラリンピックは8月24日からだ。さて、この大会の開催の是非について、いまだに世論は分かれている。早い話、さらなる延期を希望する層も含めて、2021年に開催すべきではないとする意見が、各種アンケート結果では全体の過半数を占めている。...

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「旅立つ息子へ」

 (原題:HERE WE ARE )第73回カンヌ国際映画祭では評判になったイスラエル映画だが、実際観てみると釈然としない部分が多い。何より、本作の主人公は題名にある“息子”ではなく“親(ここでは父親)”であることに拍子抜けし、しかもその描き方はとても共感できないものだ。最初から親が冷静に対処していれば、もっと物事はスムーズに進んだはずで、物語自体が余計なものであったという印象は拭い難い。...

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「騙し絵の牙」

 深みには欠けるが、観ている間は退屈しないで楽しめる。描かれる題材は興味深いし、今風のモチーフも適度に取り入れられている。ドラマ運びのテンポは良く、キャストの仕事もおおむね的確だ。客の入りも悪くないし、全国一斉公開される邦画としては、常時この作劇レベルは保ってほしいものである。...

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