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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ロマンティックじゃない?」

 (原題:ISN'T IT ROMANTIC )2019年2月よりNetflixにて配信。有り体に言えばラブコメディなのだが、ラブコメのルーティンを徹頭徹尾バカにしていながら、作品としてはしっかりとラブコメとして完結させるという、アクロバティックな筋書きが光る。まさにアイデア賞もので、面白く観ることが出来た。...

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「ホムンクルス」

 これはつまらない。題材は面白そうなのだが、考察が浅くて映像も限りなく安っぽい。撮りようによっては観る者を戦慄せしめるようなダークな世界を創出できたはずだが、よくある“人気コミック(しかも長編)の無理な映画化”のパターンにはまり込み、製作側も“やっつけ仕事”に終始しているようだ。これでは評価のしようがない。...

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「第18回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その1)

 去る4月16日から18日にかけて、福岡市博多区石城にある福岡国際会議場で開催された「九州ハイエンドオーディオフェア」に行ってきた。昨年(2020年)はコロナ禍のためにこのイベントは中止になったのだが、現時点でまだコロナ禍は収束していないにも関わらず、あえて実施してくれたのは本当に有り難い。主催者には謝意を伝えたいものだ。...

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「第18回九州ハイエンドオーディオフェア」リポート(その2)

 スピーカーに関してもいろいろと聴いてみたが、ここでは2つのブランドに絞ってコメントしたい。一つは英国KEF社の製品だ。同社のLS50といえば、創立50周年記念モデルとしてリリースされ、私も気に入って使用していた(残念ながら、転居の際に手放している)。今回10年ぶりにモデルチェンジされたのが、LS50 Metaだ。...

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「街の上で」

 面白い。ロマンティック・コメディというのは、何も昨今の“壁ドン映画”のように狂騒的で軽佻浮薄なスキームを採用しただけのシャシンではないのだ。キャラクターと人間関係が上手く描けてこそ、恋愛沙汰(およびその周辺のあれこれ)に関して笑いを取ることが出来るのである。本作はそこを十分クリアしており、幅広い層にアピールするクォリティを確保している。...

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「コーリャ 愛のプラハ」

 (原題:Kolya )96年チェコ=イギリス=フランス合作。同年のアカデミー外国語映画賞をはじめ、第9回東京国際映画祭グランプリ、97年ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞など多くのアワードを獲得した作品だが、実際観てみると薄味でインパクトは小さい。しかしながら丁寧には作ってあり、決して駄作でも凡作でもなく、存在価値があることは確かだ。...

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「BLUE/ブルー」

 登場人物の掘り下げが浅く、ストーリーも迷走した挙げ句に尻切れトンボで何も解決しない。すべてにおいて、中途半端な映画だ。オリジナル脚本で勝負しようとした姿勢は良いとして、それを練り上げるように指示するのが製作陣の仕事だが、今回は何もやらなかったように見える。...

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「砕け散るところを見せてあげる」

 いかにもSABU監督(脚本も担当)らしい、乱雑な筋書きと無手勝流の展開で、普通ならば駄作として片付けられても仕方が無いようなシャシンだが、キャストの熱演と作劇の妙なパワーによって何とか最後まで観ていられた。また、若年層向けの映画と割り切れば、それほど腹も立たない。...

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「ディーバ」

 (原題:DIVA)81年作品。リュック・ベッソンやレオス・カラックスと共に、80年代以降のフランス映画界を背負って立つと言われたジャン=ジャック・ベネックス監督のデビュー作にして、カルト映画の極北として知られる一本。実際、その頃のフランス作品としては抜群の面白さで、日本でも熱心な映画ファンの間で大いに話題になったものだ。...

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「ザ・スイッチ」

 (原題:FREAKY)お手軽なホラー・コメディであり、筋書きも予想が付くのだが、けっこう楽しんで最後まで観ることが出来た。モチーフの細部がよく練り上げられており、無理筋のエピソードも少ない。取り立てて高評価を与えるようなシャシンではないものの、時間の空いたときに付き合うにはもってこいだ。...

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「私というパズル」

 (原題:PIECES OF A WOMAN )2021年1月よりNetflixより配信。主演のヴァネッサ・カービーが本作でアカデミー主演女優賞候補になったというので観てみたが、どうにもピンと来ない映画だ。いわば、無理筋の設定で登場人物に屈託を強いているようなシャシンであり、実に居心地が悪い。普通のシチュエーションならば、映画のネタにもならない話である。...

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「21ブリッジ」

 (原題:21 BRIDGES)クライムミステリー映画としては標準的な出来で、取り立てて高評価するほどもない作品だが、2020年に若くして世を去ったチャドウィック・ボーズマン主演の最後の劇場公開作となると、勝手が違ってくる。新作で彼の雄姿をスクリーンで拝める機会はもうないのだと思うと、居たたまれない気持ちになってしまう。...

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「隔たる世界の2人」

 (原題:TWO DISTANT STRANGERS )2021年4月よりNetflixより配信。30分ほどの短編だが、かなり強いインパクトを残す佳編だ。登場人物を絞った密度の高い作劇。思い切った設定と、引き込まれるような展開で最後まで飽きさせない。第93回アカデミー賞にて最優秀短編映画賞を獲得している。...

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「ブックセラーズ」

 (原題:THE BOOKSELLERS )興味深い題材を扱ったドキュメンタリーで、それだけで存在価値はあるのだが、映画としては物足りない部分がある。それは、話がマニアックな方向に行き、普遍性を欠くという傾向があるからだ。もっとも、そこを省略してしまうと製作動機も希薄になってしまう恐れもあり、その兼ね合いが難しいところである。...

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「カミーユ・クローデル」

 (原題:Camille Claudel )88年フランス作品。扱う素材は魅力的で、エクステリアも上質で風格がある。ただし、映画としては物足りない。製作の方向性が期待していたものとは違うようで、斯様な作劇であるならば、別にこの題材を扱う必要も無いのではと思ってしまった。...

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「ブータン 山の教室」

 (原題:LUNANA: A YAK IN THE CLASSROOM)素材は珍しく、映像は美しい。キャストも好演だ。しかしながら、いまひとつ感銘度には欠ける。それは脚本の不備によるものだが、もしかすると作者はこの筋書きが真っ当だと思っているのかもしれない。観る側にとっては、彼の国の事情は十分には分かりかねる。...

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「オクトパスの神秘:海の賢者は語る」

 (原題:MY OCTOPUS...

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「FUNNY BUNNY」

 ストーリー自体は独り善がりで、ほとんど辻褄が合っていない。各キャストの演技も、ワザとらしくてサマにならない。ならば駄作として片付けて良いのかというと、そうとも言い切れない。演劇と映画とを隔てる壁を、無理矢理に突破しようとしている、その意欲だけは買う。...

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「偶然の旅行者」

 (原題:The Accidental Tourist)88年作品。監督としてのローレンス・カスダンの仕事では、「白いドレスの女」(81年)と並ぶ業績だと思う。ソフィスティケートされた大人の人生ドラマであり、各キャラクターは十分に掘り下げられており訴求力が高い。スタッフ、キャストとも好調で、各種アワードにも輝いたのも当然と思われる。...

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「水を抱く女」

 (原題:UNDINE)世評が高いので期待して観てみたが、どうにもピンと来ないシャシンだ。要するにこれは、私の苦手とするファンタジー映画である。だからストーリーもキャラクター設定もそれに呼応するように一貫性が無く、ドラマとして説得力に欠ける。雰囲気だけで何とか保たせようとしているが、個人的にはノーサンキューだ。...

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