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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「PNDC エル・パトレイロ」

 (原題:EL PATRULLERO )91年メキシコ=アメリカ合作。アレックス・コックス監督の映画はあまり観ていないし、彼自身、ここ10年間は新作を手掛けていない。ただ、本作によって個人的にコックスは十分記憶に残る演出家になった。とにかく、この禍々しい吸引力には一目を置かざるを得ないだろう。...

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「ルームロンダリング」

 設定は面白いのだが、出来映えはとても合格点は付けられない。聞けば新人の映像作家の発掘を目的としたコンペティションで入賞したオリジナルストーリーの映画化らしい。しかし、いくら原案が優れていても、脚本のクォリティをはじめ、キャストに対する演技指導、そして大道具・小道具の使い方等に関して十分に練り上げないと、劇場用映画としては通用しないのだ。...

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「マッド・フィンガーズ」

 (原題:FINGERS )78年作品。主役の若き日のハーヴェイ・カイテルのサイコ演技を存分に堪能できるシャシンであり、それ以外の目的(たとえば、平易な娯楽編を気軽に観たい等)をもってこの作品に接するのは、断じて奨められない(笑)。このように観客を選別する姿勢は、却って清々しいともいえる。...

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「女と男の観覧車」

 (原題:WONDER WHEEL)ウディ・アレン御大の名人芸を存分に堪能出来る一編だ。作品傾向としては「ブルージャスミン」(2013年)に通じるものがあるが、作者の素材への視点は、より一層辛辣で身につまされる。だが、それでいて映画としては“心理的スペクタクル”(?)を前面に押し出して、存分に楽しませてくれるのだから堪らない。...

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「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」

 (原題:SCENT OF A...

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「グッバイ・ゴダール!」

 (原題:LE REDOUTABLE )主演女優の魅力で何とか最後まで付き合うことが出来たが、内容自体はまったく面白くない、作劇及び脚本の質が悪いのはもとより、そもそも作者は題材に対して何の関心も抱いていないようだ。いかなる理由でこの映画が製作される運びになったのか、さっぱり分からない。...

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「読書する女」

 (原題:La Lectrice )88年フランス作品。とても面白く観た。本作の主題は、ズバリ言って“読書の奥深さと官能性”であろう。本を読む、そして読み聞かせるというのは、日常生活から別の世界に逸脱するということだ。...

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「ジュラシック・ワールド 炎の王国」

 (原題:JURASSIC WORLD:FALLEN KINGDOM )前作より質的にダウンしている。それでも前半はまあまあ楽しめた。しかし、中盤以降は話にならない。脚本が底抜けであるばかりではなく、演出もたどたどしくて、とにかく観ていられないのだ。恐竜達を画面上でウロウロさせるだけで2時間あまりを保たせられると思っている、作り手のその魂胆が気に入らない。...

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「スニーカーズ」

 (原題:SNEAKERS)92年作品。当時の製作陣は先進的なネタであると思い込んでいたようだが、大して上手く“料理”されておらず、冴えない出来に終わっている。...

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「ワンダー 君は太陽」

 (原題:WONDER)あまりにも御都合主義的な設定とストーリー展開には呆れたが、作劇は工夫されており、キャストの好演もあって鑑賞後の印象はそれほど悪くない。観客のウケも良く、長期の公開になっているのも納得だ。...

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「ユーズド・カー」

 (原題:USED CARS )80年作品。ロバート・ゼメキス監督の初期作品だが、後年アカデミー賞を取るほどに“出世”した彼からすれば、本作はもはや思い出したくもない“黒歴史”になっているのかもしれない(笑)。それほどこの映画はグダグダで、質的には語るべきものはない。ただ、向う見ずな勢いだけはあり、ところどころに面白いモチーフは散見される。その意味では、存在価値ナシと片付けるのも早計だろう。...

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「ウインド・リバー」

 (原題:WIND RIVER)舞台設定は興味深く、扱っている題材も興味を惹かれる。さらにキャラクターの配置も申し分ない。監督のテイラー・シェリダンはシナリオライターとして実績を積んだ上で、今回初めてメガホンを取っているが、演出家としても非凡であることを立証したと言えよう。...

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「玄海つれづれ節」

 86年東映作品。ハッキリ言って面白くないのだが、多少興味を惹かれる部分はある。それは、舞台になっている北九州市の(多少場違い的な)風情と、多彩なキャストだ。なお、本作は正月第二弾として公開されており、脱力した内容でもこの封切り時期ならば許されていたのかもしれない。...

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「インクレディブル・ファミリー」

 (原題:INCREDIBLES 2...

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「PARTY7」

 2000年作品。石井克人監督の演出タッチはその前に撮った快作「鮫肌男と桃尻女」(99年)と同じで、新鮮味がない。しかしながら、まだこの頃は前作からの“勢い”は持続しており、ハチャメチャな展開で笑わせてくれる。その意味では、観て損はない映画かもしれない。...

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「私の人生なのに」

 設定だけ見れば典型的な“お涙頂戴の難病もの”のようだが、内容はとても丁寧に撮られた佳作だ。作品のクォリティはもとより、観ていて人生の在り方について考えさせるほどの求心力を持ち合わせている。観て損は無い。...

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「メッセンジャー」

 99年東宝作品。面白い。馬場康夫の演出は前作「波の数だけ抱きしめて」(91年)に比べて格段の進歩を見せ、ドラマが終盤に近づくにつれてグイグイ盛り上げていく。キャストも皆好調で。往年の東宝純正映画の明朗活発さがよみがえったという感じだ。“自転車便”という題材も良い。...

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「スターリンの葬送狂騒曲」

 (原題:THE DEATH OF STALIN )ブラックコメディとしては良く出来ており、客席からは何度も笑いが起こった。もちろん、歴史的背景等をある程度知らなければ個々のネタはピンと来ないし、出演者の大半が“非・ロシア人”であることの違和感もある。だが、それらの減点要素を勘案しても、本作の面白さは無視できないレベルだと思う。...

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「永遠と一日」

 (英題:Eternity and a...

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「カメラを止めるな!」

 とても楽しく観ることが出来た。序盤はよくあるゾンビ物のルーティンを踏襲しているように見えて、全編ワンカットの撮影に執着していることや、劇中の監督の常軌を逸した言動などで、独自性を大いにアピール。その後に描かれる“本編”のドラマは、畳み掛ける調子で全く弛緩した部分が無い。そして観終わって強く印象付けられるのは、作り手達の映画に対する熱い想いである。...

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