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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「硝子の塔」

 (原題:SLIVER)93年作品。早い話が、92年に製作されて大きな話題を呼んだ「氷の微笑」の“柳の下の二匹目のドジョウ”を狙った映画である。もちろん、別に二番煎じがダメだというキマリは無く、良く出来ていれば文句は出ないのだが、どうもこれが芳しくない結果に終わったようだ。...

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「2重螺旋の恋人」

 (原題:L'AMANT DOUBLE)フランソワ・オゾン監督としては珍しく、ホラー映画の方向に振った姿勢が見受けられるが、残念ながらサマになっていない。彼のスタイリッシュな映像スタイルと、スノッブな演出タッチでは、観客を怖がらせようとしても中途半端に終わる。企画の段階で、何やらボタンを掛け違ったような印象だ。...

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「マイセン幻影」

 (原題:UTZ )92年イギリス=イタリア合作。少しでも収集癖のある者にとって、この映画の主人公の生き方と内面に魅せられるだろう。かくいう私も、子供の頃には切手やコインを集めたし、今でも“映画の鑑賞歴”という事物を着実にコレクトしている(笑)。だから、私は劇中の登場人物ほどマニアックではないものの、モノに執着する人間の心情には共感してしまう。...

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「ミッション:インポッシブル フォールアウト」

 (原題:MISSION:IMPOSSIBLE FALLOUT)前作より落ちる。前々作と比べれば、もっと落ちる。何より、脚本が上等ではない。題材自体がマンネリで、それを凝ったストーリーで粉飾しようとしているが、結局は話がまとまらずに終わる。このシリーズ最長の2時間27分という上映時間を費やしていながら、この体たらくだ。...

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「風が吹くまま」

 (英題:THE WIND WILL CARRY US)99年イラン作品。数々の傑作・秀作をモノにした巨匠アッバス・キアロスタミ監督の、唯一の凡作である。題材に目新しさは無く、キャストの扱い方も平板。ストーリーは面白くも何ともない。キアロスタミ得意のドキュメンタリー的手法も、段取りを間違えると空振りに終わる。...

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「タリーと私の秘密の時間」

 (原題:TULLY )確かに主演女優の奮闘は大いに評価出来るが、話自体はどうしようもなく、観終わって釈然としない気持ちばかりが残った。ただ、上映時間が約1時間半と短めであることは有り難い。この題材で2時間以上も引っ張ってもらっては、徒労感は増したことだろう。...

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「迷子の大人たち」

 (原題:USED PEOPLE )92年作品。設定が面白く、展開も気が利いている。楽しめるソフィスティケーテッド・コメディだ。人生、何歳からでもやり直せる(かもしれない)という本作のポジティヴな姿勢は、観ていて好ましい。...

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「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

 (原題:BATTLE OF THE SEXES )取り上げた題材は面白く、提示されるモチーフも興味深い。演出は及第点には達しており、キャストも健闘している。しかし、感銘度はそれほどでもない。これはひとえに、過去の出来事を描く際に“現代のトレンド”を不自然な形で挿入しようとしているためだ。...

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「ワイルドシングス」

 (原題:WILD THINGS )98年作品。本国では興行的成功を収めてシリーズ化され、この後に“続編”としてビデオムービーが3本作られているらしい。それらは観ていないが、この“本編”が評価出来ないことは確かだ。とにかく、サスペンス映画としては軽量級に過ぎる。まあ、言い換えれば内容が軽いから、いくらでも同パターンの作品が量産出来るということなのだろう。...

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「検察側の罪人」

 原田眞人監督作品とも思えない、低調なシャシンだ。もっとも、彼はこれまで秀作・佳作・問題作ばかりを手掛けてきたわけではない。たとえば、アイドルを主役にして撮った作品などは、語る価値も無かった。考えてみると、本作の主演も(トシは取っているが)一応アイドルだ。この作家とアイドルは、相性が悪いのかもしれない。...

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ハードな素材のケーブルを試してみる。

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「グリース」

 (原題:GREASE)78年作品。私は“午前十時の映画祭”にて今回初めてスクリーン上映に接することが出来た。当時は大ヒットした作品だが、それも頷けるほどのキラキラした楽しさに溢れており、観ている間はこの世の憂さも忘れてしまう(笑)。もしも若い頃に、リアルタイムに近い時期に観ることが出来ていたならば、生涯忘れられない一本になったことだろう。...

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「新選組」

 2000年作品。監督の市川崑が唯一残したアニメーション映画である。公開当時には“市川御大も老いた。注目作はもう撮れない”という声もあったらしいが、本作を観る限り、かなり頑張って作られた佳編になっている。それどころか斬新なテクノロジーが導入されており、アニメーション技法をチェックするだけでも観る価値がある。...

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「アントマン&ワスプ」

 (原題:ANT-MAN AND THE WASP)前作を観ていないことを勘案しても、散漫でまとまりのない印象を受けるのは否めない。これはひとえに、物語の核になるモチーフがしっかりと捉えられていないことに尽きる。確固とした方向性が見えていない活劇映画など、あまり面白いとは思えない。...

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「プラハ」

 (原題:PRAGUE)91年イギリス=フランス合作。一見単純な三角関係のドラマのようだが、登場人物の掘り下げの深さと舞台背景の魅力、そして丁寧な演出により、見応えのある佳編に仕上がっている。ストーリーも各モチーフの配置が効果的であるため、一筋縄ではいかない面白さを見せる。...

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「寝ても覚めても」

 主演俳優のパフォーマンスが酷すぎる。東出昌大の大根ぶりは観る前から十分承知しているので、それなりの心の準備(?)が出来ていたが、ヒロイン役の新人・唐田えりかの演技はまさに壊滅的だ。...

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「仕立て屋 サイゴンを生きる」

 (英題:THE TAILOR)アジアフォーカス福岡国際映画祭2018出品作品。パッと見た感じは他愛の無いお手軽コメディで、一応ファンタジー仕立てにしてはあるが、どうにも薄く奥行きの無い映画としか思えない。しかし、中盤以降はそれなりに盛り上がり、けっこう満足して劇場を後に出来る。やはりこの映画祭には、本当に箸にも棒にもかからないシャシンは上映されないのだ。...

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「影の内側」

 (原題:SMALLER AND SMALLER CIRCLES )アジアフォーカス福岡国際映画祭2018出品作品。重量感のあるサスペンス編で、見応えがある。同じカトリック教会内のスキャンダルを扱った作品といえば、アカデミー賞を獲得したアメリカ映画「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)を思い出す向きも多いだろうが、本作はあの映画よりも数段インパクトは上だ。...

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「大楽師」

 (原題:大樂師 為愛配樂)アジアフォーカス福岡国際映画祭2018出品作品。娯楽作品として面白く、しかもメッセージ性があり感銘を受ける。誰にでも奨められる、香港映画の秀作だ。...

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「僕の帰る場所」

 (英題:PASSAGE OF LIFE )アジアフォーカス福岡国際映画祭2018出品作品。厳しい映画だ。主人公達の立場や言動に対して、自己責任であると断じて片付けてしまうのは容易い。しかし、理屈で割り切れないまま、望まない境遇に追いやられる人間も少なからず存在するという事実は、知っておいた方が良い。...

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