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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ハーレム・バレンタインデイ」

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「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」

 (原題:THE FLORIDA PROJECT )正直なところ上映中は退屈で眠くて、何度も劇場を出ようと思った。しかし、ラストシーンで一気に目が覚める。劇中のダラダラとした展開は、すべてがこの幕切れの“伏線”であったと思えば合点がいく。こういう映画の作り方はいつも成功するとは限らないが、今回は上手くいった部類だろう。...

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「ノース・ダラス40」

 (原題:North Dallas Forty)79年作品。某大学のアメフト部の不祥事が最近話題になったが、そこで思い出したのがこの映画だ。NFLの内幕を描き、勝利至上主義に凝り固まったプロスポーツ界を告発する、なかなか骨のあるシャシンである。...

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「モリーズ・ゲーム」

 (原題:MOLLY'S GAME)食い足りない部分はあるが、とにかくジェシカ・チャステイン扮するヒロインの存在感が圧倒的で、それだけで入場料のモトを取った気にさせてくれる。これが実話を元にしているというのも驚きで、まさに世の中にはいろいろな生き方があるものだと、改めて感じ入った。...

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中村文則「教団X」

 芥川賞作家である中村文則の作品は、過去に「銃」と「掏摸<スリ>」を読んだことがあるが、大して印象にも残っていない(恥ずかしながら、今となってはストーリーさえ忘却の彼方だ ^^;)。それでも2014年に発表された本書は評判が良かったので、文庫化を機に手に取ってみた次第。しかし、結果として“やっぱりこの作家の本は肌に合わない”という認識を新たにしただけだった。...

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「レディ・バード」

 (原題:LADY BIRD )あまりにも“普通の映画”なので面食らってしまった。ならば別に観なくても良い映画だとも言えるのだが、アカデミー賞にノミネートされ、他にもいくつかアワードを獲得しているのであえてチェックした次第。ただ、上映時間が1時間半程度と短いので、そこは評価出来よう(世の中には無駄に長い映画が多すぎる ^^;)。...

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「エンゼル・ハート」

 (原題:ANGEL HEART )87年作品。ダークな雰囲気は捨て難いが、全体的にはピンと来ない部分が大きく、印象に残るシャシンとは言えない。アラン・パーカー監督作品は当たり外れが大きく、正直言って本作は“ハズレ”に分類されると思う。...

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「ファントム・スレッド」

 (原題:PHANTOM THREAD)前半まではまあまあ面白いのだが、後半は完全に腰砕け。結果としては明らかな失敗作だ。これはひとえに、作者が各キャラクターの造型に失敗していることを示している。主演のダニエル・デイ=ルイスも、こんな作品を最後に“引退宣言”してほしくはない。...

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「パッセンジャー57」

 (原題:PASSENGER 57)92年作品。確かこの作品は、地方ではスティーヴン・セガール主演の“アクション大作”「沈黙の戦艦」(92年)との同時上映で公開されているが、結果としてはセガール御大の俺様映画よりも数段楽しめた。しかも、上映時間が84分という思い切りの良さ。活劇映画はかくありたい。...

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「ゲティ家の身代金」

 (原題:ALL THE MONEY IN THE WORLD)話自体は大して面白くないが、キャストの存在感により何とか最後まで見せきったという感じだ。リドリー・スコット監督としても、近年は凡作・駄作の連打であったが久々に“語るに足る映画”を手掛けたと言えよう。...

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「ションベン・ライダー」

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「デッドプール2」

 (原題:DEADPOOL 2)前作よりも面白い。もっとも、パート1があまりにも低調だったので、それに比べれば随分とマシに見えるのかもしれないが(笑)、とにかく最後まで退屈せずスクリーンに向き合えたことは確かだ。...

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「シンガポールスリング」

 93年作品。若松孝二という監督は作品数が多く、その中には傑作も何本かあるのだが、一方では箸にも棒にもかからないシャシンもある。つまりは出来不出来が激しい作家で、本作はどうかというと、正直言って下から数えた方が早いだろう。気になるのがこれは若松自身や映画会社の企画ではなく、歌手の徳永英明の原案によるということだ。門外漢が関わると良い結果に繋がらないという、典型例ではないだろうか。...

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「四月の永い夢」

 製作意図が全然分からない作品だ。この映画の中では何も描かれていないし、作者は何も描こうとしていない。すべてが空疎で、冴えない映像だけがダラダラと流れてゆく。1時間半ほどの上映時間ながら、とてつもなく長く感じられた。...

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「バット★21」

 (原題:Bat 21)88年作品。特段優れている映画ではないが、観ている間は引き込まれるほどの勢いがある。ヴェトナム戦争をネタにしたシャシンの中では着眼点が良く、また実録物としての重みもある。接して損をすることはない作品だ。...

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「ビューティフル・デイ」

 (原題:YOU WERE NEVER REALLY HERE)上映時間は1時間半と短いが、密度はとても高い。鑑賞後に内容に関して深く考えたり、誰かに感想を述べたりせずにはいられない求心力を有している。主要アワードを獲得したことが作品の質に直結するわけではないが、第70回カンヌ国際映画祭において脚本賞と男優賞を受賞したことも頷けるほどの出来だと思う。...

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「殺しのアーティスト」

 (原題:HIGH ART)91年アメリカ=ブラジル合作。少予算で、拡大公開もされなかったシャシンだが、実際観てみるとキレの良いタッチで引き込まれるアクション編である。ラテンアメリカの映画も捨て難いと思ったものだ。...

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「心と体と」

 (英題:ON BODY AND SOUL)設定こそ突飛だが、スムーズで考え抜かれた演出と見事なキャラクターの造型により、見応えのある映画に仕上がった。変化球を駆使した“ボーイ・ミーツ・ガールもの”といった案配で、しかも余韻が深い。2017年のベルリン国際映画祭で金熊賞を獲得したのも納得だ。...

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「ワンダーランド駅で」

 (原題:Next Stop Wonderland)98年作品。ウィットに富んだ小粋な大人のラブコメの線を狙ってはいるが、作者の力量がイマイチであるためか、物足りない出来に終わっている。上映時間が96分と短いにも関わらず、かなり長く感じてしまった。...

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「万引き家族」

 終盤の作劇面での不手際により満点は付けられないが、それでも昨今の日本映画の中では上出来の部類だ。第71回カンヌ国際映画祭で大賞を獲得した事実を考慮せずとも、十分に語る価値はある。...

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