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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「あの日の声を探して」

 (原題:The Search)第84回アカデミー作品賞受賞作「アーティスト」のミシェル・アザナヴィシウス監督が、今回は題材をガラリと変えて挑む意欲作。前作とはあまりにも趣が異なるシャシンで面食らってしまうが、気勢の上がらないオスカー受賞作よりずっと見応えはある。...

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「アメリカン・ヒストリーX」

 (原題:American History X)98年作品。全編に渡って幾分図式的な展開が鼻につくが、この頃のアメリカ映画の中では気合いが入ってる方だと思う。それまでCMの制作に携わっていたトニー・ケイの初監督作品だ。...

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「東京暮色」

 昭和32年松竹作品。小津安二郎監督のフィルモグラフィの中では異色作と呼ばれているもので、私は福岡市総合図書館の映像ホールにおける特集上映で今回初めて観ることが出来た。この頃小津作品はキネマ旬報ベストテンの常連であったが、この映画だけは19位と振るわなかった。実際に接してみると、なるほど当時の不評ぶりが分かるような内容である。...

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サッカー観戦に行ってきた。

 去る5月17日(日)に、福岡市博多区の東平尾公園内にある博多の森球技場(レベルファイブスタジアム)にて、サッカーの試合を観戦した。対戦カードはホームのアビスパ福岡とファジアーノ岡山である。...

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「皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇」

 (原題:Narco Cultura )メキシコにおける麻薬カルテル(マフィア)の暗躍とそれがもたらす惨禍に関しては聞き及んではいたが、本作は警察側の人間だけではなく現地の風俗(音楽)という目新しいモチーフを採用し、複眼的な見方を提示しているところが興味深い。ロバート・キャパ賞を受賞したイスラエル出身の報道カメラマン、シャウル・シュワルツ監督によるドキュメンタリーだ。...

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「ドラゴン・イン 新龍門客棧」

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「百日紅 Miss HOKUSAI」

 全然面白くない。絶賛している評論家もけっこういるようだが、どこに目を付けているのだろうか。アニメーションでは定評のある原恵一監督作ながら、ここには才気のカケラも見当たらない。いつもの彼の映画とは違い、原作があって脚本も別の者が手掛けていることの影響もあるのだろうが、とにかく惨憺たる出来だ。...

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「泣き虫チャチャ」

 昭和62年松竹作品。原案担当の山田洋次が当時の若者風俗を題材として取り上げたという珍しいシャシンだが、予想通りサマになっていない。しかし、ここでは逆にそれが“古い世代から見た若者”というモチーフを補完することになり、玄妙な効果をもたらす。90分足らずの小品ながら山田洋次のカラーもしっかり出ているという、味のある一編に仕上がっている。...

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「Mommy マミー」

 (原題:Mommy )登場人物に対して“同情”は出来るが“共感”とは程遠い。だから結果として、作品を評価はしない。聞けば2014年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞し、監督はまだ20代(89年生まれ)の期待の俊英ということだが、残念ながら今のところ当方にとって何の感銘もインパクトも得られない展開だ。...

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「アレキサンダー」

 (原題:Alexander )2004年作品。オリヴァー・ストーン監督はベトナム戦争以外のネタを扱うと低調な出来に終わることが多いが、本作もそうである。しかも、中途半端にベトナム戦争のテイストが挿入されているので、余計にチグハグな印象を受けてしまう。...

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「駆込み女と駆出し男」

 リズミカルなセリフ回しに尽きる映画である。井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」(私は未読)を元にした作品だが、ストーリーは駆け足になりがちで大事なモチーフが描かれていないという欠点はあるものの、この独特の会話のノリで2時間23分の上映時間を一気に見せきってしまう。いつもながら原田眞人監督の力量は大したものだ。...

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「マッドマックス サンダードーム」

 (原題:Mad Max Beyond...

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「チャッピー」

 (原題:Chappie )面白い。何より、いわゆる“人間性”というものを捨象している点が痛快だ。もっとも送り手は全然そうは思っておらず、作者なりの“人間性”を真面目に提示していると信じているのだろう。もっともそれは世間の認識とは少し外れたフィールドに存在しているものなのだが(笑)、そのギャップが大きな興趣を生む。...

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「コックと泥棒、その妻と愛人」

 (原題:The Cook, the Thief, His Wife & Her...

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「リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン」

 (原題:Revenge of the Green Dragons)傑作「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督が参画し、マーティン・スコセッシまでもが製作に関わっているわりには、薄味な印象を受ける。これは筋書きの図太さに対してキャストの存在感や描写の力強さといったものが不足しているためで、要するにプロデュースの拙速ばかりが目立つ結果になってしまった。これでは評価できない。...

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Technicsのシステムを試聴した(その1)。

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Technicsのシステムを試聴した(その2)。

 前のアーティクルで言及した通り、久々に新しいラインナップを発表したPanasonicのオーディオブランド、Technicsのシステムの音はとても誉められたものではなかった。しかしながら、この新製品には面白い機能や意匠が投入されており、今後のオーディオ界全体にとってはとても有意義なものになる可能性がある。  何といっても注目すべきは、アンプに搭載されたLAPCなる機能だ。これは「Load...

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「パレードへようこそ」

 (原題:PRIDE )楽しめた。驚きの実話を取り上げつつも単に物珍しさでは無く、イギリス社会の構図の描出はもちろん異なるカルチャーを持つ者達同士でも価値観を共有し連帯出来ることを的確に示し、観た後の満足感はけっこう大きなものがある。...

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「ヴェラ・ドレイク」

 (原題:Vera...

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「私の少女」

 (英題:A Girl at My Door )見応えのある映画だ。孤独な魂を持つ主人公二人の“道行き”を切々と描くと共に、社会的マイノリティが舐める辛酸をヴィヴィッドに浮き彫りにする。プロットは堅固で、ドラマが弛緩することも無い。本年度のアジア映画を代表する佳編である。...

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