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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ホワイトアウト」

 2000年東宝作品。国産の“スペクタクル的なアクション巨編(?)”としては、まとまった出来だと思う。真保裕一による原作から冗長だと思われる箇所をカットすると共に、新たなモチーフを映画向けに設定する等、工夫をしている点は認めたい。...

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「博士と彼女のセオリー」

 (原題:The Theory of Everything)さっぱり面白くないのは、事実に基づいたこの映画の登場人物の大半が健在であるため、思い切った描き方が出来ないこと、そして特定個人の視点によってしか語られていないことによる。改めて実録映画の作り方の難しさを認識することになったのには、脱力するしかない。...

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「モナリザ」

 (原題:MONA LISA )86年イギリス作品。男の純情に胸が熱くなる映画だ。ニール・ジョーダン監督作としても、上出来の部類であろう。主演のボブ・ホスキンスのカンヌ国際映画祭男優賞受賞をはじめ、いくつもの主要アワードを獲得している。...

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「ジヌよさらば かむろば村へ」

 くだらない。観る価値なし。豪華なキャストを集めていながらこのような低劣な映画しか撮れないとは、久々に監督を担当した松尾スズキの腕も鈍ったとしか思えない。とにかく、今年度屈指のワースト作品である。...

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「砂と霧の家」

 (原題:The House of Sand and Fog)2003年作品。アメリカ社会を“外から見た”ような冷徹な視線が印象的な映画で、見応えがある。アカデミー賞3部門の候補になるなど、評価も高い人間ドラマだ。...

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「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

 (原題:BIRDMAN OR(THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE))本作の勝因は主演にマイケル・キートンを据えたことであり、それ以外はハッキリ言ってどうでもいい。過去に特別な役を振られて見事に応えた俳優だけが持つカリスマ性を、改めて認識することが出来た。...

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「御法度」

 99年松竹作品。大島渚監督の映画を良いと思ったことは一度もないが、この作品は新選組の内ゲバを同性愛がらみで淡々と描いており、まあ破綻が少なく最後まで観ていられた。ただ、面白いかというと全然そうじゃなく、たとえて言うなら、平日の午後に再放映されている昔の平凡なホームドラマを何気なく眺めているという感じだ。要するに“凡作”ということである。...

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「ソロモンの偽証 後篇・裁判」

 パート1は凡作だったが、この完結編は駄作。総合点としては“合格”には程遠く、今年度ワーストテンの上位に放り込みたくなるような体たらくだ。わざわざ二部に分けて観客から倍の入場料をふんだくり、挙げ句の果てはタメ息しか出ないエンディングしか提示出来ないとは、作者は世の中をナメているとしか思えない。...

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「二人日和」

 2004年作品。全体的にいくつか不満はあるが、観て損のない良心作と言える。京都を舞台に、ベテランの神官の装束仕立て師と不治の難病に冒された妻との“最後の日々”を描く映画だ。...

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「マジック・イン・ムーンライト」

 (原題:Magic in the Moonlight)良く出来たスクリューボール・コメディで、鑑賞後の気分も上々だ。深いテーマや凝ったストーリーなんかを期待すると肩すかしを食らうが(笑)、構えず気楽に接すればそれなりの満足感を与えてくれる。また、こういう気が利いたシャシンをコンスタントに提示出来るのは、ウディ・アレン監督作というブランドの成せる技だろう。...

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「テルマ&ルイーズ」

 (原題:THELMA & LOUISE)91年アメリカ作品。独身女のルイーズと専業主婦のテルマ、二人の逃避行を描いたリドリー・スコット監督作。公開当時は評判になった映画だが、個人的には少しも良いとは思えない。...

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「セッション」

 (原題:Whiplash)わくわくするほど面白い。音楽をネタにした作品だが、ここに描かれるのは単なるエンタテインメントとしての音楽ではなく、登場人物達を追い詰める狂気じみたモチーフである。常軌を逸した難行苦行の果てにある精神錯乱一歩手前の愉悦を、これほどまでにヴィヴィッドに捉えた映画はめったにあるものではない。...

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「シンデレラマン」

 (原題:Cinderella Man)2005年作品。アカデミー賞を獲得した「ビューティフル・マインド」(2001年)のロン・ハワード監督&ラッセル・クロウ主演のコンビが再び挑んだ感動作という触れ込みながら、実際はどうしようもない出来だ。...

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「インヒアレント・ヴァイス」

 (原題:Inherent Vice )ひたすら退屈な映画で、中盤以降は眠気との戦いに終始した。誉めている評論家もいるようだが、世の中には映画の出来そのものではなく、映画の手法やモチーフなどに過剰に拘泥してその範囲内ですべてを語ってしまえる人も存在するのだと、感心する次第である(注:これは別に非難しているわけではない。念のため ^^;)。...

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尾道に行ってきた。

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倉敷に行ってきた。

 前のアーティクルで広島県尾道市に旅行したことを書いたが、ついでに岡山県倉敷市にも足を伸ばしてみた。ここも私は若い時分に訪れているが、同行者(嫁御)は初めて。この市のいわゆる“美観地区”は山陽地方有数の観光スポットなので混雑を覚悟していたが、やはりかなりの賑わいを見せていた。...

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「龍三と七人の子分たち」

 前半はまあ退屈せずに観ていられたが、中盤以降は完全に腰砕け。この設定ならばもっと面白くなって然るべきだが、全然そうならない。北野武は原案と脚本(第一稿)だけ担当して、演出やシナリオの練り上げは他の者にやらせた方が良かった。...

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アナログレコードの復権について。

 福岡市中央区天神にあるTOWER RECORDSの福岡パルコ店が2015年3月にリニューアル・オープンしたが、その片隅にアナログレコードのコーナーがセッティングされている。懐古趣味のオールドファンの集客を狙った措置だと思ったら、そうではない。けっこう若年層が目立つのだ。傍らにはレコードプレーヤーが実装展示されているが、ぐるぐる回るレコード盤を興味深そうに眺めている若いカップルもいる。...

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「寄生獣 完結編」

 パート1はそこそこ楽しめたが、この続編は尻すぼみ。もっとスケールの大きな話になるべきところを、程々のレベルで手を打ったような感じは否めない。原作がどうなのかは知らないが、観終わって随分とショボい印象を受ける。テレビ画面にて向き合うのが丁度良いような作品のサイズだ。...

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「眠狂四郎無頼剣」

 昭和41年大映作品。御馴染みのシリーズの第八作目で、このシリーズの中でも評価は上位に入る。実際に見応えがあり、このような時代劇をコンスタントに作り続けていた当時の大映の勢いを感じられる出来だ。...

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