「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」
(原題:The Expendables 3 )何と、前作よりも面白いではないか(笑)。元より、内容は差し置いて顔ぶれを楽しむための映画ではあるが、最後まで退屈しないシャシンに仕上げているのはアッパレだ。ポップコーンとコーラをお伴に盛り上がるにはもってこいの作品である。...
View Article「エンド・オブ・デイズ」
(原題:End of Days )99年作品。題材自体がウサン臭く、監督も三流だったので元より期待なんかしていない(笑)。まあ、出来自体も予想通りだったが、ならば“観る価値は全然無いか”と問われれば、そうでもない。いくらB級(C級?)とはいえ割り切って接すれば、面白いところも見つかるものだ。...
View Article「6才のボクが、大人になるまで。」
(原題:BOYHOOD )極めて退屈な映画だ。特に中盤以降は迫り来る眠気との戦いで手一杯だった。どうして世評が高いのか、まるで分からない。少なくとも“ひとりの少年の6歳から18歳までの成長と家族の軌跡を、同じ俳優を使って12年かけて撮った”というだけでは、それは単に手法のひとつに過ぎず、何ら質的なアドバンテージの獲得には繋がらないことは確かだ。...
View Article「団地妻 ニュータウン禁漁区」
84年製作のにっかつロマンポルノの一作。監督は映画でもっとも登板回数が多く、その後はテレビドラマの演出を数多く手掛けていた西村昭五郎。秀作も多かったが駄作もたくさんあった彼の代表作のひとつである。 夫の家族との同居生活から解放されて、団地に移ってきた和子(仁科まり子)は夫との甘く自由な生活を期待していた。しかし、そこに待っていたのは下の階に住む3人の主婦たちの罠であった。...
View Article「チェイス!」
(原題:DHOOM:3 )見かけは派手だが、大して面白くもない。理由は、全編アメリカでのロケにより外観が“インド性娯楽映画らしい野趣”が希薄になっているにも関わらず、作劇のスタイルは従来通りである点だ。そして、国内公開版とは違う短縮版であることも、不満が残る原因だろう。...
View Article「恐怖の報酬」
(原題:Sorcerer)77年作品。1953年にフランスで作られたサスペンス映画の傑作をハリウッドでリメイクしたものだ。アメリカ映画がヨソの国の作品を再映画化した例は枚挙に暇が無いが、大半がオリジナル版に及ばない出来映えである。本作も同様で、しかも元ネタが良く知られているだけに、その“落差”は相当なものだ。...
View Article「日々ロック」
観ていて嬉しくなってしまった。この監督、音楽が分かっている。音楽を題材にした日本映画でサマになっているものは滅多に無いが、本作は数少ないその中の一本で、存在価値は大いにあると言えよう。...
View Article「百円の恋」
安藤サクラは、やっぱり凄い。全盛期のロバート・デ・ニーロのように肉体を劇中で変化させるという役柄へのアプローチだけではなく、それと共にヒロインの内面が新しい次元にブレイクスルーしていく様子をヴィヴィッドに表現している。こういう力量を持った俳優が存在していることだけでも、日本映画界は捨てたものではないと思わせる。...
View Article「蝿の王」
(原題:LORD OF THE FLIES )90年イギリス作品。ウィリアム・ゴールディングが1954年に発表した同名小説の映画化。このジュール・ベルヌの「十五少年漂流記」の悪意あるパロディみたいな原作は、すでに63年にピーター・ブルック監督によって映画化されているが、残念ながら私は未見である。...
View Article2014年の映画ベストテンを気ままに選んでみた。
2014年の個人的な映画ベストテンを選出してみた。 日本映画の部 第一位 そこのみにて光輝く 第二位 こっぱみじん 第三位 福福荘の福ちゃん 第四位 日々ロック 第五位 百円の恋 第六位 小さいおうち 第七位 夢は牛のお医者さん 第八位 ぼくたちの家族 第九位 WOOD JOB! 神去なあなあ日常 第十位 ジャッジ! 外国映画の部 第一位 罪の手ざわり 第二位 ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅...
View Article「寄生獣」
退屈せずに終わりまで観ることが出来た。もっとも、本作は“パート1”であることは鑑賞前から承知していたので、これ一本で完結していなくても腹は立たない(まあ、それを知らなかったら少しはムカついたかもしれないが ^^;)。時間潰しにフラリと映画館に入って向き合うには(グロ描写が苦手な観客を除けば)適当なシャシンであると思う。...
View Article「エネミー・オブ・アメリカ」
(原題:Enemy Of The State)98年作品。別に何てこともないハリウッド製大味サスペンスなのだが(何しろプロデューサーがジェリー・ブラッカイマーだ ^^;)、今から考えると多少の興味を覚える。先を見越した製作側の目の付け所は、決して悪くなかったということだろう。...
View Article「イロイロ ぬくもりの記憶」
(原題:爸媽不在家)第66回カンヌ国際映画祭におけるカメラドール(新人監督賞)受賞作だが、正直それほどの映画だとは思えない。主要アワードを獲得した作品が、必ずしも良質であると限らないことを如実に示しており、出来としては“中の下”である。...
View Article「ペパーミント・キャンディー」
(英題:Peppermint Candy)99年作品。観ていて胸を締め付けられた。大胆な構成とキャストの好演により、この頃の韓国映画を代表する秀作の一つに仕上がっている。各地の国際映画祭に出品され、本国でも大鐘賞の5部門独占受賞を果たした。...
View Article「フューリー」
(原題:FURY)スピルバーグ監督の「プライベート・ライアン」の二番煎じで、しかも出来は遠く及ばない。そうなった原因のひとつは、主演のブラッド・ピットが製作も手掛けていたからだろう。以前彼がプロデュースに参画した「それでも夜は明ける」の中で、いかにもカッコつけたような“いい人”の役で出演していたのと同様に、この作品はブラピの“俺様映画”としての側面が大きい。...
View Article「スリーメン&リトルレディ」
(原題:THREE MEN AND A LITTLE LADY )90年作品。赤ん坊を育てるハメになった三人の男共が巻き起こす騒動を描いたフランス映画「赤ちゃんに乾杯!」をハリウッドでリメイクした「スリーメン&ベビー」の続編である。...
View Article「ゴーン・ガール」
(原題:Gone Girl )キャストの力演で何とか最後まで見ていられるが、ミステリー映画としては上等ではない。プロットの練り上げが完全に不足している。オスカー候補という声もあるらしいが、この程度ではまず期待出来ないだろう。...
View Article「一切れのパンの愛」
(原題:CINTA DALAM SEPOTONG ROTI )91年作品。インドネシアを代表する監督であるガリン・ヌグロホの長編デビュー作で、私は東京国際映画祭の“アジア秀作映画週間”で観ている。同監督の映画に接するのは初めてだったが、その実力を窺わせるには十分なレベルを達成していると思った。...
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