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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「もう、歩けない男」

 (原題:ADAM)悪くはないが、それほど良くもないという出来の映画だ。実話を元にした“難病もの”の体裁を取り、それなりのルーティンをなぞってソツなく仕上げているように見えて、大きなインパクトは受けない。実録作品であることに寄りかかり、観る者を惹き付ける工夫が疎かになったような案配だ。ただ、キャストの奮闘に関しては評価は出来る。...

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「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」

 (原題:EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE )私は本作をアカデミー授賞式よりも前に観たのだが、鑑賞後は間違いなく大賞を獲得すると思った。そして実際は作品賞だけではなく計7冠を達成し、まさに完勝。言い換えれば、もしもこの映画が無冠に終わるならばハリウッドも行き詰ったと結論付けても良いほどだ。とにかく、今年度のアメリカ映画を代表する快作である。...

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プロ野球の開幕戦に行ってきた。

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「The Son 息子」

 (原題:THE SON...

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「今ひとたび」

 (原題:Cousins )89年作品。フランス映画「さよならの微笑」(75年)のハリウッド版リメイクである。元ネタの公開から10年以上経っての再映画化ということで、なぜそこまでインターバルがあったのかは不明だ。ともあれ、出来としてはオリジナルには及ばないまでも決して悪くない。大人のためのウェルメイド・ムービーとしては、十分に楽しめる。...

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「シャザム! 神々の怒り」

 (原題:SHAZAM! FURY OF THE GODS)退屈せずに観てはいられるが、前作(2019年)よりも面白さは低下している。早い話が、このキャラクターの売り物である“見た目は大人、中身は子供”という特徴が、キャストの成長によりあまり活かされなくなったのだ。かといって、出演者を総入れ替えするとシリーズとしての一貫性が損なわれる。難しいところだ。...

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「ランナウェイ・シーフ」

 (原題:CHOR NIKAL KE BHAGA )2023年3月よりNetflixより配信。歌も踊りも出てこない(笑)インド製のサスペンス・アクション編で、上映時間も1時間40分とコンパクト。開巻からしばらくは安手のテレビドラマ並の上等ではない建て付けで、正直言って鑑賞意欲は減退気味。しかし、中盤を過ぎると観る者の予想を裏切るアクロバティックな展開が続き、結局は最後まで見入ってしまった。...

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「マッシブ・タレント」

 (原題:THE UNBEARABLE WEIGHT OF MASSIVE TALENT )アクションコメディとしては凡庸で、敢えてコメントするほどのレベルではない。しかし、あのニコラス・ケイジが現実のケイジ自身を彷彿とさせる映画スター(?)をヤケクソ気味に演じるという設定は効果的で、それほど退屈しないで最後まで観ていられる。こういうシャシンもあっていい。...

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「ポリス・ストーリー3」

 (原題:警察故事3 超級警察)92年作品。第95回米アカデミー賞で主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーを、最初に見たのがこの映画(当時はミシェール・キングと名乗っていた)。とにかく強烈な印象を受け、アジアには凄い人材がいるものだと驚いたことを覚えている。もちろん本作はジャッキー・チェン主演による人気シリーズの三作目なのだが、主人公よりヒロインの方が目立っているという玄妙な結果には感心するしかない。...

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「零落」

 監督としてはあまり実績を残せていない竹中直人のメガホンによる作品なので正直大して期待していなかったのだが、実際観てみると悪くない出来だった。万全の内容とは言い難いが、ドラマがまとまりを欠き空中分解することは決してなく、主人公に感情移入したくなる箇所もある。最近観た日本映画の中では、印象に残った部類だ。...

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「生きちゃった」

 2020年作品。話の設定や筋書きには納得できない点も少なからずあるが、各キャラクターが抱える屈託の表現はけっこう非凡だ。決して観て楽しいシャシンではないものの、描かれたモチーフに関してしばし考える時間を設けたくなる。キャストの仕事ぶりも達者で、石井裕也監督の作品としては上出来の部類である。...

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「トリとロキタ」

 (原題:TORI ET LOKITA)ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督作品らしい厳しいタッチが横溢しているが、これまでの彼らの映画に(程度の差こそあれ)必ずあった“救い”というものが見受けられない。それだけシビアな現実をリアルに活写していると言えるが、それで映画としての面白さ喚起されているかは別問題であろう。...

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「わたしは光をにぎっている」

 2019年作品。観ていて戸惑うしかない映画だ。言いたいことは大体分かる。しかし、それ自体は観ている側にとっては大したことではなく、語り口も手慣れているとは言い難い。そもそも、斯様なネタをこのように扱うシャシンが、どうして作られたのか理解できない。製作サイドでは本作に如何なる勝算を見込んだのだろうか。邦画界には不思議なことが横行しているようだ。...

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「生きる LIVING」

 (原題:LIVING)予想以上にウェルメイドで、鑑賞後の満足度は高い。1952年に作られた黒澤明監督の「生きる」は間違いなく映画史上に残る傑作だが、この再映画化ということになるとハードルはかなり高く、過度な期待は禁物。ただし、脚本をカズオ・イシグロが担当すると聞き俄然興味を覚えた。そして実際に観てみると、良い意味でイシグロのカラーが出ていることに感心する。...

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「キル・ボクスン」

 (英題:KILL BOKSOON)2023年3月よりNetflixより配信された韓国製サスペンス・アクション。これは面白くない。聞くところによれば、配信されると再生数が初登場世界1位になったらしいが、この程度の出来では承服しがたい。もっとも映像処理は「マトリックス」シリーズを思わせる凝ったところがあるので、そのあたりがウケたのかもしれない。...

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「ザ・ホエール」

 (原題:THE WHALE...

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「ボクたちはみんな大人になれなかった」

 2021年11月よりNetflixより配信。主人公の生き方を肯定するわけではないが、理解はできる。言い換えれば、劇中の登場人物たちの境遇とは接点のない人生を送っている観客に、彼らの存在感を認めさせた時点で本作は成功したと言って良いだろう。的確な時代考証も含めて、鑑賞して損のない作品だと思う。...

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「AIR エア」

 (原題:AIR )例えて言えば、よくある池井戸潤や真山仁のビジネス小説の映画化・ドラマ化作品をグレードアップしたような案配で、鑑賞後の満足度は高い。特に企業人ならば共感するところが大きいのではないだろうか。しかも実話を元にしているこの題材は誰でも興味を持てるもので、企画段階で半ば成功は約束されたと言って良い。...

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久しぶりにサッカーの試合を観戦した。

去る5月3日に、福岡市博多区の東平尾公園内にある博多の森球技場(ベスト電器スタジアム)にて、サッカーの試合を観戦した。対戦カードはホームのアビスパ福岡とFC東京である。連休中でもあり客の入りは好調で、入場者数は1万人を超えた。...

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「聖地には蜘蛛が巣を張る」

 (原題:HOLY SPIDER )胸くそ悪い映画である。断っておくが、決してこれはケナしているわけではない。昨今は“胸糞”というフレーズをホメ言葉として扱うケースが珍しくないらしいが(苦笑)、本作はまさにそれだ。もちろん一般的な良い映画という意味ではなく、マイナス方向のインパクトが強く忘れがたい印象を残すシャシンとして評価出来る。...

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