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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「エジソンズ・ゲーム」

 (原題:THE CURRENT WAR )ケレン味たっぷりのカメラワークと、奇を衒ったシークエンスの組み立て方に拒否反応を示す観客も少なくないと思う。プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインの不祥事により、製作過程がギクシャクしたのも関係しているだろう。とはいえ史実を元にした題材は悪くないしキャストも好演。個人的には楽しめた。...

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ニッコロ・マキアヴェリ「君主論」

 言うまでもなく政治学の古典で、本当は若い頃に手に取るべき書物なのだが、私が読んだのはつい最近である(笑)。とはいえ、内容は示唆に富んでおり、本当に読んで良かったと思える。また、本書が刊行された中世イタリアの状況や、それまでの歴史をチェック出来るという意味でも有意義だ。...

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「ペイン・アンド・グローリー」

 (原題:DOLORY GLORIA )ペドロ・アルモドヴァル監督作品は「神経衰弱ぎりぎりの女たち」(88年)以外は肌に合わないことは分かっていたが、本作はカンヌ国際映画祭をはじめ世界中の主要アワードを席巻しているため、なかば“義務感”で劇場に足を運んだ次第。結果、やっぱりこの監督の映画は私の守備範囲外であることを認識しただけに終わり、我ながら呆れてしまった(苦笑)。...

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「青春デンデケデケデケ」

 92年作品。いかにも大林宣彦監督らしい映像ギミックが満載だが、本作ではそれが鼻に付くということはなく、全編に渡ってビシッと決まっている。音楽を題材としているためか画面展開のノリが良く、特に粒子の粗い映像からクライマックスのコンサート場面での5ミリ撮影に移行する際の開放感は素晴らしい。インサートカットやモノローグの多用も、独特の躍動感を伴っているために、あまり気にならない。...

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「ランボー ラスト・ブラッド」

 (原題:RAMBO:LAST BLOOD)鑑賞前は映画の出来にはほとんど期待しておらず、実際観た後も内容の薄さが印象付けられる結果になったが、観て損したとはまったく思わない。82年に製作された第一作から、私はすべてリアルタイムで観ている。このシリーズがこれで終わりだという事実は、感慨深いものがある。そして、改めて主人公のキャラクターが浮き彫りになった点も認めたい。...

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「泣きぼくろ」

 91年作品。工藤栄一監督の、後期の代表作だと思う。日本映画ではそう多くはないロードムービーの形式を取り、しかも旅するのは男ばかり3人。ただ、それぞれの生き方そしてポリシーが自然に出てくるような作劇は捨てがたい。キャストの好演もあり、鑑賞後の印象は決して悪いものではない。...

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「もみの家」

 いかにも文部科学省選定作品らしい平易で端正な出来で、映画的興趣を呼び込むセンセーショナルなモチーフや観る者の予想を裏切るような思い切った展開は無い。しかし、それが大きな欠点にはなっておらず、随所に共感出来るポイントが存在することや、キャストの頑張り等によって鑑賞後の満足度は決して低くない。...

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「コルチャック先生」

 (原題:KORCZAK )90年作品。この頃のアンジェイ・ワイダ監督作品としては、出来が良い方だと思う。やはり第二次大戦下のポーランドを舞台にした実録ものを撮らせると、同監督は無類の強さを発揮する。また、脚本担当として(後に映画監督としても地位を確立する)アニエシュカ・ホランドを起用したのも大きい。...

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「その手に触れるまで」

 (原題:LE JEUNE AHMED)ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の視点は、相変わらず厳しい。思春期の危うさだけではなく、欧州全体を巻き込む移民問題や、イスラム原理主義の欺瞞性などのグローバルな課題をも見据え、結果84分の尺にまとめ上げた手腕は大したものだと思う。...

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「晩菊」

 昭和29年東宝作品。原作が林芙美子で監督が成瀬巳喜男という、「めし」(1951年)や「稲妻」(1952年)などに続く鉄板のコンビによるシャシンで、完成度も前2作に負けないほど高い。とにかく、力量のあるキャストと闊達な演出は、今観ても感心してしまう。この頃の日本映画の代表作だ。1954年度のキネマ旬報ベストテンでは、7位にランクインしている。...

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「はちどり」

 (英題:HOUSE OF...

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ブルックス・ブラザーズが破綻。

 去る2020年7月8日、アメリカでもっとも歴史ある衣料ブランドの一つであるブルックス・ブラザーズが、事実上倒産した。ただし日本において店舗を展開している株式会社ブルックス ブラザーズ ジャパンは本社とは異なる資本で運営されているため、従来通り営業を継続するという。...

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「WAVES ウェイブス」

 (原題:WAVES )二部構成になっているのを知らずに観て、いささか面食らった。結論から言うと、第一部はつまらない。第二部はそれなりに見応えがある。だから前半の内容は適当に端折って(ナレーションや短い回想場面だけで構わない)、後半だけで映画の中身を組み立てた方が数段良かったと思う。...

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「俺たちは天使じゃない」

 (原題:We're No Angels )89年作品。ニール・ジョーダン監督作品としては「モナリザ」(86年)に次いで良い出来だ。元ネタになった、マイケル・カーティス監督による1955年製作の同名作品は観ていないが、本作独自のイイ味は出ていると思う。ロバート・デ・ニーロにショーン・ペンという有名スターを配し、それぞれに的確な仕事をさせているのもポイントが高い。...

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「ライド・ライク・ア・ガール」

 (原題:RIDE LIKE A GIRL)ドラマ部分は大したことがはない。展開が平板だし、監督がこれが第一作ということもあるが、素人臭い御膳立てが目立つ。だが、メインである競馬レースのシーンはかなり盛り上がる。また、今まで知らなかったオーストラリアの競馬事情を紹介してくれたのも有り難い。...

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「バーディ」

 (原題:Birdy )84年作品。2020年7月に惜しくも世を去ったアラン・パーカー監督の代表作の一つで、彼がアメリカで撮った映画としては「フェーム」(80年)と並んで個人的に好きなシャシンである。また、あまりにも有名なラストシーンは、観る者に忘れられない印象を与えるだろう。第38回カンヌ国際映画祭にて、審査員特別賞を受賞している。...

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「のぼる小寺さん」

 青春映画の名手である古厩智之監督らしい、見応えのある若者群像劇だ。未だにはびこる軽佻浮薄なラブコメ劇ではないのはもちろんだが、深刻なシリアスドラマでもない。いかにもありそうな日常の描写を積み重ね、そこから幅広くアピール出来る普遍的な主題を引き出してゆく仕掛けには感心する。また、ボルダリングという題材も良い。...

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「お名前はアドルフ?」

 (原題:DER VORNAME )舞台劇の映画化は難しいことを再確認した一作である。確かに二転三転する筋書きは飽きさせないし、キャストも芸達者ばかりなのは認めるが、どうも場の空気というか、演出も演技もノリが演劇のそれであり、映画として見れば違和感を覚える。また、ドイツ映画の“定番”であるナチスに関するネタの取り入れ方も、サマになっているとは思えない。...

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「なぜ君は総理大臣になれないのか」

 とても示唆に富んだ内容で、本当に観て良かったと思えるドキュメンタリー映画だ。また、政治不信が高まっている今だからこそ、本作の存在価値はより大きくなる。国民にとって政治とは何なのか、そして政治家の資質とは、有権者の意識はどうあるべきなのか。そんな基本的な課題に正面から向き合い、観る者を最後まで引き付ける。...

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「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」

 (原題:Chronik der Anna Magdalena Bach...

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