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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「17歳の瞳に映る世界」

 (原題:NEVER RARELY SOMETIMES ALWAYS )まったく面白くない。とにかく、主人公の造形が共感度ゼロで嫌悪感しか覚えない。こんなのがスクリーン上をウロウロしているだけで不愉快な気分になってくる。展開は無駄に遅く、それでいて大事なことは描かれていない。映像面でも見るべきものはなく、映画として存在価値があるのか甚だ疑問だ。...

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「ブラック・ウィドウ」

 (原題:BLACK WIDOW )何より、コロナ禍で公開が次々と順延になっていたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品を久しぶりにスクリーン上で拝めたことが嬉しい。アート系の映画をミニシアターで鑑賞するのも良いが、ハリウッドの大作を劇場で堪能することも、映画の醍醐味だ。また、本作の出来も水準は超えており、観た後の満足度も高い。  「シビル・ウォー...

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「パンケーキを毒見する」

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「サマーフィルムにのって」

 評価すべき箇所があまり見当たらない。聞けば第33回東京国際映画祭で上映されて好評を博し、世界各国の映画祭でも歓迎されたらしいが、この程度のシャシンが持ち上げられる理由が分からない。脚本も演出も、劇中で展開されるような学生の自主製作レベル。かといって、お手軽なラブコメ編として割り切るような思い切りの良さも無い。観ていて困った。...

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「少年の君」

 (英題:BETTER DAYS )内気な優等生の女生徒と不良少年とのラブストーリーという、典型的な少女マンガ風のネタを取り上げていながら、これほどまでに奥深く感銘度が高い作品に仕上げたスタッフとキャストに拍手を送りたい。終盤のやや無理筋な展開と、エンドクレジットで流れる当局側のPRさえなければ、文句なしの傑作になっていたところだ。...

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「ブルー・ミラクル」

 (原題:BLUE MIRACLE)2021年5月よりNetflixで配信。素晴らしく映像の美しい映画である。サンティアゴ・ベネット・マリのカメラによる、カリフォルニア半島南端に位置するロスカボスの町の風景と、透き通るような太平洋の美景が、全体的に青みがかった色調で鮮明に描き出されている。このヴィジュアルだけで、本作の存在価値は十分にあると言える。...

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IMSビルが閉館。

 去る2021年8月31日、福岡市中央区天神にある14階建てのファッションビル、IMS(イムズ)ビルが閉館した。今後建物は解体され、2022年度から再開発されるという。同ビルが開館したのは89年4月で、当時はバブルの全盛期。同年開館したソラリアプラザとユーテクプラザ(現:天神LOFT)と並び、“福岡三大ビル”と呼ばれたこともあった。...

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「イン・ザ・ハイツ」

 (原題:IN THE HEIGHTS)世評は高いようだが、個人的には凡作としか思えない。断っておくが、別にミュージカル映画が嫌いなわけではなく、その手の映画に緻密なストーリーや深い内面描写などを求めるのは場違いだというのも承知している。だが、本作はあまりにも主題の設定が中途半端で、話の筋も整理されていない。加えて2時間半という長い尺は、観る者の興味を持続させるのに適切とは思えない。...

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「すべてが変わった日」

 (原題:LET HIM GO)時代設定は1960年代初頭だが、勇敢な主人公が悪者どもと対峙するという筋書きは、間違いなく西部劇だ。しかも登場人物の内面はよく描き込まれており、そして何といってもスクリーンの真ん中にいるのがスター級の面子なので、観た後の満足感はとても高い。もっと拡大公開されてしかるべき映画だ。...

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「返校 言葉が消えた日」

 (原題:返校 DETENTION)歴史劇と学園ホラーを合体させるという、この着想が素晴らしい。元ネタは2017年に台湾で発売されヒットしたゲームらしいが、そのゲームを題材として取り上げた製作者の慧眼を評価すべきであろう。本国では好意的に受け入れられ、第56回金馬奨で最優秀新人監督賞など5部門を受賞している。...

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Paradigmのスピーカーを試聴した。

 興味深いスピーカーを試聴することが出来たので、リポートしたい。82年設立の、カナダのトロントに本社を置くParadigm(パラダイム)社の製品は、以前より何回か高額クラスのモデルを聴く機会があり、そのクリアな音に感心していたが、実はローコストのラインナップも揃っている。それがMonitorシリーズだ。  先行してブックシェルフ型のSE...

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「アーミー・オブ・ザ・デッド」

 (原題:ARMY OF THE DEAD)2021年5月よりNetflixで配信。これは面白くない。ゾンビものだから、誰がどう撮っても一応はサマになるホラー編に仕上がりそうに思えるが、本作は余計な要素を入れ込んだ挙げ句にドラマは冗長になり、結果として2時間半というこの手のシャシンには不似合いな尺に行き着いてしまった。...

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「アメリカン・ユートピア」

 (原題:DAVID BYRNE'S AMERICAN UTOPIA )演奏者のパフォーマンスは素晴らしく、音楽ドキュメンタリーとしての体裁は整えられているが、これがスパイク・リーが演出を担当すると、途端にヴォルテージが落ちてくる。音楽に造型の深い別の監督が担当した方が、数段良い映画に仕上がったはずだ。...

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「フリー・ガイ」

 (原題:FREE GUY)映画自体は面白かったが、それ以外にも興味を惹かれるモチーフがあり、楽しんで約2時間を過ごすことが出来た。また、お手軽作品のようでいてけっこう社会風刺も利いており、ドラマが薄っぺらくならないのも良い。キャラクター設定およびキャストの頑張りは印象的で、工夫次第ではシリーズ化も可能になると思われる。...

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「モロッコ、彼女たちの朝」

 (原題:ADAM)何やら、映画作りの方向性とストーリーが合っていない印象を受ける。つまりは、送り手がいたずらに“作家性”を前面に出したせいで、本来は単純であるはずの話が却って分かり辛くなったということだ。舞台設定とキャストの演技は申し分ないだけに、不満の残る出来映えである。...

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「乱れる」

 昭和39年東宝作品。名匠・成瀬巳喜男監督の後期作品だが、森繁久彌主演の「駅前シリーズ」の併映ということもあり全盛期(昭和20年代から30年代初頭)の作品群ほどではない。しかしながらヒロインの内面描写には卓越したものがあり、観て決して損しないだけの求心力を備えている。...

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「ドライブ・マイ・カー」

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「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」

 (原題:THE SUICIDE SQUAD )確実に観る者を選ぶシャシンではあるが(笑)、作品のカラーとリズムに乗ってしまえばこっちのもので、最後まで存分に楽しませてくれる。とはいえ、一般世間的には拒絶反応を起こす向きが多いと思われ、体裁はヒーロー物であるにも関わらずレイティングがR15であるのは、まあ当然ではある。...

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「うみべの女の子」

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「ジョー・ブラックをよろしく」

 (原題:Meet Joe Black)98年作品。マーティン・ブレスト監督といえば「ミッドナイト・ラン」(88年)こそ面白かったものの、寡作の割にあとの作品は大したことはない。本作もやっぱり要領を得ない出来で、少しも観る側の内面に迫ってこない。だが、映画のエクステリアだけは極上だ。その意味では存在価値はあると思う。...

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