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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「猿楽町で会いましょう」

 石川瑠華扮するヒロイン像が光っている。近年では深田晃司監督の「本気のしるし」(2020年)で土村芳が演じた悪女がインパクトが強かったが、本作の石川も負けていない。こういう女に関わったら身の破滅だと思わせるようなヤバさがある。また、他のキャラクターも丹念に掘り下げられており、辛口の人間なドラマとして見応えがある。...

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「浪人街」

 90年作品。どう考えても、ATG出身の黒木和雄監督に斯様な娯楽時代劇を撮らせるのは、適切とは思えない。案の定、要領を得ない出来に終わっている。もっと相応しい人材がいたはずだが、プロデューサーにはそういう考えが無かったらしい。キャストは豪華だが、うまく機能していない。...

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「Mr.ノーバディ」

 (原題:NOBODY)とても楽しい1時間半だった(笑)。もっとも、活劇物としての筋書きには目新しさは無い。予定通りに粛々と進んでゆくだけだが、その中に常軌を逸したキャラクターを放り込むことにより、目覚ましい求心力を発揮させている。作劇のテンポやアクション場面の段取りも申し分なく、観て損の無い快作と言える。...

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マイケル・クライトン「恐怖の存在」

 初版発行は2004年。著者は「ジュラシック・パーク」や「ディスクロージャー」などで知られるが、本作もスケールの大きなアドベンチャー物として評判になったらしい。ただし個人的な感想としては、冒険小説としては大したことがないと思う。少なくとも「ジュラシック・パーク」や「アンドロメダ病原体」には及ばない。しかし、一種の啓蒙書としては大いに価値がある。その意味では、読んで損の無い本だ。...

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「キャラクター」

 食い足りない箇所はけっこうあるが、最後まで飽きずに観ることが出来た。これはひとえに(文字通りの)キャラクターの造型に尽きる。登場人物に存在感を持たせれば、作劇面での瑕疵はある程度は相殺するのは可能だ。さらに、ケレン味の強いネタを扱っているわりには演出は正攻法である点も申し分ない。...

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しばらく休みます。

 最近、公私ともに慌ただしくなってきたため、ブログの更新をしばらく休みます。  7月下旬には再開したいと思いますので、よろしく御了承ください。 ->ALL

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「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」

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「ラブ&モンスターズ」

 (原題:LOVE AND MONSTERS )2021年4月よりNetflixより配信。他愛の無いSFサバイバルスリラーだとは思うが、上手く作ってあり最後まで飽きさせない。また、困難を乗り越えて主人公が成長してゆくというビルドゥングスロマン的な興趣もあり、話が表層的にならないのも好印象。...

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「楽園の夜」

 (英題:NIGHT IN PARADISE )2021年4月よりNetflixより配信。なかなか良く出来た韓国製ノワール映画だ。後半の作劇にもうひとつ工夫が必要だったとは思うが、それでも観る者に最後まで緊張感を持たせるパワーは大したものである。非コンペティション扱いながら第77回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、好評を博したというのも納得だ。...

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「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

 明らかに前作(2019年)よりも面白い。もっとも、終盤で失速してしまうという欠点があり、その他にも突っ込みどころはあるのだが、言い換えればそれらを除けば万全の出来だということだ。特に活劇場面の盛り上がりは尋常ではなく、まず観て損はしない娯楽編であり、多くの観客を集めているのも当然だと思わせる。...

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「クワイヤボーイズ」

 (原題:The Choirboys )77年作品。ロバート・アルドリッチ監督といえば骨太な痛快娯楽作の担い手として知られ、その分野ではかなりの実績を残している。特に「ロンゲスト・ヤード」(74年)や遺作の「カリフォルニア・ドールズ」(81年)などは活劇映画史上に残る快作だと思う。本作は同監督のフィルモグラフィの中では地味な存在だが、それでも無手勝流の豪快さで最後まで楽しまてくれる。...

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「いとみち」

 大して面白くもない。ポスターとキャッチフレーズから、私は観る前はヒロインが三味線を弾きまくる映画だと思っていた。一種のスポ根ものかと予想していたのだ。ところが実際接してみると、何とも形容のしようがないモヤモヤとした作りになっている。これでは評価出来ない。...

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バブル時代の思い出。

 最近、テレビをつけても大して面白い番組はやっていないので、定額制配信サービスによる映画やYouTubeなどのネット動画をテレビで見ることが多くなった。その中で、とても印象的だったプログラムがある。それは、80年代後半の、いわゆるバブル時代にオンエアされていたTVCMを集めたものだ。...

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「1秒先の彼女」

 (原題:消失的情人節 MY MISSING VALENTINE )中盤まではオフビートな台湾製のラブコメとして進行するが、後半はなぜかファンタジーになってしまう。結果として私が最も苦手とする“ファンタジー仕立てのラブコメ”であったことに脱力した(笑)。もちろん上手く作ってあれば文句は無いのだが、困ったことにこの手の映画にウェルメイドな脚本が付随することは、そう多くはないのだ。...

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「逃げた女」

 (英題:THE WOMAN WHO RAN...

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「チェイシング・エイミー」

 (原題:CHASING AMY )97年作品。登場人物たちの面倒臭い性格を、笑って許してしまえるかどうかで作品の評価が決まると思う。私は彼らを全面的に肯定しないまでも、まあ“こんな奴らもいるよね”といった具合で認めたい。また、LGBTQに関する突っ込んだネタを先取りしていた点もボイントが高いだろう。...

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「ゴジラvsコング」

 (原題:GODZILLA VS. KONG )本来ならば盛り上がってしかるべき題材だが、作りが雑で気勢が削がれる。少なくとも前作「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」(2019年)よりもヴォルテージが低い。また、このシリーズが今作で“打ち止め”である様相を呈している。工夫次第でもっとアイデアが出そうな素材だと思うのだが、残念な話だ。...

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「ライトハウス」

 (原題:THE LIGHTHOUSE)観る者の神経を逆撫でする、かなり暗くマニアックなシャシンだが、個人的にはこういうテイストの映画は嫌いではない。作者が脇目もふらずに自らの世界に耽溺している点は、ある意味天晴れだ。キャストの演技や映像、美術に関しては高いレベルに到達しており、十分に観る価値はある。...

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「プロミシング・ヤング・ウーマン」

 (原題:PROMISING YOUNG WOMAN )話にならない出来だ。物語の前提はもちろんストーリー運びは絵空事。演技面でも見るべきものはない。困ったことに第93回アカデミー賞で脚本賞を獲得しているが、シナリオに大きな瑕疵のある本作にそのような賞をくれてやるのは、何かの冗談としか思えない。ひょっとして、何かの“圧力”でも加わったのであろうか。...

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「ブレーキ・ダウン」

 (原題:Breakdown )97年作品。B級サスペンス・アクションながら、かなり面白い。基本的にはスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突!」(71年)の焼き直しとも言えるが、泥臭い雰囲気で、いかにも“ありそうな話”という体裁を取っているのは本作の方だ。キャストの力演も光っている。...

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