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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「クロスロード」

 (原題:Crossroads)86年作品。音楽にさほど興味の無い観客からすれば、まるで存在価値を見出せない映画。しかも、特定のジャンル(ここではブルース)に精通していないと面白味がなく、単なる“珍品”として片付けられても仕方が無い作品。反面、ツボにハマれば魅力的に映るという、ある意味カルト的な位置を占める異色作だ。...

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「めぐり逢わせのお弁当」

 (原題:THE LUNCHBOX)脚本がダメだ。ラストに至っては話が空中分解している。通常のインド製娯楽映画のルーティンを踏襲していないので上映時間が(インド映画にしては)短いが、それだけ対象をじっくりと扱う手間暇を惜しんだと思われても仕方が無い。...

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「愛と平成の色男」

 89年作品。バブル全盛期に作られたせいか、まさに軽佻浮薄を絵に描いたようシャシンで、内容も評価出来る部分は全く無い。しかしながら、今から思い返すとこういう映画が堂々と拡大公開されていた“時代の空気”みたいなものを感じ、苦笑してしまう。...

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「マダム・イン・ニューヨーク」

 (原題:ENGLISH VINGLISH)これは面白い。ヒロインの成長物語を、インド製娯楽映画にありがちな“大雑把な作劇”を廃し、観る者の共感を呼べるように丁寧に仕上げている。しかも、ちゃんとインド映画のツボを押さえたエンタテインメント性も確保されており、いたずらに“グローバリズム”だの“芸術性”だのといった次元に走っていない。まさに大人の映画作りだ。...

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オーディオ機器の価格が高すぎる件。

 最近、オーディオショップでハイエンドのシステムを試聴することが出来た。ひとつはYG ACOUSTICSのスピーカーHaileyを中心とした装置で、アンプはKRELL、プレーヤー部はESOTERICのものが使用されていた。もうひとつはTECHDASのアナログ・プレーヤーAir Force Twoをフィーチャーしたシステムで、アンプはConstellation...

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「プロミスト・ランド」

 (原題:PROMISED LAND )かなり“薄味”の映画である。作劇や演技、メッセージ性など、いずれもボンヤリとした感じで印象に残らない。しかも取り上げた題材の一番重要な点には言及されておらず、これでは失敗作と言われても仕方が無いだろう。ガス・ヴァン・サント監督作としても、出来栄えは下から数えた方が早い。...

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「彩り河」

 84年松竹作品。この頃、松本清張の小説が数多く映画化されたが、本作はその中で最も低調なシャシンの一つとしての“評価”が確定している。私も観たのだが、なるほどヒドい出来映えだ。ストーリーは練られていないし、キャストの演技に特筆出来るものはないし、何より演出がタルい。当時の松竹には作品の方向性を仕切るプロデューサーが不在だったようだ。...

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「バルフィ!人生に唄えば」

 (原題:Barfee! )過去の有名映画からの引用こそ多いが、それが単なる“拝借”ではなく、作劇のモチーフとして上手く機能させていることに感心した。インド映画の洗練度を確かめる上でも、見逃せない作品である。...

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「映画人口は3倍に増やせる」という記事。

 昔、キネマ旬報誌において「映画人口は3倍に増やせる」という特集記事が連載されていたことがある。書いていたのは神頭克之というあまり知らないライターだが、目のつけどころは悪くなかったように思う。彼は日本の映画産業が斜陽化しているというのは大ウソであり、そう見えているのは映画館に観客が集まらないだけで、ビデオ等を含めれば現時点で映画そのものを楽しむ人々の数は過去最高を記録していると言う。...

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「イントゥ・ザ・ストーム」

 (原題:Into the Storm)見せ物に徹する潔さが良い。とはいえ、ストーリーには過度に御都合主義的な部分は見当たらず、演出は若干のケレン味を織り交ぜつつもテンポは良好で、ちゃんと1時間半の尺に収めているなど、作り手の的確な仕事ぶりが目立っている。娯楽映画はかくありたい。...

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「真珠の耳飾りの少女」

 (原題:Girl with a Pearl Earring )2003年イギリス作品。17世紀のオランダを舞台に、フェルメールの名画「真珠の耳飾りの少女」が描かれた背景を、モデルとなった少女と作者との関係から描こうとした作品。監督ピーター・ウェーバーがテレビ界出身(これがデビュー作)であるためか、ドラマ自体に深みがない。...

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「TOKYO TRIBE」

 悪ふざけが過ぎる。もっとも園子温監督の前作「地獄でなぜ悪い」(2013年)も相当に狂騒的な映画だったが、カツドウ屋としての矜持を登場人物に投影して説得力を感じさせたものだ。しかし本作にはポリシーも主体性も不在で、あるのは笑えない宴会芸の羅列のみ。評価出来る余地は無い。...

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しばらく休みます。

 ここ数年、この時期になると公私ともに忙しくなってきていますが、今年も同様のようです。  しばらくは長期出張や長期研修などが立て込んでいて、ゆっくり映画を観るヒマがありません。また通信回線の入れ替えなどもあり、工事や端末設定に手間取り、アクセス出来ないことも考えられます。  よって、とりあえず10月末までブログの更新を休みます。よろしくご了承下さい。−>ALL。

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「パトリオット」

 (原題:The Patriot )2000年作品。大味な作風で知られるローランド・エメリッヒ監督の映画の中では、かなりマシな部類である。もっともそれは題材になっている史実の重みと、主演のメル・ギブソン御大の存在感によるものだろうが、決して観て損するようなシャシンではない。...

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旧伊藤伝右衛門邸に行ってきた。

 福岡県飯塚市幸袋にある、旧伊藤伝右衛門邸に足を運んでみた。筑豊の石炭王と言われた伊藤伝右衛門が、大正時代中期から昭和初期にかけて造営したもので、彼自身の本邸でもある。言うまでもなく、この建物が一躍脚光を浴びたのは、NHKの連続テレビ小説「花子とアン」の副主人公である蓮子のモデルとなった柳原白蓮ゆかりの地であるからだ。...

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「ジャージー・ボーイズ」

 (原題:Jersey Boys )クリント・イーストウッド監督らしく、対象を突き放して描こうとして実は何も描けていないという、悪いクセがここでも出ている。しかしながら音楽シーンはそこそこ良く撮れているので、その分は酷評するほどのことでもない。全体的な出来としては“中の中”ぐらいの、当たり障りのない一本だろう。...

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SOULNOTEとNmodeのアンプを試聴した。

 我が国のオーディオ・ガレージメーカーの雄である(?)SOULNOTEとNmode、その両方の新作アンプを聴き比べることが出来たのでリポートしたい。SOULNOTEの新製品はda3.0、NmodeのニューモデルはX-PM7である。鳴らすスピーカーはDynaudioのConfidence C1 platinum、プレーヤーはPS AUDIOの製品が使用されていた。...

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「悪童日記」

 (原題:A nagy fuzet)ピカレスク・ロマンとして退屈させない出来だとは思うが、重要な箇所が描かれていないこともあり、諸手を挙げての評価は出来ない。アゴタ・クリストフの同名ベストセラー(私は未読)を、クリストフの母国ハンガリーで映画化したものだ。...

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「愛・旅立ち」

 85年東宝作品。前にも書いたが、80年代はやたらアイドル映画が作られた時期だ。その大半が毒にも薬にもならないお手軽映画であったことは言うまでも無いが、中には製作意図がまるで分からない怪作も混じっていた。本作はその最右翼で、観た後はまさに茫然自失。よくもまあこんな企画が通ったものだと驚くばかりだ。...

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「シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸」

 大して期待していなかったが、意外にも楽しめた。序盤こそライトなテレビドラマのような雰囲気だが、映画が進むに連れて次第に作者が訴えようとしているテーマが浮き彫りになり、ラスト近くには何と感銘さえ覚えてしまった(笑)。観て損はない佳作だ。...

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