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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「シャザム!」

 (原題:SHAZAM! )楽しめる。シャザムはDCコミックのヒーローとしては底抜けに明るい。しかも単なる脳天気な野郎ではなくナイーヴな屈託も併せ持っている。何よりこの“見た目は大人、中身は子供”という設定が効いていて、ゴリ押し気味なキャラクターにも関わらず全く違和感を覚えない。演出も快調で、2時間を超える映画ながら、中だるみすることなくスクリーンに対峙出来る。...

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「サイレント・ボイス 愛を虹にのせて」

 (原題:Amazing Grace and Chuck )87年作品。呆れるほどの御都合主義に貫かれた映画だ。しかし、観終わると感動してしまう。なぜなら、ここで描かれる“理想”の形は、正しいからだ。もちろん、あるべき姿ばかりを真正面から映しても芸が無い。だが、確信犯的にそれに徹してしまうと、本作のように時として大きなうねりになって観る者に届くのだ。これだから映画は面白い。...

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「ビューティフル・ボーイ」

 (原題:BEAUTIFUL BOY )薬物依存症を扱っているわりには妙に小綺麗だ。もちろん、ヘヴィなネタを“軽く”描いてはいけないという決まりは無いのだが、そうすることによって何か別の興趣が醸し出されるわけでもない。主題の捉え方をもっと煮詰める必要があったと思われる。...

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「薄化粧」

 85年松竹作品。間違いなく日本を代表する俳優であった緒形拳の演技者としてのピークは、この頃だと思う。構成と筋書きがいささか荒っぽいドラマなから、高い求心力を獲得しているのは彼のはたらきによるところが大きい。観て損のない力作だ。...

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「ドント・ウォーリー」

 (原題:DON'T WORRY,HE WON'T GET FAR ON FOOT)良い映画だと思う。単なる難病もの(兼お涙頂戴もの)ではなく、内面の深いところまで掘り下げ、観る者に普遍的な感慨をもたらす。キャストの頑張りも相まって、鑑賞後の満足感は高い。...

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民主主義を破壊しているのは、野党である。

 昨年(2018年)いわゆる“モリカケ問題”が勃発し、安倍政権は批判を受けた。そして今年には厚生労働省の統計不正があった。また閣僚の失言や強行採決も相次いでいる。普通に考えれば現政権の支持率は下降してもおかしくない状況だが、実際にはそうならない。それどころか、安倍総裁4選に向けて盤石の体制が整いつつある。その理由は何かといえば、早い話が野党がだらしがないからだ。...

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「ザ・フォーリナー 復讐者」

 (原題:THE FOREIGNER )ジャッキー・チェン主演作としては珍しい、コメディ的要素が皆無のシリアスな活劇だが、とても楽しめた。何より、脚本が良い。事件に絡む複数の勢力を的確に配置し、それぞれに十分な役割を与えた上でラストにすべて回収するという、まるでお手本のようなシナリオだ。筋書きの面白さを味わうだけでも、観る価値はある。...

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「普通じゃない」

 (原題:A Life Less Ordinary)97年作品。天使の策略で出会った男女の恋の行方を描く、変則的なラブコメディ。センスが良いとは言えないこの邦題は“普通以下”という意味で、作品の内容を表現しているのかもしれない。...

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「アベンジャーズ エンドゲーム」

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「鹿鳴館」

 86年作品。市川崑監督作としては殊更優れたものでないが、伯爵夫人を演じる浅丘ルリ子の突出したパフォーマンス、および高いレベルの美術と衣装デザインにより、存在感のある映画に仕上がっている。また、製作デスクに原作者の三島由紀夫の遺児である平岡威一郎が加わっているのも感慨深い。...

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「轢き逃げ 最高の最悪な日」

 捻ったストーリーで観客を翻弄しようとして、物語の根幹部分が崩壊するに至るという、何ともやりきれない映画だ。有名俳優が演出(および脚本)を手掛けること自体に異存は無いが、今回のケースは的確な助言やサポートが出来る人材が周囲にいなかったと思わざるを得ない。...

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「赤い薔薇ソースの伝説」

 (原題:COMO AGUA PARA CHOCOLATE)92年メキシコ作品。妙な映画で、決して幅広い層に奨められるシロモノではないのだが、不思議な吸引力はある。少なくとも“グルメ映画”としての価値は誰しも認めるところであろう。93年度の英国アカデミー賞において、外国語作品賞にノミネートされている。...

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「12か月の未来図」

 (原題:LES GRANDS ESPRITS)「パリ20区、僕たちのクラス」(2008年)や「バベルの学校」(2013年)など、フランス映画は教育現場を舞台にしたメッセージ性の強いドラマを作るのが得意だが、本作も見応えがある。また提起される問題はヘヴィであるが、青筋立ててシュプレヒコールを叫ぶようなことは決してなく、ユーモアを交えてのスマートな語り口も魅力だ。...

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「夢の祭り」

 89年作品。ひょっとしてこれは、デミアン・チャゼル監督の「セッション」(2014年)と似た構造の映画なのかもしれない。もちろん「セッション」ほどのヴォルテージの高さは無いが、日本映画で音楽の何たるかをこれだけ追求した作品というのは珍しいと思う。...

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「僕たちのラストステージ」

 (原題:STAN & OLLIE)悪くはないが、どうも薄味だ。これはひとえに題材となった往年のお笑いコンビ“ローレル&ハーディ”の芸が古いからだと思う。...

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「敵、ある愛の物語」

 (原題:Enemies,A Love...

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「愛がなんだ」

 面白い。内容がリアリズムの方向には振られておらず、登場人物は多分にカリカチュアライズされている。しかし、観ていて実に胸に刺さるのだ。誰しも胸の奥に秘めている身も蓋もない願望、そして“分かっちゃいるけど、やめられない”とばかりに自身を追い込んでしまう衝動などが、的確に表現されている。...

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「きらきらひかる」

 92年フジテレビジョン作品。「バタアシ金魚」(90年)と並ぶ、松岡錠司監督の初期の代表作だ。軽やかに見えて、実はシリアスに登場人物の内面に迫っていく。しかもそのアプローチはポジティヴかつロマンティックで、鑑賞後の印象は良好である。...

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「長いお別れ」

 良い部分と良くない部分が混在している映画だが、実のところ良くない部分の方が多く、結果として及第点には達していない。聞けば巷の評判は悪くないようだが、その理由が見透かされてしまうのも何ともやりきれない気分になる。...

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「オーケストラ・リハーサル」

 (原題:Prova D'Orchestra )79年作品。正直言って、わけの分からない映画である。だが、フェデリコ・フェリーニ監督にとって“わけの分からないまま観客を埒外に置く”という無責任な態度とは無縁だ。何しろ、実際観た印象はとても面白いのである。前衛的ともいえるネタを娯楽映画の次元にまで押し上げるという、フェリーニ御大の真骨頂を見るようなシャシンだ。...

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