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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「帝一の國」

 全く期待していなかったが、意外や意外の面白さだった。理由はいろいろあるだろうが、一番の勝因はチャラチャラした色恋沙汰(のようなもの)がほとんどクローズアップされておらず、全編これ“オトコの映画”に徹していることだろう。もちろん、野郎ばかり出していれば内容は保証されるというわけではないが、本作には必然性と確固とした技巧が存在している。観る価値はある快作だ。...

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カセットテープの復権。

 アナログレコードが見直されていることは以前述べたが、何と最近ではカセットテープの人気も再燃しつつあるらしい。カセットテープが今も製造・販売されていることは知ってはいたが、それはかつての音楽ファンによる懐古趣味や、高年齢層のカラオケ練習用としての存在価値しか無いと思っていた。ところが、昨今カセットテープに興味を持っているのは若年層だという。...

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「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

 (原題:MANCHESTER BY THE SEA )全然面白くない。何より、感情移入出来るキャラクターが皆無であるのが痛い。加えて、ストーリーも演出も実に低レベル。映画自体がさっぱり盛り上がらず、観ている間は眠気との戦いに終始した。第89回アカデミー賞では2冠に輝いているが、ハッキリ言ってノミネートすら疑問に思える出来だ。...

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「シュウシュウの季節」

 (原題:Xiu Xiu )98年作品。第35回金馬奨(台湾アカデミー賞)で作品賞をはじめ主要7部門の受賞を果たした話題作だったが、個人的には大して面白いシャシンとは思えなかった。一番の敗因は題材を“お客様的傍観者視点”で捉えていることだ。本作は舞台が中国で主なキャスト・スタッフも中国人だが、実はアメリカ資本で撮られている。違和感を覚えたのは、そのあたりに原因があるのかもしれない。...

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「夜空はいつでも最高密度の青色だ」

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「エンジェル 僕の歌は君の歌」

 92年作品。自分の愛する女性の命があと一週間しかないと知ってしまった男が取る行動とは? 主人公に織田裕二、相手役に和久井映見、ドラマのキーワードを握る“天使”に大地真央、監督は「君は僕をスキになる」(89年)の渡邉孝好。  結論から先に言わせてもらえば、失敗作である。この映画は意図がミエミエだ。つまり、「ゴースト...

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「メッセージ」

 (原題:ARRIVAL )タコ型宇宙人が出てきた時点で、早々に観る気が失せた。そもそも、どうしてタコ型なのか。どんなにスゴい科学力を持っていようと、しょせんタコはタコじゃないか。大昔のモンスター映画に出てきそうなクリーチャーでしかなく、こんなのに高踏的な線を狙った(ように思われる)本作のキーパーソン(?)を担わせようとする、その姿勢からして噴飯物である。...

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下関方面に行ってきた。

 先日、山口県下関市にある赤間神宮に足を運んでみた。下関に行った本当の目的は名物のフグ刺しを食するためなのだが(笑)、ついでなのでこの名所にも寄った次第だ。最初に建てられたのは1191年とかなり古いが、現在の社殿は1965に建立されている。...

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「光」

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「誰かに見られてる」

 (原題:Someone to Watch over Me)87年作品。リドリー・スコット監督の唯一のラブ・サスペンスだが、彼がよく手掛けるSFや歴史物の大作とは勝手が違うせいか、あまり良い出来ではない。この手の映画に必要なキメ細かい描写や緻密なプロットが不在のまま、いつもの大味なタッチで臨んでしまったようだ。...

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「家族はつらいよ2」

 面白くなかったのは、取り上げたネタが不適切だったからだ。さらにストーリー展開は主人公達の独善ぶりを強調するばかりで、観る側に少しもアピールするものがない。ひょっとして今後もシリーズ化を狙っており、パート3に向けての“繋ぎ”としての扱いに過ぎないのかもしれないが、いずれにしろ評価は出来ないシャシンだ。...

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「ゼイラム」

 91年作品。「牙狼...

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「20センチュリー・ウーマン」

 (原題:20TH CENTURY WOMEN)時代風俗の描写以外には、何ら見るべきものが無い映画である。とにかくストーリーが退屈極まりない。何も面白そうなことは起こらないし、展開の平板さをカバーするような語り口の巧みさも無い。聞けば作者の自伝的内容らしいが、独り善がりであるとの誹りは免れないであろう。...

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「バレット・バレエ」

 2000年作品。塚本晋也監督作品としては、平易な面白さを感じ取れる映画だ。「鉄男」(89年)や「東京フィスト」(95年)などのエキセントリックな路線とは明らかに違う。もちろん、フツーの映画と比べれば相当アクは強いが(笑)、魁偉な“外観”に慣れてしまえば良質の娯楽映画としての側面が見えてくる。コアな映画ファンには幅広く奨められるシャシンだ。...

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「LOGAN/ローガン」

 (原題:LOGAN )とても見応えはあったが、設定と結末が思い切った扱いで、これまでの本シリーズの位置付けや今後のあり方が心配になってくる。ただ言い換えると、従来までの流れをひっくり返してまでも撮り上げたという、作者の良い意味での気負いが感じられて好ましい。とにかく一見の価値はある映画である。...

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「シコふんじゃった。」

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「ある決闘 セントヘレナの掟」

 (原題:BY WAY OF HELENA)昨今珍しい西部劇、しかも題材は興味深い。だが、ストーリー展開と演出が低レベルに過ぎるため、まったく盛り上がらず退屈至極である。監督と脚本家の腕が悪いというよりも、この程度のハナシで製作にゴーサインを出したプロデューサー側の責任が大きいのかもしれない。...

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「トーク・レディオ」

 (原題:Talk Radio)88年作品。いかにもオリヴァー・ストーン監督らしい、エキセントリックで挑発的な映画である。取り上げられているモチーフも面白い。ただし、鼻につくような独善的スタンスを隠していない作品でもある。公開当時は賛否両論あったようだが、それも納得できる。...

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「TAP THE LAST SHOW」

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「地中海殺人事件」

 (原題:Evil Under The Sun)82年イギリス作品。70年代半ばから80年代前半にかけてジョン・ブラボーンとリチャード・グッドウィンのコンビが製作したアガサ・クリスティ原作の映画化は次々にヒットしてきたが、これはその中の一本。1941年に書かれた「白昼の悪魔」(私は未読)の映画化で、ガイ・ハミルトンの堅実な演出も相まって、水準を超えた出来になっている。...

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