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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ストリート・オーケストラ」

 (原題:THE VIOLIN TEACHER)演出と脚本のクォリティが著しく低く、盛り上がりそうな題材を全然活かしていない。予告編を観た限りではとても面白そうで、なおかつオリンピックが開かれていたブラジルが舞台ということでタイムリーな番組だと思ったのだが、実物に接してみると“この程度”だったというのは落胆が大きい。配給会社も輸入する作品を選んでほしいものだ。...

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「X-MEN:アポカリプス」

 (原題:X-MEN:APOCALYPSE)結局“プロフェッサーXがハゲている理由”を説明しているだけの映画だ(大笑)。それ以外は何もない、もう見事にスッカラカンの作品で、このシリーズに特に強い想い入れのある者を別にすれば、観る価値は微塵もないと断言できる。...

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「AMY エイミー」

 (原題:AMY )退屈な内容だった。しかし、別の者が製作を担当したら“退屈ではない内容”に仕上げることが出来たのかというと、それも違う。誰がどう撮っても、現時点では“この程度”のものになるだろう。要するに、時期的には映画化して成果を上げるようなネタではないということだ。...

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「ゴーストバスターズ」

 (原題:GHOSTBUSTERS)製作意図が分からない映画だ。各国でヒットはしている。しかし、映画会社(ソニー・ピクチャーズ)は多額の宣伝費を投入しているため、いまだ採算が取れていないという。ならばPRの費用を抑えればペイできたのかというと、それも難しい。この手の映画はカネを使って興行的ムーヴメントを起こさなければ成功は覚束ない。黙っていても客が入るような内容や出来ではないことは確かなのだ。...

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「君の名は。」

 基本的に、中高生までを対象にした映画であろう。大人が観て楽しめるものだとは、とても思えない。とにかく筋書きがいい加減で、物語の体を成していないのだ。作者の新海誠には脚本の書き方を一から勉強し直せと言いたい。...

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「ニュースの真相」

 (原題:TRUTH )マスコミのあり方を問うた映画としては、今年(2016年)オスカーを受賞した「スポットライト 世紀のスクープ」よりも面白い。ジャーナリストを手放しで称賛するようなものではなく、かといってマスコミの欺瞞を暴くものでもない、冷静なスタンスで対象を見つめる作り手の真摯な姿勢が印象的な作品である。...

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しばらく休みます。

 数年前より9月後半から10月にかけて多忙を極めるような業務ポストに就いておりますが、本年も同様で、この時期はゆっくりと映画を観る時間を取れそうにありません。  よって、ブログの更新を当分の間休止します。再開は早くて10月下旬になります。  よろしく御了承ください。-> ALL。

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「はつ恋」

 2000年東映作品。脚本に難ありだ。シナリオを担当した長澤雅彦はそれまでプロデューサーを生業にしていたせいか、話の組み立て方には慣れていないようで、物語の前提・出発点からして無理がある。もっと別の人材を招聘すべきであった。...

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「何者」

 楽しんで観ることが出来た。当世の若者群像を上手く活写しているだけではなく、優れた心理ドラマに仕上がっている。映像面での仕掛けにも事欠かず、就職活動の当事者である学生はもちろん、幅広い層にアピールできる内容だ。また上映時間が無駄に長くないのもよろしい。...

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「ランブリング・ローズ」

 (原題:RAMBLING ROSE)91年作品。モントリオール映画祭の正式出品作品で、同年のアカデミー賞の主演女優賞などにノミネートされた話題作。アメリカのリベラルな伝統が、南部を舞台にして、マーサ・クーリッジ監督の手でうまく生かされている佳篇だと思う。...

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「ジェイソン・ボーン」

 (原題:JASON BOURNE)何やら、証文の出し遅れみたいな印象を受ける映画だ。そもそも、前の三部作でこのシリーズはひとまず完結しているはずだった。それでも今回あえて主人公ボーンを引っ張り出すからには、それに相応しいネタを用意して然るべきだが、これがどうにも気勢が上がらない。有り体に言えば、前回までのモチーフの“残りカス”を必死で集めて仕立て上げたという感じだ。...

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「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」

 (原題:Knockin' on Heaven's Door )97年作品。今年(2016年)あろうことかノーベル文学賞の受賞者になってしまったボブ・ディランだが、「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」(邦題:天国への扉)は彼の代表曲の一つで、数多くのミュージシャンにカバーされている。本作はこのナンバーをモチーフに作られたドイツ映画。2人の男の人生最後の冒険をクールに描いたロードムービーである。...

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「お父さんと伊藤さん」

 上映時間が少々長いことを除けば、味のある佳作として評価できる。肩の力が抜けたゆるいタッチでありながら、決して描写は弛緩せず、大事なテーマを無理なく扱っているところがポイントが高い。演技力に定評のあるキャストの手堅い仕事ぶりも含めて、誰にでも勧められる出来だ。...

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“体育会系”という名の理不尽。

 2015年12月に自ら命を絶った電通の若手女子社員の労災認定が、2016年9月末に下りた。この件に関してはマスコミはもちろんネット上でもいろいろな意見が提示されているので、改めて私がコメントする必要も無いとは思うが、この大手広告会社も持ち合わせてるらしい“体育会系の企業体質”について、自身の体験を交えて述べてみたい。...

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「バースデーカード」

 ベタな構図で“お涙頂戴”を狙った作品であることは分かるのだが、ところどころに興味を持たせるモチーフがあり、最後までさほど退屈しないでスクリーンに対峙することが出来た。たまにはこういう映画も良いかもしれない。...

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「彼方へ」

 (原題:SCREAM OF STONE )91年ドイツ=フランス=カナダ合作。山岳映画としてはかなりのクォリティを保持している。大自然に挑む男達の葛藤と反目、その果てにある皮肉な結末と、ストーリーラインもかなり練られている。ヴェルナー・ヘルツォーク監督としても会心の出来ではないかと思う。...

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「永い言い訳」

 西川美和監督作品としては「ゆれる」(2006年)には及ばないが、「ディア・ドクター」(2006年)や「夢売るふたり」(2012年)よりは上出来だ。食い足りない部分が無いではないが、鑑賞後の満足感は決して小さくはない佳編だと思う。特に主人公の年齢に近い層が観ると、身につまされるものがあるだろう。...

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「眠狂四郎勝負」

 昭和39年大映作品。シリーズ屈指の傑作と呼ばれているが、殺陣の仕上がりや映像のキレ具合は大したことがなく、少なくとも「眠狂四郎無頼剣」(昭和41年)の方がずっと上だと思う。しかしながら、職人・三隅研次監督の手際と脚本の巧さは無視できず、観る価値はある作品だ。この頃の大映の定番は粒が揃っている。...

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「ぼくのおじさん」

 一応楽しめる映画ではあるのだが、後半からの展開が冗長に過ぎる。上映時間をあと30分ぐらい削ってタイトに仕上げていれば、もっと評価出来たと思う。とはいえ観客席からは幾度となく笑いが起こり、鑑賞後の満足感を与えてくれることに関しては申し分ない。シリーズ化も狙える企画だろう。...

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「マグダレンの祈り」

 (原題:The Magdalene Sisters )2002年イギリス=アイルランド合作。まず驚くのが、ここに登場する“マグダレン修道院”のような前近代的な宗教施設が、つい最近(20世紀末)までアイルランドに存在していたという“事実”である。...

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