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Channel: 元・副会長のCinema Days
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チャイナ・ミエヴィル「クラーケン」

 正直言って、ワケの分からない小説である。しかし“ワケが分からないから、つまらん”と切り捨てる気にもならない。妙な面白さはある。ただその面白さは、普通の娯楽小説のそれとは趣を異にしている。いわば“読み手を選ぶ”書物だと思う。...

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「光にふれる」

 (原題:逆光飛翔 TOUCH OF THE LIGHT )タイトル通り“光にふれる”ようなきらめく映像美を味わえた。同時に、作者の登場人物達を見つめるポジティヴな視点が心地良い。台湾映画の佳編である。...

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「東雲楼 女の乱」

 94年東映京都作品。この映画が公開された年は、東宝と松竹で“忠臣蔵対決”が展開されており、ファンの間で話題になっていた。一人蚊帳の外に置かれた東映が、とりあえず製作したようなのが本作である。ただし同じ“時代物”といっても題材が明治時代で、チャンバラの要素も無い。興業面でも振るわず、何だか企画面で“ハズしてしまった”ような印象を受けるシャシンだ(笑)。...

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「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

 (原題:The Wolf of Wall Street )ひたすら疲れる3時間である。ハリウッドでこの映画の主人公のような銭ゲバを描く際、どうしてこうもワンパターンの扱い方しかできないのだろうか。若くして成り上がり、酒と女とクスリに溺れた挙げ句、あえなく自滅。本作もまったく目新しさはない。...

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「摩天楼を夢みて」

 (原題:GLENGARRY GLEN ROSS...

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「ハーフ」

 とても興味深いドキュメンタリー作品だ。冒頭、厚生労働省の統計によれば、日本の新生児の49人に1人が日本人と外国人との間に生まれていることが提示される。いつの間にか、日本は多様性を含んだ社会へと変質してきているのだ。こういう事実は知るだけでも、本作を観て良かったと思える。...

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「ウディ・アレンの重罪と軽罪」

 (原題:Crimes and Misdemeanors )89年作品。ウディ・アレンの監督作で彼自身が出演もしている。でもどちらかというと、彼はワキ役だ。これは主演者として画面のまん中にあの顔が出て来るのはイヤだけど、彼が出ていた方が話がコミカルになって良いという映画ファンの意見をうまく取り入れた賢い選択だと思う。...

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「スノーピアサー」

 (原題:Snowpiercer )変な映画だ。原作はフランスのグラフィックノベルらしいが、こういうネタを取り上げたこと自体が、そもそも常軌を逸していると思う。どこでどう盛り上がれば良いのか分からないままエンドマークを迎え、映画として存在価値があるのか疑わしい。...

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「苺とチョコレート」

 (原題:Presa Y Chocolate)93年作品。珍しいキューバの映画だ。国家元首だったカストロは映画マニアであり、大規模な映画の専門学校も設立しているし、首都ハバナは新ラテン・アメリカ映画祭の開催地でもある。こういった映画に対するバックアップがあるので、社会主義国の作品といってもガチガチの国威掲揚映画の連発はなく、多彩な題材を扱っているはず・・・・と思う(よく知らないけど...

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「ハロー!純一」

 児童映画だが、そこは石井克人監督、しっかりと作家性を打ち出している。特に各キャラクターの濃さには感心。笑わせてシンミリさせて、最後にはホノボノとした気分に浸れる佳作だ。...

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「ワイアット・アープ」

 (原題:WYATTE...

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「エージェント:ライアン」

 (原題:JACK RYAN:SHADOW RECRUIT)つまらない出来。観なくても良い映画だ。トム・クランシー原作の人気キャラクター、ジャック・ライアンの若い頃を描く本作はキレもコクもない展開に終始し、(たぶん作られるであろう)次回作もチェックしようという気には全くならない。...

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「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3」

 (原題:倩女幽魂III 道、道、道)91年香港作品。当時の人気シリーズの第3弾だが、パート2の続編ではなく、パート1の再映画化という印象が強い。舞台はパート1から百年後、舌の長い妖怪の封印が解け、古寺に訪れた人々を次々と襲う。妖怪の手下として働くのが、成仏できない女の幽霊たちで、その一人が寺に泊まった若い僧侶を好きになってしまったところから、妖怪と人間たちの大々的バトルに発展する。...

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「ペコロスの母に会いに行く」

 確かに楽しめる映画ではあるのだが、これがキネマ旬報誌2013年ベストワンをはじめとする各アワードを獲得するほど特に優れた作品なのかというと、首を傾げざるを得ない。森崎東監督作といえば2004年製作の「ニワトリはハダシだ」のヴォルテージの高さに圧倒されたが、あれに比べれば本作は“軽量級”という印象を受ける。...

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「スター・トレックIV 故郷への長い道」

 (原題:Star Trek IV:The Voyage Home)86年作品。私が観た映画版(旧シリーズおよび新シリーズも含めて)の中では、一番面白い。米国では公開されてからシリーズ最高のヒットとなったらしいが、それも十分頷ける。...

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「ラッシュ/プライドと友情」

 (原題:Rush)ロン・ハワード監督らしい実録映画である。展開は精緻を極め、映像は練り上げられ、俳優の動かし方には淀みは無い。しかし、この監督の作品のほとんどがそうであるように、見終わっての印象は希薄だ。有り体に言ってしまえば、本作から得られたのは“こういう人物達が実在していた”という単発的な知識のみである。...

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「ザ・ハリケーン」

 (原題:The Hurricane)99年作品。1966年、ニュージャージー州においてボクシングのウェルター級チャンピオン、ルービン・カーター(通称ハリケーン)は身に覚えのない強盗殺人事件の犯人として逮捕される。翌年下された判決は終身刑であった。これは彼を蛇蝎のごとく嫌う刑事のデッチあげによるもので、ルービンは獄中で自伝を執筆。彼と司法当局との長い戦いが展開する。...

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「ラヴレース」

 (原題:LOVELACE)題材は面白そうなのだが、脚本と監督の腕が三流なので凡打に終わっている。70年代初頭、フロリダの田舎町に住む若い娘リンダは一度妊娠中絶騒ぎを引き起こし、それ以来同居する敬虔なカトリック教徒の両親が“監視”するような形になり、息の詰まるような生活を強いられていた。...

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「月はどっちに出ている」

 93年シネカノン作品。今や日本映画監督協会理事長にまで“出世”した崔洋一だが、私は監督としてはあまり評価していない。しかし、盟友(?)の井筒和幸みたいな才能皆無のボンクラではないことは確かで、たまに面白い映画を作る。本作は数少ないその“凡作・駄作ではない映画”のひとつだ。...

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「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」

 (原題:Kick-Ass 2)確かに面白いのだが、前作ほどではない。まあこれは、パート1が“面白すぎた”ので、続編として割を食うのは仕方が無いのだろう。監督がマシュー・ヴォーンから新米(ジェフ・ワドロウ)にチェンジしているのも大きいと思う。...

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