「パシフィック・リム」
(原題:Pacific Rim )観ている間、とても楽しかった。さすが幼い頃から日本製のロボットアニメや特撮怪獣映画に親しんでいたというギレルモ・デル・トロ監督、凡百のハリウッド製巨大モンスター映画とは一線を画する存在感を発揮させている。...
View Article「ホワイトハウス・ダウン」
(原題:White House Down)ひょっとすると、ローランド・エメリッヒ監督作では一番出来が良いかもしれない(笑)。もっとも他の作品がいずれも大味でスカスカであるため、一般世間的な比較基準としては低レベルなのだが、それでも彼の過去の諸作よりは観賞に耐えうる出来になっている。少なくとも、本作を観た後に仲間内で“ツッコミ大会”が開催されるような雰囲気ではない(爆)。...
View Article「ワンス・アンド・フォーエバー」
(原題:We Were Soldiers)2002年作品。ベトナム戦争でアメリカ軍が多大な犠牲を出した戦いを描くランダル・ウォレス監督作だが、何とも八方美人的な作りでテーマが絞り込めていない印象を持った。...
View Article「エンド・オブ・ウォッチ」
(原題:End of Watch)アメリカ犯罪事情の現状報告という意味では、とても価値のある作品だ。この映画は純然たるフィクションではなく、実際に起きたいくつかの事件を元に物語が構成されている。アメリカにおける犯罪件数は一頃よりも減ったとも言われているが、本作を観る限りそうは思えない。...
View Article最近購入したCD(その27)。
近頃よく聴いているのが、イギリスの若手女性シンガー・ソング・ライター、ガブリエル・アプリンのデビュー・アルバム「イングリッシュ・レイン」である。アプリンは92年生まれという若さで、容姿はアイドル歌手並みに可愛い(笑)。しかし、シングルカット曲が全英第一位を獲得したように、評価されているのはルックスではなく楽曲の内容の方である。...
View Article「風立ちぬ」
宮崎駿はすでに“終わった”作家であり本作も期待出来なかったが、興行上は夏番組の本命で、また何かとニュースにも取り上げられている映画なので一応はチェックしておこうと思った次第。結果、やっぱりツマラナイ作品であることが分かったが、最初から覚悟していたのであまり腹は立たない(笑)。...
View Articleしばらく休みます。
今週より来月にかけて長期出張やら長期研修、果ては各種資格取得試験の準備など、いろいろとスケジュールが立て込んできます。よって、映画をゆっくり観る時間が取れそうにありません。 しばらくブログの更新を休ませていただきます。復帰は早くて11月の上旬になると思います。 よろしく御了承ください。 −>ALL。
View Article「シティヒート」
(原題:City Heat )84年作品。主演の一人であるバート・レイノルズが、めでたく第5回ゴールデンラズベリー賞の最低男優賞に輝いた一本だ(笑)。...
View Article「そして父になる」
かなり図式的な映画だ。しかし、それが悪いということではない。真摯なテーマ設定は、平易な御膳立ての中で効果を上げることがあると思う。本作はその成功例であり、是枝裕和監督としても代表作の一つになることは確かだ。...
View Article「シンプル・プラン」
(原題:A Simple Plan )98年作品。スコット・スミスによる原作も読んだことがあり、その巧みな語り口を堪能したものだが、この映画化作品も出来が良い。...
View Article「夏の終り」
何やら熊切和嘉監督としては“方向性を間違えた”ような感じの映画である。彼の真骨頂はダメ人間を容赦なく描くところにあると思うのだが、どう考えても本作のヒロインは“ダメ”ではなく、それどころかアグレッシヴでとことん前向きだ。この違和感が最後まで拭いきれない。...
View Article「片翼だけの天使」
86年作品。生島治郎原作の同名小説の映画化。出来としては大したことはないが、主演男優・二谷英明の渋いダンディズムを堪能する意味で、決して観て損は無い(笑)。...
View Article「地獄でなぜ悪い」
クライマックスの討ち入りシーンこそ段取りが悪くてあまり盛り上がらないが、園子温監督らしい狂騒的で強引なドラマ運びと、映画に対する強烈な思い入れが充満し、結果としてパワフルなブラック・コメディに仕上がった。...
View ArticleDEVIALETのアンプを聴いてみた。
先日、フランスのメーカーDEVIALETのプリメインアンプを試聴する機会を持つことが出来た。同社の製品は以前D−Premier Airという機種を聴いたことがあるが、今回聴けたのは最近リリースされた新作の110と170である。 ただし残念だったのは、繋げていたスピーカーがデンマークGato...
View Article「共喰い」
終盤まではイイ線行っていたのだが、原作には無いエピローグが全てをぶち壊してしまう。原作者の田中慎弥はこの部分を絶賛したらしいが、冗談じゃない。取って付けたような脚色など、百害あって一利無しだ。...
View Article円城塔「道化師の蝶」
第146回の芥川賞を田中慎弥の「共喰い」と共に獲得した作品。無活用ラテン語という架空の言語で書かれた小説「猫の下で読むに限る」をめぐり、多言語を操る幻の作家・友幸友幸と、資産家A・A・エイブラムスとの、曖昧模糊とした関係性を延々と綴る。...
View Article「熱波」
(原題:Tabu)どんなに波瀾万丈の人生であっても、いかにドラマティックな体験をしようと、最後は皆死の床に就く。激しい恋も、大いなる野望も、最期の時を迎えれば全てが過ぎ去った日々だ。それどころか、山あり谷ありの非凡な人生を送った者ほど、人生の終盤が誰からも顧みられないものである場合、その落差に愕然とし逡巡する。人の一生の玄妙さを綴ったミゲル・ゴメス監督による佳編。観る価値はある。...
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