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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「夜が明けるまで」

 (原題:OUR SOULES AT NIGHT )2017年9月よりNetflixにて配信。実に味わい深いヒューマンドラマであり、鑑賞後の満足感は大きい。また、ロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダというスターを配していながら、どうしてネット配信の扱いで終わってしまったのか解せない。全国拡大公開は無理でも、このクォリティならばミニシアター系での粘り強い興行は可能だったと想像する。...

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「殺意の香り」

 (原題:Still of the...

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「娘は戦場で生まれた」

 (原題:FOR SAMA)相当に大きな求心力を持つ映画で、鑑賞後の圧迫感、そして思わず題材について調べずにはいられないアピール度の高さなど、示唆に富んだ内容だ。作者の立ち位置が状況の一つの側に過ぎないため、必ずしも全体を俯瞰するスタンスになっていないという指摘もあるが、そのことを勘案しても存在価値のある作品であることは間違いない。...

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「不法侵入」

 (原題:UNLAWFUL ENTRY)92年作品。出来自体は取り立てて評価する程ではないが、設定は興味深くキャストも健闘しており、観て損した気分にはならない。公開当時にはカーティス・ハンソン監督の「ゆりかごを揺らす手」やマーティン・スコセッシ監督の「ケープ・フィアー」といった日常に潜む恐怖を描いたサスペンス物が相次いで公開され話題になっていたが、本作もそのトレンドの一翼を担った映画だ。...

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「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」

 とても興味深いドキュメンタリー映画で、最後まで引き込まれた。そして考えさせられた。当時TBSが撮影したまま長らく放置され、2019年に“発掘”されたフィルムの原盤を修復し、一本の作品にまとめ上げられたものだ。貴重な記録であるばかりではなく、確実に現在に通用する内容で、観る価値は十分ある。...

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「ミス・アメリカーナ」

 (原題:MISS AMERICANA)2020年1月よりNetflixで配信されたドキュメンタリー映画。人気歌手テイラー・スウィフトの実像に迫った・・・・という体裁の作品だが、困ったことに何も描かれていない。彼女のファンで、なおかつ未公開のプライベートな映像が見られるだけで満足するというコアな層にのみアピールするシャシンであろう。...

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「子どもたちをよろしく」

 軽佻浮薄なシャシンばかりが幅を利かせる昨今の邦画界にあって、あえて硬派でシビアな題材を扱おうとした、その姿勢は良い。しかし、出来はよろしくない。物語の設定が作者の頭の中だけで組み立てたようなもので、展開も独り善がり。現実を反映しているとは、とても思えない。結末近くになってくると、製作意図さえ怪しくなってくる始末だ。...

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「ザ・コールデスト・ゲーム」

 (原題:THE COLDEST GAME)2019年作品。Netflixで配信されたスパイ・サスペンスで、設定や雰囲気はアメリカ映画のようだが、実はポーランド映画。言われてみれば、ストーリーラインにこの国の戦後史が散りばめられており、それが効果を上げている。展開は荒っぽさも感じるが、緊迫度が高く最後まで飽きずに見ていられる。...

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「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

 (原題:BIRDS OF PREY (AND THE FANTABULOUS EMANCIPATION OF ONE HARLEY QUINN)...

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原田マハ「キネマの神様」

 山田洋次監督によって映画化されるということなので、興味を持って読んでみた(注:主要キャストの急逝により、現時点ではクランクインは未定)。しかしながら、これはとても評価できるような内容ではない。たぶん山田監督は設定だけ借りて中身を大胆に変えてくるのだとは思うが、この原作に限って言えば論外だ。巷の評判は良く、すでに舞台化もされているというのも、俄かには信じがたい。...

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「コフィー&カリーム」

 (原題:COFFEE & KAREEM)2020年4月よりNetflixで配信。かなり荒っぽくて品の無いアクション・コメディなのだが、けっこう楽しんで見ることが出来た。作り手が“これで良いじゃないか”と開き直っている様子が明白で、つまりは“決して多くは望まない”という次元で大々的に展開している点が頼もしい。...

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「映画 聲の形」

 2016年作品。公開当時は高く評価されたアニメーション映画だが、私は設定自体に納得出来ず観る気が起こらなかった。今回テレビ画面で接してみたのだが、やっぱり要領を得ない部分が多い。だが、主人公の造型には非凡なものを感じる。その意味では観て損は無い。また独特の色遣いも実に印象的だ。...

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「しとやかな獣」

 昭和37年大映作品。めちゃくちゃ面白い。まさに快作。森田芳光監督の「家族ゲーム」(83年)の原型とも言えるが、ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」(2019年)にも通じる現代性、さらには我が国の戦後史をすくい取る奥深さをも併せ持つ、この頃の日本映画を代表するマスターピースである。...

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「マイルス・デイビス:クールの誕生」

 (原題:MILES DAVIS: BIRTH OF THE...

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「つながれたヒバリ」

 (英題:Larks on a String )1969年にチェコスロバキアで撮られた作品だが、一般公開は90年で、その年のベルリン国際映画祭において大賞を獲得している。シビアな題材を扱いながら、タッチはしなやかでユーモラス。この“重いテーマを軽妙に綴る”という芸当は実力派の作家にしか出来ないが、本作はそれを存分に見せつけている。...

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「響 HIBIKI」

 2018年作品。封切時にはけっこう評判が良かったので、今回(テレビ画面での鑑賞ではあるが)チェックしてみた。結果、これは平凡なテレビドラマ並の訴求力しか持ち合わせていないことが判明。しょせんメインキャストがAKB一派・・・・じゃなかった、坂道一派によるアイドル映画である。ただし、ほんの少し興味を覚える箇所もあり、観る価値は全然無いわけでもない。...

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「失くした体」

 (原題:J'AI PERDU MON CORPS)2019年11月よりNetflixで配信されているフランス製アニメーション映画。第92回の米アカデミー賞でのノミネートをはじめ、各種有名アワードを獲得している話題作である。なるほど、かなり野心的な作劇で見応えはある。しかし、万全の出来かというと、そうではない。設定や展開にやや説得力を欠いており、独特の映像も含めて私としてはあまり好みではなかった。...

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「トレーニング デイ」

 (原題:TRAINING DAY)2001年作品。よくあるベテラン刑事と新人刑事とのバディムービーのルーティンを完全無視し、全編これ悪意に満ちたモチーフと暴力性、そしてキャストの健闘により見応えのある作品に仕上がった。さらには一日の出来事に集約するという思い切りの良さ、ロケーションの魅力も光る。...

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「愛なき森で叫べ」

 2019年10月よりNetflixで配信された園子温監督作品。椎名桔平扮する主人公のド変態ぶりが光る(笑)。同じ園作品としては、2007年製作の「エクステ」における大杉漣のパフォーマンスに匹敵するほどの怪演だ。しかし、それ以外はどうにもパッとしない。率直に言ってしまえば、これは過去の作品で扱ったモチーフの“二次使用”でしかない。もっと斬新なネタを期待したが、それは叶わなかったようだ。...

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「ドライヴ」

 (原題:DRIVE )2011年作品。スタイリッシュなエクステリアと魅力的な主人公の造型が特徴の、犯罪映画の佳編である。マーティン・スコセッシの「タクシードライバー」(76年)や、ウォルター・ヒルの「ザ・ドライバー」(78年)との類似性が指摘されるかもしれないが、本作独自の美点も存分にフィーチャーされている。...

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