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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「アマンダと僕」

 (原題:AMANDA)薄味の展開が目立ちドラマにすんなりと入っていけない点は気になるが、総体的には悪くないシャシンじゃないかと思う。また、現在のフランスおよびヨーロッパが置かれている社会的状況が少し垣間見える。第31回東京国際映画祭でグランプリと最優秀脚本賞をダブル受賞している。...

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アニメが多すぎる。

 夏休みということで、各映画館とも上映作品にはアニメーションが目立つ。しかし、実は“サマーシーズンだからアニメが多くて当然”ということでもない。常時アニメの上映本数は高止まりである。ちなみに、20年前は劇場公開された国産アニメ映画は20数本であったが、去年(2018年)には50本弱に達している。これは、いくらなんでも多すぎると思う。...

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「ゴールデン・リバー」

 (原題:THE SISTERS BROTHERS)何とも要領を得ない映画である。盛り上がる箇所は無いし、モチーフは珍妙だし、ラストに至っては完全に腰砕けだ。何のために撮られたのか、どういう観客を想定して製作したのか、まるで分からない。“ヨーロッパの監督が西部劇を撮ったらどうなるか”というケーススタディにさえ成り得ず、観終わって疲れだけが残る。...

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「螢川」

 87年作品。ノーブルな良作である。宮本輝原作で芥川賞の受賞作の映画化だが、同作家の映像化作品の中では、最も納得出来る仕上がりだ。しかも、終盤には映像的スペクタクルも控えており、エンタテインメントとしても十分存在感はある。...

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「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」

 (原題:SPIDER-MAN:FAR FROM HOME)スパイダーマンをめぐる今までの一連の作品の中では、最も楽しめた。シリアスな「アベンジャーズ エンドゲーム」(2019年)の“後日談”という設定ながら、前作「スパイダーマン:ホームカミング」(2017年)のライトな作風は踏襲されており、しかもキャラクター設定は肉付けされ、主人公の成長物語にもなっている点は感心した。...

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“体育会系”という名の理不尽(その2)。

 タイトルに“その2”とあるが、ならば“その1”はどこにあるのかというと、2016年の11月である(大笑)。およそ3年ぶりの“続編”のアッブということで、我ながら節操が無いが、とりあえず御容赦願いたい。...

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「さらば愛しきアウトロー」

 (原題:THE OLD MAN & THE GUN)若い頃のロバート・レッドフォードの仕事ぶりをリアルタイムで知っている映画ファンにとっては、大いに魅力を感じる映画だろう。しかし、それ以外の観客、特に若い層にすれば単なる“年寄りが無茶をする映画”でしかなく、退屈そのものだ。かくいう私は全盛時のレッドフォード(それも最後期)をかろうじて知っている世代に属しているので、何とか楽しめた。...

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「アンダー・ファイア」

 (原題:Under Fire)83年作品。映画とは娯楽には違いないが、一方で世界の実相を伝達するメディアであることも事実だ。たとえばピーター・ウィアー監督の「危険な年」や、ローランド・ジョフィ監督の「キリング・フィールド」(84年)などがその典型で、映画で扱われなければ、彼の国で何が起こっていたのか、我々の大部分は知る由も無かっただろう。...

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「Diner ダイナー」

 内容に関してはまったく期待しておらず、見どころは“外観”のみであると割り切っていたので、けっこう楽しめた。まともなドラマツルギーや、ウェルメイドな娯楽性なんかをこの映画に求めてはいけない(笑)。ただ、キャストは多彩なので“俳優を見たい”という観客にはアピール出来ると思われる。...

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「ザ・ドロッパーズ」

 (原題:Fast Break)79年作品。やっぱり、ダメ人間が奮起して大舞台で活躍するというパターンは、いくら見せられても見飽きないものだ。スポーツ映画は「ノースダラス40」や「タッチダウン」のような捻った作品よりも、こういうオーソドックスで前向きな映画の方が一般的には訴求力が高い。...

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「マーウェン」

 (原題:WELCOME TO MARWEN )ロバート・ゼメキス監督のオタク趣味が全面展開している怪作だ。考えられるだけのプロットの捻りと映像ギミックを駆使しているが、実話をベースにしたヒューマンドラマという基本線を踏み外していないという点が評価出来る。...

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「ブラッディ・ミルク」

 (原題:PETIT PAYSAN)2017年製作のフランス映画だが、日本では劇場未公開。私は福岡市総合図書館にある映像ホール“シネラ”での特集上映にて鑑賞した。正直言って、あまり面白くもおかしくもない映画だ。しかし、主演男優の存在感は最後まで観客を惹き付けるには十分すぎる。その意味では観て損は無い。...

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「トイ・ストーリー4」

 (原題:TOY STORY 4 )鑑賞後、居たたまれない気持ちになった。この映画の作り手は、一体何を考えてこの人気シリーズのパート4を手掛けたのだろうか。もちろん本作にはテーマ(らしきもの)が用意されているのだが、それ自体は極めて安易でチープであるばかりではなく、パート3までの世界観を丸ごと否定してしまうような暴挙でもある。これは断じて評価するわけにはいかない。...

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「ハンバーガー・ヒル」

 (原題:Hamburger Hill)87年作品。ヴェトナム戦争を扱った映画だが、同年作られた「プラトーン」や「フルメタル・ジャケット」等に比べると地味な印象を受ける。しかしながら、ドラマ的要素を抑えてドキュメンタリー・タッチの方向に振っている分、リアリティはあると思う。無視出来ない作品だ。...

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「風をつかまえた少年」

 (原題:THE BOY WHO HARNESSED THE WIND)題材は興味深く、展開に破綻は無い。キャストは皆好演だし、メッセージ性も万全だ。学校の体育館などで生徒たちに見せるには格好の作品かと思う。しかしながら、手練れの(?)映画ファンとしては物足りない。もっと精緻なドラマツルギーが欲しいところだ。...

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「マカロニ」

 (原題:Maccheroni)85年作品。観た後に、とても温かい気分に浸れるヒューマンコメディだ。設定は面白いし、キャストも名人芸。そして、人生の後半戦に突入してどのように身の振り方を考えるか、その点でも大いに参考になる。...

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「天気の子」

 新海誠監督の前作「君の名は。」(2016年)は、映像は素晴らしいが中身はカラッポの映画であった。だから本作を観るにあたって内容に関しては1ミリの期待も抱かず、ただ瀟洒な画面が流れていればそれでヨシとしよう・・・・というスタンスでスクリーンに対峙したのだ。しかし、その想いが打ち砕かれるまで、開巻からさほど時間はかからなかった。...

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Nmodeのアンプ、X-PM7MKIIを試聴した。

 2008年設立の新興ブランドNmodeが今年(2019年)リリースしたプリメインアンプX-PM7MKIIを聴くことが出来たので、リポートしたい。前作のX-PM7も発売時に試聴したことがあり、かなり良い印象を持ったことを覚えている。あれから約4年が経ち、どのような展開に相成ったのか、聴く前は大いに興味をあった。...

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「ピータールー マンチェスターの悲劇」

 (原題:PETERLOO)今まで知らなかった歴史上の事件を紹介してくれたことは、とてもありがたい。しかしながら、映画として面白いかどうかと聞かれると、あまり色好い返事は出来ない。史実をありのままに伝えようと腐心するあまり、ドラマ面での興趣がネグレクトされているような印象だ。しかも上映時間が2時間半というのは、抑揚を欠いた展開を見せつけるには、あまりにも長い。...

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「江分利満氏の優雅な生活」

 昭和38年東宝作品。私は福岡市総合図書館にある映像ホール“シネラ”での特集上映にて鑑賞した。とても面白い。軽妙な中にペーソスや皮肉、さらには戦後の日本が抱え込む歴史の重みも投影し、一筋縄ではいかない展開を見せる。また題名にある“優雅な生活”の実相も垣間見せ、手応え十分の作劇だ。...

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