「ジュピターズ・ムーン」
(原題:JUPITER'S MOON)天使の目からヨーロッパを、そして世界を俯瞰しようという、大上段に振りかぶったようなスタンス。そして同時に、地べたを這いずるように煩悩に絡め取られた人々の、明日をも知れない生き方をもすくい取る。重層的で野心的なドラマだと思う。観る者によって好き嫌いはハッキリと分かれそうだが、屹立した存在感を有している作品であることは確かだろう。...
View Article「Hole」
(原題:洞)98年作品。台湾の異能ツァイ・ミンリャン監督の作品の中では、一番“分かりやすい”映画ではないかと思う。もっとも、それは同監督のフィルモグラフィにおいての話であり、一般ピープルからすればハードルはまだまだ高い。ただし、ツァイ・ミンリャン作品としては異例のポジティヴな空気感は、普遍的な娯楽性を醸し出している。...
View Article「スリー・ビルボード」
(原題:THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING,MISSOURI)まったく評価出来ない。聞けば巷では絶賛の嵐で、各種アワードも獲得しているが、個人的に面白いと思えないものを持ち上げる気はさらさら無い。とにかく、筋書きやキャラクター設定をはじめ、映画のベクトルそのものが不適切な方向を示している。...
View Article「THE PROMISE 君への誓い」
(原題:THE PROMISE )重い歴史的事実を、恋愛沙汰を交えた大河ドラマの中で語っており、幅広くアピール出来る内容になっている。まあ、観る者によっては“こういうメロドラマ仕立てではなく、ハードかつシビアに向き合うべきだ”という感想を抱くのかもしれないが、映画がエンタテインメントである限り、普遍性を持った娯楽作としてアプローチするのは正解だ。...
View Article「アダムス・ファミリー2」
(原題:ADDAMS FAMILY VALUES)93年作品。私は前作を観ていないのだが、元ネタであるTVシリーズは知っているので、この設定に何ら違和感はない。今回は新たにファミリーに加わる“ヒゲのある赤ん坊”と、クリストファー・ロイド扮するフェスターの恋のエピソードの二つを中心として、相変わらずのブラックな笑いが展開する。...
View Article「花筐 HANAGATAMI」
大林宣彦監督の作品に接するのは久しぶりだ。しかも、本作は同監督の“遺作”になる可能性もある3時間の大作。期待は高まったが、実際に観てみると何とも評価に困るようなシャシンである。この監督は出来不出来の差が激しいが、有り体に言えば、これはどうやら“不出来”のカテゴリーに入りそうなのだ。...
View Article「丹下左膳余話 百萬両の壷」
昭和10年日活作品。若くして戦地で散った伝説の映画監督・山中貞雄の(フィルム断片を除いた)現存している3本の作品の中の一つ。素晴らしく面白い。この映画が作られれてかなりの年月が経過しているが、その間に果たして娯楽映画は進歩したのだろうかと、本気で思ってしまうほどだ。...
View Article「マンハント」
(原題:追捕 MANHUNT)無駄に映画鑑賞歴が長いと、箸にも棒にもかからないシャシンにも少なからず遭遇する。ただし、本作みたいに始まって5分も経たないうちに中途退場したくなった映画はめったに無い(まあ、座った席が奥の方だったので容易に出られず、仕方なく最後まで観たのだが ^^;)。それほどこの作品はヒドいのだ。...
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(原題:JUPITER'S MOON)天使の目からヨーロッパを、そして世界を俯瞰しようという、大上段に振りかぶったようなスタンス。そして同時に、地べたを這いずるように煩悩に絡め取られた人々の、明日をも知れない生き方をもすくい取る。重層的で野心的なドラマだと思う。観る者によって好き嫌いはハッキリと分かれそうだが、屹立した存在感を有している作品であることは確かだろう。...
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(原題:洞)98年作品。台湾の異能ツァイ・ミンリャン監督の作品の中では、一番“分かりやすい”映画ではないかと思う。もっとも、それは同監督のフィルモグラフィにおいての話であり、一般ピープルからすればハードルはまだまだ高い。ただし、ツァイ・ミンリャン作品としては異例のポジティヴな空気感は、普遍的な娯楽性を醸し出している。...
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(原題:THREE BILLBOARDS OUTSIDE EBBING,MISSOURI)まったく評価出来ない。聞けば巷では絶賛の嵐で、各種アワードも獲得しているが、個人的に面白いと思えないものを持ち上げる気はさらさら無い。とにかく、筋書きやキャラクター設定をはじめ、映画のベクトルそのものが不適切な方向を示している。...
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(原題:THE PROMISE )重い歴史的事実を、恋愛沙汰を交えた大河ドラマの中で語っており、幅広くアピール出来る内容になっている。まあ、観る者によっては“こういうメロドラマ仕立てではなく、ハードかつシビアに向き合うべきだ”という感想を抱くのかもしれないが、映画がエンタテインメントである限り、普遍性を持った娯楽作としてアプローチするのは正解だ。...
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(原題:ADDAMS FAMILY VALUES)93年作品。私は前作を観ていないのだが、元ネタであるTVシリーズは知っているので、この設定に何ら違和感はない。今回は新たにファミリーに加わる“ヒゲのある赤ん坊”と、クリストファー・ロイド扮するフェスターの恋のエピソードの二つを中心として、相変わらずのブラックな笑いが展開する。...
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大林宣彦監督の作品に接するのは久しぶりだ。しかも、本作は同監督の“遺作”になる可能性もある3時間の大作。期待は高まったが、実際に観てみると何とも評価に困るようなシャシンである。この監督は出来不出来の差が激しいが、有り体に言えば、これはどうやら“不出来”のカテゴリーに入りそうなのだ。...
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昭和10年日活作品。若くして戦地で散った伝説の映画監督・山中貞雄の(フィルム断片を除いた)現存している3本の作品の中の一つ。素晴らしく面白い。この映画が作られれてかなりの年月が経過しているが、その間に果たして娯楽映画は進歩したのだろうかと、本気で思ってしまうほどだ。...
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(原題:追捕 MANHUNT)無駄に映画鑑賞歴が長いと、箸にも棒にもかからないシャシンにも少なからず遭遇する。ただし、本作みたいに始まって5分も経たないうちに中途退場したくなった映画はめったに無い(まあ、座った席が奥の方だったので容易に出られず、仕方なく最後まで観たのだが ^^;)。それほどこの作品はヒドいのだ。...
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