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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「ハート・オブ・ストーン」

 (原題:HEART OF STONE)2023年8月よりNetflixより配信されたスパイ・アクション。見かけはハデだが、中身は大味だ。B級感は否めず、鑑賞後はストレスが残る。その原因は、筋書きが練られていないからだ。活劇編だろうと何だろうと、大切なのは脚本である。それらしいモチーフを並べて賑やかに展開させるだけでは、映画のクォリティがアップすることは無いのだ。...

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「ファルコン・レイク」

 (原題:FALCON LAKE )設定自体はよくある思春期の少年少女のラブストーリーだが、かなり変化球を効かせていて印象は強い。あえて16ミリフィルムを使用した映像や、全体に漂う不吉なムードの創出は評価出来る。筋書きに少し冗長な面があることは認めつつも、観る価値はある意欲作だと思う。第75回カンヌ国際映画祭の監督週間に正式出品されている。...

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「緑のざわめき」

 これは是枝裕和監督の「海街diary」(2015年)と似たような線を狙っていたのかもしれない。しかし、出来としては凡庸だった是枝作品にも及ばないほど低調な仕上がりだ。聞けば本作の当初の脚本は、そのまま映像化すれば4時間にも及ぶ“大作”だったとか。それを無理矢理に2時間弱に圧縮した弊害が出ているのかもしれない。いずれにしろ、評点は辛いものになる。...

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「ベイビーわるきゅーれ」

 2021年作品。単館系での公開ながら一部の上映劇場では9か月以上ものロングランを記録したとかで、私も今さらながらテレビ画面での鑑賞ではあるがチェックしてみた。結果、確かに設定は面白くギャグの振り出し方も好調なのだが、そんなに持ち上げるほどの出来ではない。良くも悪くもオタク向けのシャシンだろう。...

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対馬へ観光に行ってきた。

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「君は行く先を知らない」

 (英題:HIT THE ROAD)当局側に目を付けられて、新作を撮ることも難しくなったイランの名匠ジャファル・パナヒ。その長男パナー・パナヒの長編監督デビュー作だ。父親の作品とは異なり本編は本国では公開禁止にはならず、国外の映画祭にも出品されている。ただし、その分切れ味が鈍くなり主題の扱い方も隔靴掻痒の感があるのは確かで、改めて国家権力と表現者との相克の深刻さを思わずにはいられない。...

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「仁義なき戦い 完結篇」

 74年東映作品。同年1月に公開されたパート4の前作「頂上作戦」で、本来このシリーズは終わるはずだった。事実「頂上作戦」のラストは幕切れに相応しい処理だし、それまで脚本を担当していた笠原和夫もこれで打ち止めにする予定だったという。しかし一度掴んだドル箱シリーズを映画会社が容易に手放すはずもなく、この第五作の製作に至った。ただし笠原は降板し、代わりに高田宏治がシナリオを執筆している。...

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「キリング・オブ・ケネス・チェンバレン」

 (原題:THE KILLING OF KENNETH CHAMBERLAIN)これはかなりキツい映画だ。正直言えば、食い足りない部分や納得出来ないモチーフもある。しかし、それらを差し引いても、十分に観る価値のある作品であることは確かだ。アメリカ社会が抱える問題の深刻さを炙り出すと共に、無理を通せば道理が引っ込むという、浮世の不条理に頭を抱えてしまう一編である。...

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「ほつれる」

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「ヒンターラント」

 (原題:HINTERLAND)映像表現の饒舌さを十二分に堪能できる映画だ。全編ブルーバック撮影による人工的な絵作り。それ自体が妖しい美しさを醸し出していることに加え、登場人物たちの不安定な内面をも巧みに反映させている。2021年の第74回ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞したミステリーで、屹立した独自性を感じさせる野心作だ。...

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「オーバーホール トラック・レーサー」

 (英題:OVERHAUL)2023年9月よりNetflixから配信されたブラジル製のアクション編。別に取り立てて面白い映画ではないのだが、それほど退屈せずに最後まで付き合えた。舞台設定と題材はけっこう興味深いし、各キャラクターは“立って”いると思う。また、彼の国の治安の悪さは「シティ・オブ・ゴッド」(2002年)などでも紹介されていたが、本作でもイヤというほど再確認できる。...

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「グランツーリスモ」

 (原題:GRAN TURISMO)一応は楽しめるのだが、「第9地区」(2009年)や「チャッピー」(2015年)で異能ぶりを見せつけたニール・ブロムカンプ監督作品としては、物足りない出来だ。今回は彼自身が脚本に参画していないことが大きいと思われるが、もうちょっと思い切った仕掛けを用意して欲しかった。とはいえ、題材自体は面白いので観て損はない。...

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「ペギー・スーの結婚」

 (原題:Peggy Sue Got Married...

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「福田村事件」

 この題材を取り上げたこと自体は評価する。今まで映画関係者の誰もが興味を示さなかった“日本の負の歴史”に果敢に切り込んだ、その姿勢は見上げたものだ。しかし、ネタの秀逸さと映画のクォリティとは、別の話である。端的に言って、この作品は掘り下げが足りない。ヘヴィな素材に対峙するためには強靭な求心力を持って臨まないと良好な結果には繋がらないはずだが、本作はどうも煮え切らないのだ。...

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「成れの果て」

 2021年作品。先日観た加藤拓也監督の「ほつれる」との共通点が多い。2本とも男女間の恋愛のもつれを題材にした舞台劇の映画化であり、上映時間が80分台と短い。そして何より、両者とも登場人物すべてが人間のクズであることが印象的だ。しかし、映画のクォリティは圧倒的にこの「成れの果て」の方が高い。作り手の力量により、似たようなネタを扱ってもこれだけの差が出るものなのだ。...

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「コンフィデンシャル 国際共助捜査」

 (英題:CONFIDENTIAL ASSIGNMENT 2:INTERNATIONAL )前作「コンフィデンシャル 共助」(2017年)よりも面白い。とかく続編というものはヴォルテージが落ちるものだが、本作ではパート1とはまた違ったネタが次から次へと繰り出されており、最後まで飽きさせない。各キャラクターも十分に濃く、鑑賞後の満足感は大きい。...

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「バレリーナ」

 (原題:BALLERINA )2023年10月よりNetflixから配信されている韓国製のアクション編。各キャラクターは“立って”おり、ドラマの流れもスムーズだが、設定上での説明不足の感がある。あまり饒舌になる必要は無いが、それでも最小限の御膳立てはあって然るべきだ。映像処理では見るべき面が多々あるだけに、もう少しシナリオを精査して欲しかった。...

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「熊は、いない」

 (原題:KHERS NIST)社会派サスペンスとしてハードな題材を扱いながら、そこに映画的な仕掛けを巧妙に組み入れてゆく。まさに一流の作家の仕事であり、鑑賞後の満足感はとても大きい。2022年の第79回ヴェネツィア国際映画祭において審査委員特別賞を獲得した、イラン発の野心作だ。似たような構造のアッバス・キアロスタミ監督の傑作「クローズ・アップ」(91年)に匹敵するほどのヴォルテージの高さである。...

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「ご存知!ふんどし頭巾」

 97年作品。先日、財津一郎の訃報を聞いて思い出したのがこの映画。彼はお笑い番組やCMでお馴染みの顔だったが、映画俳優としても実績を積んでいた。とはいえ、私は時代的な関係で実際にスクリーン上でお目に掛かった機会は少ない。その中でも本作は(主演ではないのだが)かなり大きなインパクトを感じた一本だ。映画の出来自体も決して悪くはない。...

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「BAD LANDS バッド・ランズ」

 さっぱり面白くない。もとより原田眞人監督はアイドル方面(特に旧ジャニーズ界隈)とは相性が悪いことは承知している。しかし本作の実質的な主演は安藤サクラだし、原作は未読だが一応直木賞作家の黒川博行の手によるものだし、それほど酷い結果にはならないだろうと予想したが、甘かった。鑑賞後に気付いたのだが、製作者陣に“あの人”が名を連ねており、さもありなんという感じだ。...

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