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Channel: 元・副会長のCinema Days
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対馬へ観光に行ってきた。

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 先日、長崎県の対馬に行ってきた。ここには過去2回訪れているが、いずれも仕事案件(具体的には、工事現場の視察)である。今回は純粋に観光のために嫁御連れで足を運んでみた。そのため、比較的ゆっくりと各スポットを見て回れた。厳原町にある対馬藩主宗家の墓所である万松院(ばんしょういん)は前回は時間が無くて本堂付近しか見学していなかったが、今回は墓石や樹齢1200年と言われる大杉がある奥の院まで進むことが出来た。

 対馬藩の藩船が使用した船着き場の跡や、烏帽子岳展望台、海中にそびえる鳥居が有名な和多都美神社、上見坂展望台、殿崎にある日露友好の丘などにも行ってみたが、改めてこの島には観光スポットが少なくないことを実感した。しかし、地元側のPR不足のせいか、他の九州の観光地に比べれば知名度がイマイチなのは残念だ。



 その代わり、韓国からの観光客は多い。一時はコロナの影響で減少していたが、最近は回復しているようだ。釜山からの船が北部の比田勝港に着く時間帯をあえて避けた日程を採用したので、団体客と遭遇することは無かったが、それでも韓国人を多数乗せている観光バスと何回かすれ違った。地元の人の話によると、韓国人客が当地にもたらす経済効果は年間95億円にも達するそうで、今や無くてはならない“収入源”になっているとのこと。対馬は平地が少なく農産物の収穫はさほど期待できない。そのためこの島は大昔から半島や大陸との交易が経済を支えてきている。

 さて、対馬に関するニュースで最近耳目を集めているのが、原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場を作るのどうのというネタだ。こういう話になると、条件反射的に政府当局側の主張を前面に押し立てて“受け入れて当然だ!”と言い切る右傾の人たちが湧いてくるみたいだが(苦笑)、地方には地方の“事情”があることを少しは知るべきだろう。



 断っておくが、私はこの問題について言及する資格も知識も持ち合わせていない。ただ、沖縄もそうだけど、こういう“国境の島”には本土(特に首都圏)の論理だけでは割り切れないものがあるのは確かだ。

 なお、毎度のことながら対馬で獲れる海産物は絶品である。機会があれば、また行きたいと思う。

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