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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「アムステルダム」

 (原題:AMSTERDAM )題材は目新しく、キャストは豪華。美術や衣装は凝っており、撮影も申し分ない。それにも関わらず、映画としては面白くない。これはひとえに、脚本と演出の不備に帰着する。実話を元にしているとのことだが、何やら“実録物である”ということを“言い訳”にして、出来の悪いドラマ運びを漫然と披露しているだけのように思う。...

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「RRR」

 (原題:RRR )前半はけっこう楽しめる。ただし後半に入ると、あり得ない展開が目白押しになり脱力する。いくらインド製娯楽映画という“特殊フィルター”(?)を通しての鑑賞でも、これほど作劇がいい加減ならば評価はしたくない。巷ではかなりウケが良いらしいが、少なくとも本作よりも出来が良いインド製娯楽編は過去にいくらでもあった。...

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「ローリング・サンダー」

 (原題:Rolling Thunder )77年作品。70年代後半からアメリカ映画界ではベトナム戦争を扱ったものが目立つようになる。「ディア・ハンター」(78年)や「地獄の黙示録」(79年)あたりが代表作とされているが、それらに先立つシャシンにも見逃せない作品はいくつか存在する。この映画はその中の一本だ。...

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「線は、僕を描く」

 水墨画という稀有な題材を取り上げていながら、内容は平板で陳腐。劇的な展開も、目を奪うような映像モチーフも見当たらない。キャラクターの掘り下げはもちろん、各エピソードの扱いも不十分。すべてが安手のテレビドラマ並に奥行き感が無い。聞けばけっこう高評価だというが、この程度の完成度のシャシンが持ち上げられること自体、日本映画を取り巻く状況のヤバさが垣間見える。...

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「マイ・ボディガード」

 (原題:My...

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「君だけが知らない」

 (英題:RECALLED)それほど深味は無いとは思うが、トリッキィな筋立てで最後まで飽きさせない。最初は映画自体のジャンルを確定させるような建付けに見せかけて途中から別の方向性を示してくるあたり、かなり工夫されていると思う。そして何より、主演女優の魅力が圧倒的。観て損は無い韓国製サスペンスだ。...

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二胡のコンサートに行ってきた。

 先日、福岡市中央区大濠公園にある福岡市美術館ミュージアムホールで開催された、二胡のコンサートに足を運んでみた。二胡というのは、中国の伝統楽器である。二胡だけではなく、他の楽器も交えた編成で、多様な出し物を披露してくれた。180席の会場は満員で、こういう演目に興味を持っている層が少なくないことを如実にあらわしている。...

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「百合の雨音」

 日活ロマンポルノ50周年を記念し、現役の監督3人がそれぞれ作品を手がけた“ROMAN PORNO...

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「シェルタリング・スカイ」

 (原題:The sheltering sky)90年作品。好評を得た「ラストエンペラー」(87年)のスタッフが再結集したということで、公開当時はテレビのゴールデンタイムに宣伝CMが流れるほど興行側は力を入れていたのだが、現在ではこの映画のことを覚えている人はあまりいないだろう。それだけ本作の印象は薄い。...

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「土を喰らう十二ヵ月」

 主人公のような生活と人生観には到底行き着くことは出来ないが、少なくとも映画を観ている間は“こういう生き方も悪くないじゃないか”と思わせてくれる。斯様な無理筋のキャラクター設定を(一時的にでも)観る者に納得させてしまえば、映画としては成功していると言えよう。そして映像と大道具・小道具の御膳立てには抜かりは無く、鑑賞後の印象は良好だ。...

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北九州市のオーディオフェアに行ってきた。

 去る11月25日から27日にかけて北九州市のJR小倉駅の近くにあるアジア太平洋インポートマートで開催された、第36回九州オーディオ&ビジュアルフェアに行ってみた。このイベントに足を運ぶのは(コロナ禍もあって)4年ぶりだったが、とりあえずは実施してくれただけでも有り難い。  まず印象に残ったのは、ESOTERICが創立35周年を記念してリリースしたレコードプレーヤーのGrandioso...

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「MONDAYS」

 正式タイトルは「MONDAYS...

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「ドント・ウォーリー・ダーリン」

 (原題:DON'T WORRY DARLING )設定としては過去に何度も使われたネタであり、新味は無い。そしてもちろん、驚きも無い。ただ御膳立てに若干の現代的なモチーフを挿入していることと、キャストの健闘によってそれほど気分を害さずには観ていられる。また舞台セットや大道具・小道具の品揃えも非凡なところがあり、映画の“外観”に限っては決して悪いものではない。...

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「窓辺にて」

 2時間23分という長尺ながら、退屈すること無く最後まで付き合えた。これはひとえに語り口の上手さによる。ストーリー自体は大きな盛り上がりは期待できず、登場人物も何やら煮え切らないキャラクターばかりだが、観る者の共感を呼ぶ内容にまで押し上げているのは、絵空事に終わらせない作者の確かな人間描写の賜物だ。本年度の日本映画の収穫である。...

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「サブウェイ」

 (原題:Subway)85年フランス作品。リュック・ベッソン監督がその名を知られるようになった映画で、86年のセザール賞で美術や音響部門でのアワードを獲得している。ただし、内容はほぼ空っぽだ。その代わり、映画の“外見”は目覚ましい求心力を持っている。つまりは中身をあれこれ詮索せず、エクステリアだけを楽しむシャシンと割り切った上で接するのが正しい。...

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「ある男」

 詰めが甘い。終盤の処理はそれまでほぼ順調に進んでいた作劇をひっくり返し、何やら下世話な次元に移行させたという感じだ。また、そのため大して気にならなかった筋書きの粗さが目立ってくる。シナリオを仕上げる際は最後まで手を抜かず、主題の何たるかをしっかり把握した上で逸脱したモチーフを安易に挿入するべきではないという、当たり前のことを認識した。...

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「アイガー・サンクション」

 (原題:The Eiger Sanction)75年作品。クリント・イーストウッドの監督第四作だが、主演も兼ねた彼が当初ドン・シーゲルに監督を要請したものの、断られたので自ら演出も担当したという経緯がある。つまりはシーゲル監督作のような肩の凝らない娯楽路線のシャシンで、彼が監督業に手を染めた頃はこういうテイストの映画を撮っていたのだ。その意味では興味深い。...

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「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」

 (原題:BLACK PANTHER: WAKANDA...

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「母性」

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「ザリガニの鳴くところ」

 (原題:WHERE THE CRAWDADS SING )全世界で累計1500万部を売り上げたというミステリー小説の映画化だが、謎解きの興趣はほとんど無いことに面食らった。聞けば原作者のディーリア・オーウェンズの“本職”は動物学者であり、小説は本作の原作が初めてとのこと。そのためかどうか知らないが、ストーリーラインが練られていない印象を受ける。...

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