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「行き止まりの世界に生まれて」

 (原題:MINDING THE GAP...

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「火宅の人」

 86年作品。御存知檀一雄の私小説とされる有名な原作の映画化だが、文芸的香りは見事なほど希薄である。代わりに何があるのかというと、全編に渡って展開されるアクションだ。たたし何も派手な活劇シーンがあるわけではない。登場人物の佇まいと言動が、ことごとくハードボイルドで即物的なのである。まさに深作欣二監督の面目躍如といったところだ。...

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「フェアウェル」

 (原題:THE FAREWELL)まあまあ面白かった。興味深いネタは扱っているが、それほど突っ込んだアプローチは成されていない。観ている者が重苦しい気持ちにならないように、ほどほどのレベルに留めている。だから出来の方も“ほどほど”なのだが、語り口は悪くないので最後までスンナリとスクリーンと対峙していられた。...

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「ミッドナイトスワン」

 本年度のワーストワンを争うこと必至の駄作である。話が支離滅裂であるだけではなく、各キャラクターにまったく感情移入できず。果ては不快なシーンの連続と、評価できる箇所がほとんど無いという惨状だ。明らかに企画段階で製作を差し止めるべきネタであり、いったいプロデューサーは何をやっていたのかと、文句の一つも言いたくなる。...

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「シカゴ7裁判」

 (原題:THE TRIAL OF THE CHICAGO 7)アメリカ現代史における重要な事件を扱っているとのこと。しかし、映画を観る限りどうもピンと来ない。法廷劇らしいスリリングなタッチを期待していたが、題材へのアプローチや演出に問題があったとしか思えず、展開が平板で中盤あたりでは観ていて眠気との戦いに終始した。...

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「ラ・バンバ」

 (原題:La Bamba)87年作品。公開当時は話題になった映画だが、出来の方も良い。夭折した実在のロックスターを主人公に、その“周囲”を丁寧に描き、青春映画としてかなりのレベルに達している。そしてもちろん、大ヒットしたテーマ曲をはじめ劇中で流れるナンバー、および演者たちのパフォーマンスは素晴らしいの一言だ。...

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「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」

 (原題:THE LAST BLACK MAN IN SAN FRANCISCO )面白そうな場面はあるのだが、全体的に薄味かつ散漫な印象で求心力があまり感じられない。かと思えば、時折取って付けたようなメッセージ性が強調されて、観ていて居心地が悪い。聞けば2019年のサンダンス映画祭の監督賞と審査員特別賞を受賞したとのことだが、それほどのシャシンとは思えない。...

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「ある画家の数奇な運命」

 (原題:WERK OHNE AUTOR )最初の方こそ面白かったが、映画が進むと展開が平板になり、結局は要領を得ないまま終わる。上映時間は3時間を超えるものの、大事な部分は十分に描かれておらず、反対にどうでもいいモチーフに尺が充てられている。かなり世評の高い映画ではあるが、個人的には冗長なシャシンとしか思えない。...

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「博士と狂人」

 (原題:THE PROFESSOR AND THE MADMAN)堂々とした風格のある映画で、見応えがある。手際良くまとまった脚本と、揺るぎない演出。キャストの的確な仕事に、見事な映像と美術。扱う題材も興味深いが、それ以上に観る者の内面を触発する示唆に富んだモチーフの積み上げに感心した。今年度の外国映画を代表する秀作だ。...

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「スパイの妻」

 黒沢清監督作品としては、ひどくつまらない。話の設定はもちろん、展開やキャストの演技なども評価するに値しない。第77回ヴェネツィア国際映画祭での銀獅子賞(最優秀監督賞)の獲得は、いわば“功労賞”と言うべきもので、この映画での仕事に対して贈られたものではないことを認識すべきかと思う。...

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「イコライザー2」

 (原題:THE EQUALIZER 2 )2018年作品。前作(2014年)ほどには面白くない。ただ、これはこれで退屈せず最後まで観ていられる。もともと80年代にアメリカで放映されていたテレビドラマ「ザ・シークレット・ハンター」の映画版なので、シリーズ化を見込んだ上での一作ということで割り切れば、まあ許せるレベルだと言えるだろう。...

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「朝が来る」

 物語の設定とキャストの演技は良いが、展開には難がある。大事なことは描かれておらず、どうでもいいことに尺が充てられている。さらに、内容に対して上映時間が長すぎる。とはいえ、興味を覚えるモチーフは確実に存在しているので、観て損したというレベルでは決してない。...

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「彼女は夢で踊る」

 観ていて年甲斐も無く、胸が“キュン!”となってしまった(大笑)。我々オッサン層にとっての“胸キュン映画”とは、巷に溢れる壁ドン映画などでは断じてなく、こういうレトロ風味の美学に裏打ちされた、哀愁に満ちたシャシンなのだ。過ぎ去ってしまったもの、そしてこれから消えゆくもの、それらに対する哀切が溢れ、しみじみと感傷に浸れる。こういう映画は好きである。...

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「ウホッホ探険隊」

 86年作品。脚本が森田芳光で監督が根岸吉太郎という、製作当時の若い才能が初めてタッグを組んだということで話題になった映画だ。内容の方も水準は超えていて、ユニークでありながら完結で清新な印象を与える佳編である。なお、その年のキネマ旬報ベスト・テンでは第三位にランクインしている。...

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宮原坑跡に行ってみた。

 先日、福岡県大牟田市にある三井三池炭鉱の宮原坑跡に行ってみた。これは2015年に世界文化遺産として登録された“明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業”のひとつであり、国の重要文化財でもある。同じ福岡県内とはいっても私が住む福岡市と大牟田市はかなり離れており、今まで足を運ぶ機会が無かったのだが、ちょうどこの地域に用事があり、ついでに立ち寄った次第だ。...

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「罪の声」

 手際の良い作劇で、観ている間は退屈しない。キャストの好演もあり、2時間を超える上映時間もさほど長くは感じられなかった。ただし、エピソードを詰め込んだわりには映画の主題(と思われるもの)があまり見えてこない。これはたぶん、主なスタッフがテレビ畑の者たちであり、映画らしい思い切った仕掛けを用意出来なかったことが原因だろう。...

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「本気のしるし」

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「ザ・ハント」

 (原題:THE HUNT)出来自体は大したことはないのだが、設定はかなり興味深い。特に、敵役の描き方にはこれまで見られなかった独創性が感じられる。そのため本国では物議を醸したらしいが、銃乱射事件が発生したことを受けての公開延期という事態にも見舞われたとかで、いろいろと訳ありのシャシンであることは間違いない。...

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プロ野球セ・リーグの“マイナーリーグ化”を防ぐ方法。

 去る2020年11月25日に、福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズでセ・リーグ覇者のジャイアンツを4連勝で退け、パ・リーグ球団として初の4連覇を飾った。今年はコロナ禍の関係で優勝パレードは行われないのが残念だが、地元の球団がこれだけ活躍してくれるのは、あまりスポーツには興味はない私にとっても実にうれしいことだ(優勝セールという特典も付いてくるし ^^;)。...

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「おらおらでひとりいぐも」

 退屈な映画だ。とにかく、何も起こらない。もちろん、ストーリーに起伏が乏しくても映像や語り口で面白く見せる映画もあるだろうが、本作には見事に何も無いのだ。これで2時間17分も観客を付き合わせようという、送り手の姿勢は大いに疑問である。また困ったことに予告編だけは面白そうに出来ている。その予告編を観て映画館に足を運び、失望した向きも少なくなかったと想像する。...

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