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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「イコライザー2」

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 (原題:THE EQUALIZER 2 )2018年作品。前作(2014年)ほどには面白くない。ただ、これはこれで退屈せず最後まで観ていられる。もともと80年代にアメリカで放映されていたテレビドラマ「ザ・シークレット・ハンター」の映画版なので、シリーズ化を見込んだ上での一作ということで割り切れば、まあ許せるレベルだと言えるだろう。

 ボストンでタクシーの運転手をやっているロバート・マッコールは、実は元CIAの凄腕エージェントだ。夜は法で裁けない社会の悪を退治する“仕事人”に変身して、ワルどもの“排除”に励んでいる。ある日、かつての上司スーザンが出張先のブリュッセルで何者かに殺されるという事件が発生。その際のカメラ映像を入手したマッコールは、明らかに自分と同じようなプロのエージェントの犯行であると確信する。その背後には、マッコールがCIAに籍を置いていた際の“ある出来事”が関係しており、彼はその“過去の亡霊たち”との闘いを強いられることになる。

 前回のマッコールの職業はホームセンターの店員で、ショップに置いてあるものを“仕事”に利用するあたりは愉快だったが、今回はそんな愛嬌は無い。敵の設定もありきたりだ。そもそも、事件がヨーロッパで起こったのに悪者の皆さんがわざわざ帰国し、主人公の実家にまで足を運んでくれるという御都合主義には苦笑するしかない。

 マッコールは相変わらず強く、ピンチらしいピンチも無く流れ作業のように敵を片付ける。これだけの大暴れをしていながら、警察当局の捜査がまるで及んでいないのも苦笑する。しかしながら、クライマックスの嵐の中での死闘はアイデアが満載で飽きさせない。前回の少女娼婦のように主人公に絡んでくる若造として、画家志望の青年が出てくるが、この扱いもけっこうサマになっている。

 アントワン・フークアの演出は大味だが、盛り上げるべき箇所はしっかりと押さえてある。主演はパート1に続いての登板になるデンゼル・ワシントンで、存在感と顔の圧の強さによって無理筋のストーリーをパワフルに押し進めていく。ペドロ・パスカルにアシュトン・サンダース、オーソン・ビーン、ビル・プルマン、そしてメリッサ・レオといった脇の面子も悪くない。

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