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Channel: 元・副会長のCinema Days
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「転回」

 (原題:Oromtriali)86年ソビエト作品。日本では劇場での一般封切りはされておらず、私は第2回の東京国際映画祭で観ている。グルジア共和国(現ジョージア)の映画人同盟書記であった女流監督ラナ・ゴゴベリーゼの手によるヒューマンドラマで、彼女はこの映画祭で最優秀監督賞を獲得。それを裏付けるように、作劇の密度は高い。...

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「BLUE GIANT」

 ジャズを題材にした石塚真一の同名コミックの映画化だが、当然のことながら原作には“音”が無い。だから映像化に際してはサウンドデザインを一から立ち上げる必要がある。しかもアニメーションでの音楽表現は難しいのではないかと予想して観るのを躊躇していたのだが、評判の良さに敢えて接してみたところ、かなり良く出来ているので感心した。今年度の日本映画の中でも記憶に残る内容だ。...

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「最後まで行く」

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「ビューティフル・ライフ」

 (原題:A BEAUTIFUL LIFE)2023年6月よりNetflixから配信されているデンマーク作品。はっきり言って、内容はそれほどでもない。ならば鑑賞する価値は無いのかというと、そういうことでもない。音楽好きならば、観て損したとはあまり思わないだろう。特に主人公を演じるのが本当の歌手である点が大きく、時間を掛けたPVだと思えば納得できる。...

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「銀河鉄道の父」

 これは酷い出来だ。作り手は何を考えてこのシャシンを手掛けたのか、その能動的な意図がまったく伝わってこない。せいぜい門井慶喜による原作小説が直木賞を獲得し好セールスを記録したことに便乗して取りあえず映画化したという、安直な動機しか思い付かない。もっとも、私は原作は読んでいないし今のところ読む予定も無いのだが、この映画のような低レベルの内容ではないと信じたい。...

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「aftersun アフターサン」

 (原題:AFTERSUN)心に染みる良作で、鑑賞後の味わいは格別だ。しかしながら、一般の観客の皆さんにとってはウケが悪いようで、中途退場者も目立った。まあ、ストーリーらしいストーリーは無い単なるホームビデオだと片付けられるエクステリアであるのは確かだが、実は骨太のドラマが内在しており、それを認識する前に席を立ってしまうのは損だと思う。...

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「波紋」

 荻上直子の監督作は過去に「かもめ食堂」(2006年)と「彼らが本気で編むときは、」(2017年)を観ただけだが、いずれも大して面白くはなかった。この新作も、映画の出来としてはあまりよろしくない。しかし、キャスティングの妙で最後まで飽きずに観てしまった。いわば一点突破で作品のヴォルテージを上げた結果になったわけで、こういう方法論もアリなのだと思わせる。...

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「クリード 過去の逆襲」

 (原題:CREED III...

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最近購入したCD(その42)。

 ミズーリ州セントルイス出身の女性R&BシンガーのSZA(シザ)が2022年12月に発表したセカンドアルバム「SOS」は、10週全米ナンバーワンを記録するほど評判を呼んだが、長らくネット配信のみのリリースであった。ところが2023年5月にやっとCDでの発売が始まり、早速買い求めた。やはり音楽ソフトはフィジカルで所有した方が安心できる(笑)。...

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「逃げきれた夢」

 これは良かった。無愛想で洒落っ気もないエクステリアと起伏に乏しいドラマ運び。途中退場者がけっこう出そうな案配だったが、そういう事態にもならず最後まで密度の高さがキープされている。特に中年以上の年代の者に対しては、かなりアピールするのではないか。このような“大人の鑑賞に堪えうる作品”が、今の邦画界には必要なのだと改めて思う。...

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「ワン・モア・タイム あの日、あの時、あの私」

 (原題:ONE MORE TIME )2023年4月よりNetflixより配信されたタイムループ仕立てのスウェーデン製ラブコメ作品。他愛の無いシャシンなのだが、意外と楽しめた。脚本は少しばかり捻ってあるし、エクステリアはチャーミングだ。キャラクターもけっこう屹立している。何より上映時間が85分とコンパクトなのが良い。...

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「渇水」

 ピンと来ない映画だ。題材自体は面白いと思う。だが、それが映画的興趣に結び付いていない。キャラクター設定は深みが無く、筋書きは絵空事。何かあると思わせて、実は何も提示出来ないというもどかしさが漂う。聞けば白石和彌が初プロデュースを手掛けた作品とのことだが、この隔靴掻痒感は調子の悪いときの白石監督作にも通じるものがある。...

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「苦い涙」

 (原題:PETER VON KANT)正直言って、面白いのか面白くないのかよく分からない映画だ。舞台劇のような意匠とキャラクターの濃さは確かに楽しめる。だが、ストーリー自体は大したことはない。作品の“外観”だけに着目すれば面白いのだが、それ以外はアピールしない。まあ、どれを重視するかによって評価は変わってくるが、個人的には曖昧なスタンスを取らざるを得ない。...

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「ホテル・ニューハンプシャー」

 (原題:The Hotel New Hampshire...

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「怪物」

 観終わって呆れた。第76回カンヌ国際映画祭にて脚本賞を獲得しているが、こんなヘタなシナリオでも“取り上げられた題材”によっては不必要に評価される世の中になったことに思い当たり、タメ息が出た。元より是枝裕和は出来不出来の幅が大きい映像作家だが、本作は間違いなく出来が悪い部類に入る。...

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「父の恋人」

 (原題:SONS)89年作品。地味ながら、とても情感豊かな佳作だと思う。公開当時はほとんど話題にはならなかったはずだが、あまり予備知識がない状態でスクリーンで接した観客にとっては、思わぬ拾い物をした気分になったことだろう。また主役のサミュエル・フラーは好事家の間では絶大な人気を誇った映画監督でもあり、コアなファンにとっては堪えられないシャシンでもある。...

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「ウーマン・トーキング 私たちの選択」

 (原題:WOMEN TALKING )無理筋の舞台設定に整合性を欠く脚本、さらに冗長な展開と、見るべきものがあまり無いシャシンである。それにも関わらず、この作品が第95回アカデミー賞の脚色賞をはじめ各アワードを獲得している事実を前にすると、昨今は映画の内容よりも取り上げられた題材が評価の指標になっているという印象を強く受ける。...

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「ハマのドン」

 これは実に興味深いドキュメンタリー映画だ。舞台になった地域の問題を超え、我々が直面している問題の実相と解決の処方箋を総体的に垣間見せてくれる点で、存在価値の高い作品と言える。また、一応は“主役”扱いになる人物をはじめ出てくるキャラクターがどれも濃いので、観ていて退屈しないだけの求心力も確保されている。...

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「グッド・ナース」

 (原題:THE GOOD NURSE)2022年10月よりNetflixより配信。物足りない出来のサスペンス編だと思ったが、後半で実際に起こった事件を元にしていることが分かり、何とも言えない気分で鑑賞を終えた。要するにこれは私が苦手とする“実話なんだから、細かいところはどうでもいいだろ”(謎)というタイプのシャシンであり、評価できる余地はあまり無い。...

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「青いカフタンの仕立て屋」

 (原題:LE BLEU DU CAFTAN )世評は高く、2022年の第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、国際映画批評家連盟賞を受賞している。しかし、個人的には評価できる点がまったく見出せず、鑑賞中はストレスが溜まるばかりだった。要するにこれは、近ごろ目立つ“内容よりも取り上げられた題材が重要視される”という映画界の謎のトレンド(?)に与するシャシンの一つなのだろう。...

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