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Channel: 元・副会長のCinema Days
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北九州市のオーディオフェアのリポート。

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 去る11月1日から3日にかけて北九州市小倉北区にあるAIMビルにおいて開催された、第29回オーディオ&ヴィジュアル展示即売会に行ってきた。とはいえ足を運べたのは1日だけであり、試聴出来た機器の数は大したことはないのだが、とりあえず印象に残った点だけリポートしたい。

 まず特筆すべきは、3月に福岡市で開催されたフェアでも目立っていた“アナログ回帰”が今回のイベントではますます顕著になり、試聴にレコードが使われるケースが実に多くなったことだ。会場では計28台ものアナログプレーヤーが展示・実装され、対照的にCDプレーヤーの出番は少なくなっている。



 さらに地元ラジオのDJであるTOGGY(トギー)を司会に迎えてのレコード鑑賞会まで催されていた。3月のフェアでも彼は呼ばれていたが、前回はハイレゾ音源の特集で今回はアナログと、トレンドに乗っかろうという主催者側の思惑が透けて見えるようである(笑)。

 しかしながら、会場に詰めかけたのは年配者ばかりだというのは、何となく気勢を削がれる感じがする。せっかく若い世代も興味を持ち始めたアナログをもっと幅広く紹介すべく、それなりの段取りを整えるべきだろう。そういえば同じビル内で大学生対象のシンポジウムが行われていたが、そちらの参加者をこちらに引っ張ってくるほどのアピール度を望みたいところだ。



 TOGGYのコメントで面白かったのは“これから中古レコードが数多く市場に出回ってくる可能性があります。なぜなら、御高齢のレコード収集家の皆さんがどんどん亡くなられるからです”というくだりだ。まことに失礼ながら、笑ってしまった。そうなのだ。最近では新譜もけっこうリリースされているようだが、持ち主がいなくなったレコードも、これからは市販ソフトの主要な供給元になる。半ば皮肉な話だが“アナログには興味があるが、ソフトの数が足りない”というユーザーの悩みは次第に解消されてゆくのだろう。

 展示されていたレコードプレーヤーの中で興味深かったのは、Pear Audio社のKID THOMASという機種である。80万円もするので一般ピープル向けではないが、何とスロベニアのメーカーらしい。東欧はオーディオ業界にとって縁が無いと思われていた地域だが、その中でも地道に製品を提供し続けているメーカーがあるようだ。



 今回出品されていたスピーカーの中で最も注目を浴びていたのが、英国B&W社の新しい800シリーズである。ユニットの材質が変更になり、正直言って前のデザインの方が良かったとは思うが、チラッと聴いただけでもその高いパフォーマンスが垣間見える。ただし、価格は上昇。庶民にとってますます縁遠い存在になりつつある。

 値の張る製品ばかりの展示の中で、比較的低価格で楽しい音を出してくれるスピーカーがあった。AIR TIGHTのAL-05だ。ユニットは10センチのフルレンジのみだが、レンジ感や音像の堅牢さは申し分ない。値段は10万円台半ばで、質の良いコンパクト型スピーカーを探しているユーザーにとっては有力候補と成り得るだろう。

 関係ない話だが、某ブースで折りたたみ傘を粗品として配っていた。ちょうど夕刻から雨模様になり、帰宅時にさっそくブランドのロゴが入ったその傘を使わせてもらった。こういう施策は、実にありがたい(^^)。

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