(原題:CRIMEWAVE )85年作品。サム・ライミの監督作の中でも、特に面白い映画の一つだ。脚本はライミ自身とコーエン兄弟が共同で書いており(今から考えると信じられないコラボレーションだが ^^;)、両者のヘンタイ度が良い感じに(?)ブレンドされているような印象を受ける。
デトロイトの刑務所で電気椅子に座らされている死刑囚ヴィックは“僕は無罪だ!”と叫び続けていた。映画はそれから彼の回想場面に移る。ヴィックは警備会社に勤める冴えない男。社長のオデガードは共同経営者のトレンドに内緒で会社を売却しようとしていた。これを知ったトレンドは、二人の殺し屋を差し向けてオデガードを始末しようとするが、どういうわけかオデガードだけでなくトレンドまで消してしまう。
偶然犯行を目撃したトレンド夫人は殺し屋二人に追われるハメになるが、殺し屋が夫人の部屋と間違えてヴィックが思いを寄せるナンシーの部屋に乱入。ナンシーは殺し屋共に拉致され、ヴィックがその後を猛追する。
ヒッチコックが得意とした“追われながら事件を解決する話”を踏襲しているが、本作の特徴は徹底してオフビートな展開とブラックなユーモアが横溢していること。ほとんど不死身に近い殺し屋二人のキャラクターは強烈だが、助っ人を買って出るミスター・ヤーマンの登場とその“有り得ない最期”には大いに笑った。
ヴィックの追跡がヘンなところで“脱線”してしまうのにもウケたし、ナンシーが過去の無軌道な生活を悔い改めるために修道院に入ってしまう展開には吹き出してしまった。
主演のリード・バーニーをはじめキャストには(会社の買収者を演じるブルース・キャンベルを除いて)知らない面々が名を連ねているが、どいつもこいつもイイ味を出している。トレンド夫人の“その後”を紹介したエピローグも含めて、存分に楽しませてくれる。
デトロイトの刑務所で電気椅子に座らされている死刑囚ヴィックは“僕は無罪だ!”と叫び続けていた。映画はそれから彼の回想場面に移る。ヴィックは警備会社に勤める冴えない男。社長のオデガードは共同経営者のトレンドに内緒で会社を売却しようとしていた。これを知ったトレンドは、二人の殺し屋を差し向けてオデガードを始末しようとするが、どういうわけかオデガードだけでなくトレンドまで消してしまう。
偶然犯行を目撃したトレンド夫人は殺し屋二人に追われるハメになるが、殺し屋が夫人の部屋と間違えてヴィックが思いを寄せるナンシーの部屋に乱入。ナンシーは殺し屋共に拉致され、ヴィックがその後を猛追する。
ヒッチコックが得意とした“追われながら事件を解決する話”を踏襲しているが、本作の特徴は徹底してオフビートな展開とブラックなユーモアが横溢していること。ほとんど不死身に近い殺し屋二人のキャラクターは強烈だが、助っ人を買って出るミスター・ヤーマンの登場とその“有り得ない最期”には大いに笑った。
ヴィックの追跡がヘンなところで“脱線”してしまうのにもウケたし、ナンシーが過去の無軌道な生活を悔い改めるために修道院に入ってしまう展開には吹き出してしまった。
主演のリード・バーニーをはじめキャストには(会社の買収者を演じるブルース・キャンベルを除いて)知らない面々が名を連ねているが、どいつもこいつもイイ味を出している。トレンド夫人の“その後”を紹介したエピローグも含めて、存分に楽しませてくれる。