(原題:VENOM:LET THERE BE CARNAGE)前作(2018年)よりも面白い。パート1は脚本の不手際が目立っていたが、これはひとえに、ヴェノムというキャラクターを紹介するためだけに作られ、細部に関してはどうでも良いと割り切っていたのではないかと、今では勝手に納得している(笑)。その意味では、この第二作こそが本シリーズのスタートと言えるかもしれない。
ジャーナリストのエディ・ブロックは、体内に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムとの珍妙な共同生活を送っていた。ある時、エディは死刑執行が迫っている連続殺人犯のクレタス・キャサディを取材する機会を得る。それまで犠牲者の生き血をすすってきたクレタスは、突如として彼の腕に噛み付くが、その血液が人間とは異なることに気付く。思いがけずシンビオートの細胞を得ることが出来た彼は、刑の執行後も生き延び、怪人カーネイジとして覚醒。若い頃からの恋人で、強力な音波を使って攻撃することが出来るシュリークと共に暴れ回り、ハーディ&ヴェノムに真っ向から敵対する。
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いろいろと能書きが多かった前作と違い、今回は単純なバトルものであり、筋書きは一直線に進む。ハーディの元カノのアンや、シュリークと因縁浅からぬ関係であるマリガン刑事らの扱いはサッと切り上げ、上映時間を98分とコンパクトに収めている。そのためか、作劇のアラを探し出す前に終わってしまう。
また、ハーディとヴェノムの掛け合いは漫才のようだし、味方と敵方との弱点が明示されている点もドラマとしては好都合だ。アンディ・サーキスの演出はパワフルで、活劇場面の畳みかけるような展開はけっこう見せる。主演のトム・ハーディは正直言ってパッとしない外見だが、この適度なショボくれ感がヴェノムとのコンビネーションを際立たせている(ヴェノムの声もハーディが担当)。
アンに扮するミシェル・ウィリアムズは前回のような若作りを抑え、年相応であるのも安心できる(笑)。敵役のウッディ・ハレルソンをはじめ、ナオミ・ハリスにリード・スコット、スティーヴン・グレアムといった他の面子も万全だ。
なお、ヴェノムは元々スパイダーマンの対戦相手であり、本作はディズニーが主導するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは異なるソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの一環として作られている。だが、ラストクレジット後の映像は、ヴェノムがMCUに参画する可能性も暗示しており、興味は尽きない。
ジャーナリストのエディ・ブロックは、体内に寄生した地球外生命体シンビオートのヴェノムとの珍妙な共同生活を送っていた。ある時、エディは死刑執行が迫っている連続殺人犯のクレタス・キャサディを取材する機会を得る。それまで犠牲者の生き血をすすってきたクレタスは、突如として彼の腕に噛み付くが、その血液が人間とは異なることに気付く。思いがけずシンビオートの細胞を得ることが出来た彼は、刑の執行後も生き延び、怪人カーネイジとして覚醒。若い頃からの恋人で、強力な音波を使って攻撃することが出来るシュリークと共に暴れ回り、ハーディ&ヴェノムに真っ向から敵対する。

いろいろと能書きが多かった前作と違い、今回は単純なバトルものであり、筋書きは一直線に進む。ハーディの元カノのアンや、シュリークと因縁浅からぬ関係であるマリガン刑事らの扱いはサッと切り上げ、上映時間を98分とコンパクトに収めている。そのためか、作劇のアラを探し出す前に終わってしまう。
また、ハーディとヴェノムの掛け合いは漫才のようだし、味方と敵方との弱点が明示されている点もドラマとしては好都合だ。アンディ・サーキスの演出はパワフルで、活劇場面の畳みかけるような展開はけっこう見せる。主演のトム・ハーディは正直言ってパッとしない外見だが、この適度なショボくれ感がヴェノムとのコンビネーションを際立たせている(ヴェノムの声もハーディが担当)。
アンに扮するミシェル・ウィリアムズは前回のような若作りを抑え、年相応であるのも安心できる(笑)。敵役のウッディ・ハレルソンをはじめ、ナオミ・ハリスにリード・スコット、スティーヴン・グレアムといった他の面子も万全だ。
なお、ヴェノムは元々スパイダーマンの対戦相手であり、本作はディズニーが主導するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)とは異なるソニーズ・スパイダーマン・ユニバースの一環として作られている。だが、ラストクレジット後の映像は、ヴェノムがMCUに参画する可能性も暗示しており、興味は尽きない。