(原題:RED NOTICE)2021年11月よりNetflixで配信。ドウェイン・ジョンソンにライアン・レイノルズ、そしてガル・ガドットというキャストによるアクション・コメディ。この顔ぶれから想像出来るような、非常に“ユルい”シャシンである。真面目に対峙するような映画ではないと、割り切った上で接するのが正しい(笑)。例えるならば、日曜日の午後に時間を持て余しているときに眺めるのにはもってこいだ。
FBIの凄腕捜査官であるジョン・ハートリーは、エジプトの秘宝である三体の“クレオパトラの卵”を世界的な美術品泥棒のノーラン・ブースが狙っていることを察知し、厳重な警備体制を敷く。ところがノーランはその裏を掻い潜り、獲物を強奪。ジョンは彼を追跡するが、いつの間にかもう一人の大泥棒であるビショップの罠にはまり、共に逮捕されて収監されてしまう。何とか脱獄に成功した2人は、今後こそビショップの鼻を明かすために、立場の違いを超えて協力することになる。
見た目はハデな立ち回りが連続するにも関わらず、誰も死なないし、大ケガもしない。主人公たちが放つ脱力系のギャグと、大して緊張感のない追っかけシーン、そしてすぐに底が割れるような騙し合いという、ライトなモチーフが果てしなく積み上げられる。ならば全然面白くないのかというと、そうでもない。前述の3人のリラックスしきったような佇まいを見ているだけで、何だか得したような気分になってくるのだ。
脚本も担当したローソン・マーシャル・サーバーの演出はドラマが破綻しない程度の平常運転で、文句のつけようがない(笑)。リトゥ・アリヤやクリス・ディアマントポロス、ヴィンチェンツォ・アマート、パスカル・ペタルディといった脇の面子もイイ味を出している。
そして何より、舞台がワールドワイドであり、観光気分も味わえる。この分ならばいくらでも続編は作れそうだ。あと、エド・シーランが本人役で出ていたのにはウケた。なお、題名の“レッド・ノーティス”とは、インターポールが加盟国の申請により発行する通知のことらしい。今回初めて知った次第だ。
FBIの凄腕捜査官であるジョン・ハートリーは、エジプトの秘宝である三体の“クレオパトラの卵”を世界的な美術品泥棒のノーラン・ブースが狙っていることを察知し、厳重な警備体制を敷く。ところがノーランはその裏を掻い潜り、獲物を強奪。ジョンは彼を追跡するが、いつの間にかもう一人の大泥棒であるビショップの罠にはまり、共に逮捕されて収監されてしまう。何とか脱獄に成功した2人は、今後こそビショップの鼻を明かすために、立場の違いを超えて協力することになる。
見た目はハデな立ち回りが連続するにも関わらず、誰も死なないし、大ケガもしない。主人公たちが放つ脱力系のギャグと、大して緊張感のない追っかけシーン、そしてすぐに底が割れるような騙し合いという、ライトなモチーフが果てしなく積み上げられる。ならば全然面白くないのかというと、そうでもない。前述の3人のリラックスしきったような佇まいを見ているだけで、何だか得したような気分になってくるのだ。
脚本も担当したローソン・マーシャル・サーバーの演出はドラマが破綻しない程度の平常運転で、文句のつけようがない(笑)。リトゥ・アリヤやクリス・ディアマントポロス、ヴィンチェンツォ・アマート、パスカル・ペタルディといった脇の面子もイイ味を出している。
そして何より、舞台がワールドワイドであり、観光気分も味わえる。この分ならばいくらでも続編は作れそうだ。あと、エド・シーランが本人役で出ていたのにはウケた。なお、題名の“レッド・ノーティス”とは、インターポールが加盟国の申請により発行する通知のことらしい。今回初めて知った次第だ。