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Channel: 元・副会長のCinema Days
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福岡市の映画館の変遷について。

 私のように無駄に長年映画を見続けていると、福岡市の映画館事情の移り変わりを目撃することにもなる(まあ、ずっと福岡市に住んでいたわけではないが)。そのへんを少し書いておこう。...

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「三度目の殺人」

 面白くない。まず、弁護士役の福山雅治がダメだ。彼は何をやっても“フクヤマそのもの”であり、役になりきっていない。それでも、同じく是枝裕和監督と組んだ「そして父になる」(2013年)では、ぶっきらぼうに突っ立っているだけで何とかなる役柄だったこともあり、あまり欠点が見えてこなかった。しかし今回主演として映画を引っ張る側に回ると、途端に大根ぶりを露呈する。...

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YAMAHAの大型ブックシェルフを試聴した。

 先日、ショップにてYAMAHAの大型ブックシェルフ・スピーカーであるNS-5000を聴くことが出来た。実はこの機種は今年(2017年)春のオーディオフェアでも接しているが、その際はアンプの試聴がメインであったため、スピーカーに関する詳細な説明は聞けなかった。今回はYAMAHAのスタッフが同席しての商品説明がおこなわれ、本機の概要とサウンドの傾向をチェックする事が出来た。...

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「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

 (原題:A STREET CAT NAMED BOB)一見、とても心温まる話のようだが、あちこちに“実話なんだから、細かいところは大目に見てよ”というエクスキューズが感じられ、諸手を挙げての評価は出来ない。ただし、猫好きにとってはたまらない映画であることは確か。大して猫に興味が無い私でも、ボブとハイタッチをしたいと思ったほどだ(笑)。...

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「FAN」

 (原題:FAN )アジアフォーカス福岡国際映画祭2017出品作品。2016年製作のインド=クロアチア=イギリス合作。インド映画にしては138分と上映時間が短く、しかも歌と踊りのシーンが無い。だが、娯楽映画としては上出来で、とても面白く観た。ロバート・デ・ニーロ主演の「ザ・ファン」(96年)にも通じる設定ながら、違う切り口で作劇を練り上げている。...

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「ガス・ステーション」

 (英題:A Gas Station )アジアフォーカス福岡国際映画祭2017出品作品。2016年製作のタイ映画である。いかにもインディ系らしい風変わりな設定と風変わりな筋書きに開巻当初は面食らうかもしれないが、映画の進行に伴い徐々に普遍的なドラマの骨格が姿をあらわし、最後はしっかりと感動させるという、心憎い構成が印象的な作品だ。...

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「ベトナムを懐(おも)う」

 (英題:Hello Vietnam )アジアフォーカス福岡国際映画祭2017出品作品。2017年製作のベトナム映画である。序盤は小規模なホームドラマと思わせて、次第に舞台が広がり、終わり近くには堂々たる大河ドラマの様相を呈してくる。しかも、わずか88分の上映時間の中に多角的な視点を取り入れながら、分かりやすく重層的なストーリーを展開している巧みさに感心した。...

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「春の夢」

 (原題:春夢)アジアフォーカス福岡国際映画祭2017出品作品。2016年製作の韓国映画。これはダメだ。完全に作者の独り善がり。国際映画祭には大抵この手のシャシンがいくつか紛れ込んでくるものだが、運悪く遭遇してしまったという感じである(苦笑)。...

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「しゃぼん玉」

 アジアフォーカス福岡国際映画祭2017出品作品。すでに封切公開はされているが、今回は映画祭バージョンで身体にハンデのある観客のために字幕と状況説明の音声ガイド等が用意された“バリアフリー上映”である(もちろん、一般の観客も違和感なく鑑賞できる)。テレビ「相棒」シリーズで監督を務めてきた東伸児の、劇場映画の初監督作品だ。...

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DIATONEのスピーカーを試聴した。

 DIATONEのスピーカーの試聴会に行ってきたのでリポートしたい。DIATONEは三菱電機のオーディオブランドで、戦後すぐにこの商号は用いられ、2016年には誕生70周年を迎えた。NHKの業務用モニタースピーカーを手掛けるなどの実績を積み、国産スピーカーの代表的ブランドとしてオーディオファンの間に定着していったが、99年に三菱電機は(カーオーディオを除いて)音響部門から撤退している。...

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「幼な子われらに生まれ」

 原作者である重松清の著作、及びその映画化作品に感心したことは一度も無い。本作の元ネタの小説は未読だが、出来上がった映画はやっぱりつまらない。とにかく、掘り下げが不足しており底が浅い。わざとらしい御膳立てを、さもリアルな一大事の如く演出してみせるだけだ。キャストの熱心な仕事ぶりが印象的なだけに、鑑賞後の脱力感は大きい。...

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「ショー・ミー・ラヴ」

 (英題:Show Me Love)98年製作のスウェーデン映画。主演の二人の女の子の表情が素晴らしく、筋書きも悪くないのだが、イマイチしっくりいかないのは映像処理の方法にある。粒子の荒いザラザラの画面と手持ちカメラの多用はいたずらに“マイナー指向”をあおり立てるだけで、キワ物臭い印象さえ受ける。もっと普通に撮った方が良かった。...

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「ダンケルク」

 (原題:DUNKIRK )失敗作である。監督クリストファー・ノーランの“作家性”が中途半端に前面に出ており、それが作品のカラーとまったく合っていない。...

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「風音」

 2004年作品。沖縄の過去と現在を描いた目取真俊のオリジナル脚本を東陽一監督が映画化。沖縄のとある小さな島は、強い海風が吹くと不思議な音が聞こえる。地元の者はそれを“風音”と呼ぶが、浜辺の切り立った崖の中腹にある風葬場に置かれている頭蓋骨に銃弾が貫通したこめかみの穴が空いており、風が通り抜けるとき、音が鳴るのだ。...

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「パーフェクト・レボリューション」

 低調な出来だ。実話を基にしているらしいが、リアリズムで押し通している気配は無い。かといってコメディにして笑い飛ばそうとしている様子は見受けられないし、ファンタジー映画にしてしまうほどの思い切りの良さも無し。まことに居心地の悪い映画なのだ。...

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「秋のソナタ」

 (英題:Autumn Sonata )78年作品。スウェーデン映画であるが、監督のイングマール・ベルイマンが税金問題に関わっていたため国内で製作できず、ノルウェーで撮影されている。ゴールデングローブ賞の外国語映画賞受賞をはじめ、米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート等、数々のアワードを賑わせた作品だ。しかしながら、個人的にはあまり評価しない。どうも設定に無理があるような気がする。...

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「ドリーム」

 (原題:HIDDEN FIGURES)とても面白かった。人種問題に代表される時代の一断面を鋭く描きながらも、語り口は明るく、娯楽性たっぷりだ。取り上げられた題材もすこぶる興味深く、退屈するヒマもなくスクリーンに向き合える。本年度のアメリカ映画の収穫であると思う。...

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「メキシコ万歳」

 (原題:QUE VIVA MEXICO!)ソ連の巨匠、セルゲイ・エイゼンシュテインが1928年にメキシコに渡ってから撮った作品だが、1931年に未完のまま製作が終了。フィルムがアメリカに残されて長らく埋もれたままであったが、72年にフィルムがソ連に返還され、撮影スタッフの生存者の尽力で当時の資料を基に79年に完成されたものだ。...

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「野良犬」

 昭和24年製作の黒澤明監督作品。私は“午前十時の映画祭”にて今回初めてスクリーン上で接することが出来た。世評通りの面白さで、当初このネタにしては長いと思われた上映時間も気にならないほど、観る者を引き込んでいく。また、この時代の“空気”を上手く醸成しているのも見事だ。...

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「ハワーズ・エンド」

 (原題:HOWARDS END )92年イギリス作品。ジェイムズ・アイヴォリィ監督の絶頂期の一本で、この格調の高さには唸るばかりだ。重厚で端正だが、無駄は省かれ作劇は筋肉質で緩みが無い。また時代の雰囲気を存分に出しながら、凝ったエクステリアの創出に溺れることもなく、正攻法でドラマが組み立てられている。まさに横綱相撲と言うべきだろう。...

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