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Channel: 元・副会長のCinema Days
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AVANTGARDE ACOUSTICの新型スピーカーを試聴した。

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 先日、ドイツのハイエンド・スピーカーメーカーAVANTGARDE ACOUSTIC(アヴァンギャルド・アコースティック)社の新製品uno finoを聴く機会があった。このモデルは同社の製品の中では最廉価だが、それでもペアで200万円はする。当然のことながら私は買えないが(笑)、サイズは比較的小振りで(とは言っても重量は55kgである ^^;)、日本の平均的家屋にも導入できるような売り方を考えているらしい(爆)。



 エントリークラスとはいえ、明るく屈託の無い音色、余裕のある空間表現など、まさしくAVANTGARDE ACOUSTICの音が出てくる。ホーン型のユニットを搭載しているところなどはジャズ向けとの評価を得ることが多いらしいが、実際に聴いた感じでは幅広いジャンルに対応できるようだ。同じくホーン型をフィーチャーした米国JBL社の製品がジャズに特化したような音作りをしているのとは対照的である。

 なお、ドライヴしていたアンプ類はESOTERICのものである。正直言って個人的にこのブランドはあまり評価していないが、他社製品と比べて着色の少ない音であるのは確かなので、今回このスピーカーの持ち味はある程度見極められたと言って良い。



 高額なので一般ピープルには縁の無い商品なのだが、このスピーカーが消費者にアピールできる点があるとすれば、ホーンユニットのカラーを選べる点ではないだろうか。何と10種類の色が用意されているのだ。

 ピュア・オーディオ製品が一般消費者から縁遠い存在になって久しいが、モデル作りにおいてユーザーを振り向かせるような“遊び心”が欠落していることも背景にあるのではないだろうか。AVANTGARDE ACOUSTICの製品は少なくとも万人にアピールできる外観は持ち合わせている。こういうコンセプトが手の届くクラスのモデルにも反映されていれば、状況は少しは変わってくるのかもしれない。

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