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Channel: 元・副会長のCinema Days
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ハイレゾ音源を試聴してみた。

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 ハイレゾ音源の試聴会に足を運んでみた。このハイレゾ(ハイレゾリューション)音源とは一体何かというと、インターネットからダウンロード出来る音源の中で、通常CDを上回る定格を持つものを指す。

 現行のCDは20KHzまでの帯域の音楽信号しか収録されていない。対してハイレゾ音源は96KHz/24bitをはじめとして、CDと比べて遙かに大きな情報量と広帯域をフィーチャーした仕様を確保している。CDに代わる音楽ソフトとしては長い間SACDが取り沙汰されていたが、ハイレゾ音源はPCオーディオの普及と共に脚光を浴び、業界筋では“これこそが次世代フォーマットの本命”との声も高いとか。肝心のソフト数だが、現時点で少なくとも2万曲が出回っているらしい。



 試聴に使われた機器は、音源が通常のノートパソコン、D/AコンバーターがONKYODAC−1000、コントロールアンプが同P−3000R、パワーアンプが同M−5000R、スピーカーが英国B&W社の805Dというラインナップである。

 実際の試聴では複数のフォーマットを切り替えることにより、それぞれの解像度や情報量の差を感じ取ることが出来た。しかし、残念ながら“ハイレゾ音源と通常CDとの比較”という一番知りたかったことが実行されていない。

 確かにハイレゾ音源は規格面では通常CDよりも上だが、パソコンとCDプレーヤーとでは商品コンセプトが異なっていて、実用レベルであらゆるケースにおいてハイレゾ音源が優れているとは言い難いと思う。

 ちょっと考えただけでも、ハイレゾ音源はダウンロードの際のスピードや回線状態により品質が変わってくると想像出来る。またパソコン自体のスペックやメモリー容量とも無関係ではないはずだ。もちろん使っているソフトも大きく影響してくるだろう。

 つまりは、CDは店頭で並んでいるものは皆同一の定格が保証されているのに対し、ハイレゾ音源はダウンロードの時点ですでに品質にバラツキが出てくる可能性がある・・・・とも言えるのだ(事実、居合わせたメーカーの担当者も同様のことを述べていた)。

 しかも、ダウンロード音源はパッケージとしての音楽ソフトの形態が、従来とは相容れない。このあたりもイマイチ私がPCオーディオに踏み込めない理由である。

 結局、今回の試聴会で一番印象に残ったのは、ONKYOのアンプ類とB&Wのスピーカーとの相性だ。結論から言えば、良好だと思う。805Dは店頭やオーディオフェアの会場でMARANTZをはじめ複数のブランドのアンプと組み合わせられていたが、ONKYOとのコラボレーションは他の組み合わせとは一味違う辛口で寒色系の展開を見せる。ただしそれは決して違和感は覚えず、キレと伸びの良さで音楽を闊達に聴かせてくれる。正直、私もこのシステムを欲しいと思ったほどだ(まあ、今のところは買えないけど ^^;)。

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