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CDプレーヤーの更改とDACの導入(その2)。

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 先日購入したCDプレーヤーのONKYOのC-7000RとDACのNmodeのX-DU1は、同軸デジタルケーブルと光ケーブルの両方で接続が出来るが、まずは同軸ケーブルで繋いでみた。ケーブルはBeldenの1695Aである。ピュア・オーディオ用に同軸ケーブルを調達するのは初めてで、何を選んだら良いのか分からなかったのだが、まあ定評のあるBeldenならば間違いないだろうと踏んでの導入である。

 実際に音を出してみると、CDプレーヤーからアンプへのアナログ接続時の音とはまるで次元の違う展開を見せる。情報量や解像度は明らかにアップし、音場はかなり広がる。特に印象的であるのは奥行きの表現で、聴感上では倍になったかと思うような、目覚ましい向上が見られた。



 次に光ケーブルを試してみる。ケーブルの銘柄はAUDIOTRAKのGlass Black II plusである。別にこのケーブルの選択に対して精査したわけではないが、グラスファイバー製としては価格が手ごろだったので購入したまでだ(笑)。

 出てくる音はやっぱり世評通り、光ケーブルは同軸ケーブルに比べると音像のピントが甘くなり、質感は若干落ちる。だが、それでも単体DACを介さないプレーヤーからのアナログ接続よりもクォリティは上だ。

 結果としてC-7000RとX-DU1の導入によって、前に使っていたCDプレーヤーであるTEACのVRDS-25xからのグレードアップを達成することが出来たと思う。それどころか、定価30万円程度のSACD兼用機よりも(従来型のCD再生に関しては)高音質ではないかと予想する。



 X-DU1はヘッドフォン端子こそ付いていないが、見た目や操作フィーリングについては質感が高く、シッカリした作りのメイド・イン・ジャパンで、所有欲も満たすと思う。まだパソコンには接続していないが、PCオーディオにも応用すると興味深い結果になることが想像出来る。またプリアンプとして単体のメインアンプにも接続可能で、セパレートアンプのような形式に発展させる方法もある。

 CDプレーヤーの製品数が少なくなって、オーディオ好きとしては嘆かわしい事態が進行しているが、そこそこ質の良い安価なCDプレーヤーと良質なDACとを併用することは、一種の解決策に成り得ると思う。また単体DACはPCとの連動等も楽しめ、使い道は幅広い。昔のように、重厚長大で高価なCDプレーヤーを買い求めること以外の選択肢も出てきたというのは、案外面白い局面に入ったのかもしれない。

(この項おわり)

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