99年作品。三池崇史監督作といえば出来不出来の差が極端に多いことで知られる・・・・というより大半は駄作で、ごくまれに面白いものがあるというのが実情だ(笑)。その中でも本作は、愚作の部分と快作のパートがきれいに二つに分かれているという、興味深いシャシンである。
中国人孤児三世の龍が率いる新興ヤクザは、歌舞伎町で勢力を伸ばすと共に地元の暴力団とは血で血を洗う抗争を繰り広げていた。一匹狼の刑事・城島は執拗に龍を逮捕しようとする。龍の身内が命を落とし、城島の妻子も殺される。互いに復讐に燃える二人は、やがて常軌を逸した戦いに突入する。
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前述の“快作のパート”とは冒頭部分とラストであり、その他すべてがゴミだ。しかしながら、わずか数分の“快作のパート”により、この映画はカルト作品としての地位を獲得したと言える。
ドスを振りかざしたヤクザが男子便所に飛び込んでから、コカインを一気吸いして奇声を上げる奴を映した後、ヤクザの幹部がショットガンで胴体を撃ち抜かれて腹の中の食ったばかりのラーメンやナルトが画面上に散乱するまでを異様なハイテンションでとらえる冒頭シーンは、“間違って予告編を上映したのか?”と思うほどの連続カット割攻撃に観る側は呆然となる。
そしてあのヤケクソとも思えるような、驚天動地のラストシーン。まさに日本任侠映画史上に燦然と輝く金字塔ではなかろうか(爆)。
竹内力と哀川翔という“Vシネの帝王”と呼ばれる二人の初共演作であり、他にも小沢仁志や寺島進、石橋蓮司、大杉蓮といった“それらしい面々”の揃い踏み。しかしながら、見どころが最初と終わりの二箇所しかないので、最初だけ観て一度退場し、終わる前に再入場するという鑑賞方法を採用しても一向に構わない。
なお、続編(らしきもの)が2本作られているが、私は未見。それらも相当にエゲツない内容らしいが、所詮は二番煎じ。インパクトは第一作であるこの映画に及ぶべくもないと予想する。
中国人孤児三世の龍が率いる新興ヤクザは、歌舞伎町で勢力を伸ばすと共に地元の暴力団とは血で血を洗う抗争を繰り広げていた。一匹狼の刑事・城島は執拗に龍を逮捕しようとする。龍の身内が命を落とし、城島の妻子も殺される。互いに復讐に燃える二人は、やがて常軌を逸した戦いに突入する。

前述の“快作のパート”とは冒頭部分とラストであり、その他すべてがゴミだ。しかしながら、わずか数分の“快作のパート”により、この映画はカルト作品としての地位を獲得したと言える。
ドスを振りかざしたヤクザが男子便所に飛び込んでから、コカインを一気吸いして奇声を上げる奴を映した後、ヤクザの幹部がショットガンで胴体を撃ち抜かれて腹の中の食ったばかりのラーメンやナルトが画面上に散乱するまでを異様なハイテンションでとらえる冒頭シーンは、“間違って予告編を上映したのか?”と思うほどの連続カット割攻撃に観る側は呆然となる。
そしてあのヤケクソとも思えるような、驚天動地のラストシーン。まさに日本任侠映画史上に燦然と輝く金字塔ではなかろうか(爆)。
竹内力と哀川翔という“Vシネの帝王”と呼ばれる二人の初共演作であり、他にも小沢仁志や寺島進、石橋蓮司、大杉蓮といった“それらしい面々”の揃い踏み。しかしながら、見どころが最初と終わりの二箇所しかないので、最初だけ観て一度退場し、終わる前に再入場するという鑑賞方法を採用しても一向に構わない。
なお、続編(らしきもの)が2本作られているが、私は未見。それらも相当にエゲツない内容らしいが、所詮は二番煎じ。インパクトは第一作であるこの映画に及ぶべくもないと予想する。