最近、自家用車の買い換えを考えている。現在保有している車は購入してから10年を超えており、走行距離も10万kmに近付いたので、ここらで更改しても悪くないと思った次第。遅くとも今年中には結論を出したい。
しかしながら、私は車に金を注ぎ込むことにあまり価値を見出しておらず、それ以前に懐が寂しいので(大笑)、高額な自動車は最初から想定外だ。また、私の実家も嫁御の実家も前の道が狭く、なおかつ駐車スペースがとても狭い。だから3ナンバー車なんか絶対無理。ならば軽自動車で良いのかというと、高速道路上でのドライバビリティを考えると、それも遠慮したい。
したがって購入対象は1000CCから1300CCぐらいまでのコンパクトカーとなる。国産車を3機種ほど試乗したので、そのインプレッションを書いてみたい。なお、私は普段そう頻繁に車に乗る方ではないので、ここで述べることはあくまで“素人の意見”であることは念を押しておきたい(爆)。
最初に乗ったのはマツダのデミオである。まず試したのは、燃費の良さが評判になっているスカイアクティブと呼ばれる新型エンジンをフィーチャーしたモデルである。内装はかなり簡素だ。メーター周りなんか、ハッキリ言って安っぽい。だが、シートの質感はそう悪くはなく、全体として細かいことを気にしない限り我慢できるレベルだ。
実際に運転してみると、エコドライブを主体的に想定された製品のせいか、加速感が緩いのが気になる。追い越しの場面など、アクセルを深く踏みこないと思うような動きをしてくれない。だが、これは積極的にアクセルを操作しても燃費が悪くならないということかもしれない。あとはドライバーの“慣れ”の問題だろう。
ついでにスカイアクティブではない通常エンジンのヴァージョンにも乗ってみたが、これは“普通”の加速感で違和感はない。スタッフの話だと、長距離走行をメインとしたユーザーならばスカイアクティブの方が燃費は有利だが、街乗りが多いドライバーにとっては通常モデルでもそんなに変わらないとのことだ。なお、ハンドリングはスクエアーな感じで悪くはない。
次に試乗したのは三菱のミラージュである。タイで製造されたリッターカーで、エンジンは今のところ1000CCのみ。ならば相当に安っぽい車なのかと思われるが、実際見たらそうでもない。内装は金を掛けられないレベルなりに、そこそこセンス良く仕上がっている。シートのホールド感も“まあ、こんなものだろう”という印象だが、決して粗雑では無い。
この車のセールスポイントは、重量が900kgを下回っていることだ。軽量級であることは、すなわち燃費の向上に繋がる。もちろん走りも軽快になるだろう。価格も低く抑えられている。
実際に乗ってみると、1000CCとはいえ走りはスムーズである。坂道もスイスイ行ける。特筆すべきは最小回転半径の小ささで、狭い駐車場では重宝しそうだ。後方席の乗降はデミオより楽で、ウインドウも全開する(デミオは半分程度しか開かない)。
しかし、夏場にエアコンを使った場合の走りには不安を覚える。大人が4人乗った状態での山道のドライブは辛いかもしれない。全体的には、低価格であることを割り切って使うユーザーには向いているが、車に対して何らかの価値観を見出したいドライバーが選ぶ商品ではないと思う。
ホンダのフィットにも乗ってみた(1300CCモデル)。ハイブリッドは割高なので購入対象から外し、通常エンジンのモデルを選んでみる。言うまでもなく、フィットはこのクラスでのベストセラーであり、今年(2013年)後半にフルモデルチェンジを予定しているとはいえ、現時点でもコンスタントに売れ続けている。私としても乗る前は大いに期待していた。
しかし、走り出した瞬間にその期待は失望に変わった。ハンドリングにキビキビ感がない。加速も平凡そのものだ。もちろん“平凡だから悪い”ということでもなく、そもそも前述の通り私は自動車に対して特別の思い入れはない。ただ、この無味乾燥さはいったい何なのだ。自家用車を運転しているのではなく、まるで職場の車に乗って何かを“配達”しているような味気なさだ。
気になったのは視認性が悪いことだ。太いピラーは邪魔だし、バックミラーでさえ前方の視界を妨害しているように思える。そして前景が“遠く”感じ、車両感覚が掴みにくい。個人的には、これは“運転のしにくい車”である。少なくとも見晴らしの良いデミオに比べれば相当落ちる。
助手席においては、ドア側の収納スペースが大きすぎて足に当たり、長時間乗るのは辛い(小柄な人だったら気にならないかもしれないが)。そして、室内は相当広いにもかかわらず頭上を微妙に圧迫される印象があり、開放感は希薄だ。要するに、パッケージングが上手くいっていない。
評判通り、トランクをはじめとする収納の大きさは特筆できる。だが、それを除けばあえて選ぶ理由は無い。この車のオーナー諸氏諸嬢には悪いが、個人的には“荷物をいつもたくさん積むドライバー”あるいは“常時大人4,5人が乗る必要があるユーザー”以外には、奨める気にはならない。
以上3機種の中で、あえて選ぶとすればデミオであろうか。実売価格が安いのも魅力だ(リセールは全く期待出来ないが ^^;)。あと日産のノートは全長が大きいので除外。トヨタのヴィッツは外観を嫁御が気に入らず(笑)、これも選外とした。スズキのスイフトが気になるが、いずれ乗ってみるつもりである。
なお、この書き込みのタイトルは“国産コンパクトカー”であるが、実は今回初めて外車も一機種試してみた。それに関しては次回のアーティクルで述べたい。
しかしながら、私は車に金を注ぎ込むことにあまり価値を見出しておらず、それ以前に懐が寂しいので(大笑)、高額な自動車は最初から想定外だ。また、私の実家も嫁御の実家も前の道が狭く、なおかつ駐車スペースがとても狭い。だから3ナンバー車なんか絶対無理。ならば軽自動車で良いのかというと、高速道路上でのドライバビリティを考えると、それも遠慮したい。
したがって購入対象は1000CCから1300CCぐらいまでのコンパクトカーとなる。国産車を3機種ほど試乗したので、そのインプレッションを書いてみたい。なお、私は普段そう頻繁に車に乗る方ではないので、ここで述べることはあくまで“素人の意見”であることは念を押しておきたい(爆)。
最初に乗ったのはマツダのデミオである。まず試したのは、燃費の良さが評判になっているスカイアクティブと呼ばれる新型エンジンをフィーチャーしたモデルである。内装はかなり簡素だ。メーター周りなんか、ハッキリ言って安っぽい。だが、シートの質感はそう悪くはなく、全体として細かいことを気にしない限り我慢できるレベルだ。
実際に運転してみると、エコドライブを主体的に想定された製品のせいか、加速感が緩いのが気になる。追い越しの場面など、アクセルを深く踏みこないと思うような動きをしてくれない。だが、これは積極的にアクセルを操作しても燃費が悪くならないということかもしれない。あとはドライバーの“慣れ”の問題だろう。
ついでにスカイアクティブではない通常エンジンのヴァージョンにも乗ってみたが、これは“普通”の加速感で違和感はない。スタッフの話だと、長距離走行をメインとしたユーザーならばスカイアクティブの方が燃費は有利だが、街乗りが多いドライバーにとっては通常モデルでもそんなに変わらないとのことだ。なお、ハンドリングはスクエアーな感じで悪くはない。
次に試乗したのは三菱のミラージュである。タイで製造されたリッターカーで、エンジンは今のところ1000CCのみ。ならば相当に安っぽい車なのかと思われるが、実際見たらそうでもない。内装は金を掛けられないレベルなりに、そこそこセンス良く仕上がっている。シートのホールド感も“まあ、こんなものだろう”という印象だが、決して粗雑では無い。
この車のセールスポイントは、重量が900kgを下回っていることだ。軽量級であることは、すなわち燃費の向上に繋がる。もちろん走りも軽快になるだろう。価格も低く抑えられている。
実際に乗ってみると、1000CCとはいえ走りはスムーズである。坂道もスイスイ行ける。特筆すべきは最小回転半径の小ささで、狭い駐車場では重宝しそうだ。後方席の乗降はデミオより楽で、ウインドウも全開する(デミオは半分程度しか開かない)。
しかし、夏場にエアコンを使った場合の走りには不安を覚える。大人が4人乗った状態での山道のドライブは辛いかもしれない。全体的には、低価格であることを割り切って使うユーザーには向いているが、車に対して何らかの価値観を見出したいドライバーが選ぶ商品ではないと思う。
ホンダのフィットにも乗ってみた(1300CCモデル)。ハイブリッドは割高なので購入対象から外し、通常エンジンのモデルを選んでみる。言うまでもなく、フィットはこのクラスでのベストセラーであり、今年(2013年)後半にフルモデルチェンジを予定しているとはいえ、現時点でもコンスタントに売れ続けている。私としても乗る前は大いに期待していた。
しかし、走り出した瞬間にその期待は失望に変わった。ハンドリングにキビキビ感がない。加速も平凡そのものだ。もちろん“平凡だから悪い”ということでもなく、そもそも前述の通り私は自動車に対して特別の思い入れはない。ただ、この無味乾燥さはいったい何なのだ。自家用車を運転しているのではなく、まるで職場の車に乗って何かを“配達”しているような味気なさだ。
気になったのは視認性が悪いことだ。太いピラーは邪魔だし、バックミラーでさえ前方の視界を妨害しているように思える。そして前景が“遠く”感じ、車両感覚が掴みにくい。個人的には、これは“運転のしにくい車”である。少なくとも見晴らしの良いデミオに比べれば相当落ちる。
助手席においては、ドア側の収納スペースが大きすぎて足に当たり、長時間乗るのは辛い(小柄な人だったら気にならないかもしれないが)。そして、室内は相当広いにもかかわらず頭上を微妙に圧迫される印象があり、開放感は希薄だ。要するに、パッケージングが上手くいっていない。
評判通り、トランクをはじめとする収納の大きさは特筆できる。だが、それを除けばあえて選ぶ理由は無い。この車のオーナー諸氏諸嬢には悪いが、個人的には“荷物をいつもたくさん積むドライバー”あるいは“常時大人4,5人が乗る必要があるユーザー”以外には、奨める気にはならない。
以上3機種の中で、あえて選ぶとすればデミオであろうか。実売価格が安いのも魅力だ(リセールは全く期待出来ないが ^^;)。あと日産のノートは全長が大きいので除外。トヨタのヴィッツは外観を嫁御が気に入らず(笑)、これも選外とした。スズキのスイフトが気になるが、いずれ乗ってみるつもりである。
なお、この書き込みのタイトルは“国産コンパクトカー”であるが、実は今回初めて外車も一機種試してみた。それに関しては次回のアーティクルで述べたい。