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Channel: 元・副会長のCinema Days
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ROTELのCDプレーヤーを購入した(その2)。

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 新たに購入したCDプレーヤー、ROTELRCD−1570はスロットイン方式という“幾分ユーザーを選ぶ”ような仕様を採用しているが、その他にも神経質な(笑)リスナーが受け付けないようなメカニズムが散見される。ひとつは、操作音の大きさだ。

 電源スイッチを入れるとガチャガチャと盛大な音が出る。そしてCDをセットするとこれまたジージーと派手な音が出て、音楽をゆっくり楽しもうという気が失せる聴き手もいることだろう。スムーズなオペレーションを望むユーザーには、この機種は向かないかもしれない。



 さらにもうひとつ、ローディングに時間が掛かるというのも欠点だ。前に使っていたONKYOのC−1VLに比べると、明らかに遅い。まあ、最近のプレーヤー(特にSACD兼用機)は軒並みローディングに要する時間が長くなっているというのは分かるが、もうちょっとスムーズな動きを望みたいところだ。しかも、ディスプレイにトラック数と演奏時間が表示された直後にPLAYボタンを押しても動かず、数秒待ってからPLAYボタンが押下可能になるというのは愉快になれない。

 また本体のボタンが小さくて判別しにくいのにも閉口する。とはいえ、今はどこのメーカーのプレーヤーも本体のツマミ類は小ぶりで使い勝手が悪い。大半をリモコン操作で間に合わせるユーザーが多いので本体側の操作性を軽視しているのかもしれないが、だからといって使いにくくても良いということにはならない。

 思えば、80年代後半のバブル期に各社から発売されていたCDプレーヤーは、デザイン面では語る価値もなかったが、使いやすさの点では現在の製品を完全に上回っていた。機能も豊富で使っていて楽しくなったものだ。ちなみに私があの頃に(メインシステム用として)保有していたプレーヤーはSONYのCDP−557ESDという機種だったが、操作レスポンスの良さには感心したことを覚えている。特にトレイの動きの速さには特筆すべきものがあった(笑)。



 いろいろと書いてきたが、操作面での難点を勘案しても、個人的にRCD−1570は買う価値のある製品だったと思う。奇を衒わない素直でマジメな音作りは、音楽ファンにアピールするところが大きいだろう。それから、CD専用機だというのも安心できる。SACDという、ソフトの絶対数が少なく個人的に欲しいディスクもほとんどないという規格のために、わざわざ対応プレーヤーを用意したくはない。

 RCD−1570はバランス出力端子が設けられており、手持ちのアンプ(SOULNOTEのsa3.0)とのXLRケーブルによるバランス接続が可能である。通常のRCAケーブル接続に比べて低域の安定感が増すという評価もあり、いずれ試してみるつもりだ。

 なお、保証書は同梱されておらず、ユーザー登録のハガキをメーカーに送付してから保証書が届くようになっている(ACCUPHASE等と同じシステムだ)。ただし保証書と同時にクラシックのCDが一枚同封されてきたのには驚いた。なかなか気が利いたサービスではある。

(この項おわり)

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