少し前に、TRIODE社の真空管式アンプの試聴会に足を運んだことがある。私はオーディオ歴だけは無駄に長いが(笑)、管球式のアンプは一度も使ったことがない。確かに“真空管式アンプこそが最高。トランジスタ式はロクな音が出ない”などと言うマニアは今も昔も少なくないのだが、だからといって発熱量がやたら大きく真空管そのものにも“寿命”がある管球式を使うのは、どうも二の足を踏んでしまう。
ただ今回の試聴会で興味深かったのは、真空管の“付け替え”をやってくれた点だ。なお、使用したアンプは同社製品としては安い部類に入るTRV−A300SERで、スピーカーはオーストリアのVIENNA ACOUSTICS社のモデルである。
真空管は役割によって種類が異なるが、まずはノーマル仕様での音を聴いた後、ドライバー段と呼ばれる前方にある小型の真空管を市販品に取り替えてみた。なるほど、これは確かに音は変わる。解像度がアップして音場の見通しが良くなる。例えて言えば、CDプレーヤーに付属していたRCAケーブルをサードパーティーのものに換装したぐらいの差が感じられた。
次に出力管である後方の大きめの真空管を付け替えてみる。これは大きく変わった。音場が縦方向に伸び、音像にも艶が出てくる。さらに、米国WESTERN ELECTRIC社の出力管に換装すると、音像の密度が上がり、力強さが出てきた。
真空管アンプ自体の音質面での優位性というものにはイマイチ納得していないが、真空管の換装によって音の変化が楽しめるというのは、実に面白い。これもオーディオの醍醐味の一つであろう(まあ、マニアからは“今までそんなことも体験していなかったのか!”と言われそうだが ^^;)。
また、真空管式アンプは見た目が面白いと思う。オーディオに興味が無い人でも、このエクステリアには惹かれるものがあるのかもしれない。このあたりをアピールすれば幅広い支持が得られる可能性がある。
ついでに、TRV−A300SERと同価格帯であるTRV−88SERも聴いてみた。TRV−A300SERとの違いは、使用されている真空管が高出力型である点だ。当然ながら音圧感はTRV−88SERの方が上であるが、音の質はTRV−A300SERに軍配が上がる。使っているスピーカーが低能率型ではない限り、TRV−A300SERの方にアドバンテージが認められた。
ただ今回の試聴会で興味深かったのは、真空管の“付け替え”をやってくれた点だ。なお、使用したアンプは同社製品としては安い部類に入るTRV−A300SERで、スピーカーはオーストリアのVIENNA ACOUSTICS社のモデルである。
真空管は役割によって種類が異なるが、まずはノーマル仕様での音を聴いた後、ドライバー段と呼ばれる前方にある小型の真空管を市販品に取り替えてみた。なるほど、これは確かに音は変わる。解像度がアップして音場の見通しが良くなる。例えて言えば、CDプレーヤーに付属していたRCAケーブルをサードパーティーのものに換装したぐらいの差が感じられた。
次に出力管である後方の大きめの真空管を付け替えてみる。これは大きく変わった。音場が縦方向に伸び、音像にも艶が出てくる。さらに、米国WESTERN ELECTRIC社の出力管に換装すると、音像の密度が上がり、力強さが出てきた。
真空管アンプ自体の音質面での優位性というものにはイマイチ納得していないが、真空管の換装によって音の変化が楽しめるというのは、実に面白い。これもオーディオの醍醐味の一つであろう(まあ、マニアからは“今までそんなことも体験していなかったのか!”と言われそうだが ^^;)。
また、真空管式アンプは見た目が面白いと思う。オーディオに興味が無い人でも、このエクステリアには惹かれるものがあるのかもしれない。このあたりをアピールすれば幅広い支持が得られる可能性がある。
ついでに、TRV−A300SERと同価格帯であるTRV−88SERも聴いてみた。TRV−A300SERとの違いは、使用されている真空管が高出力型である点だ。当然ながら音圧感はTRV−88SERの方が上であるが、音の質はTRV−A300SERに軍配が上がる。使っているスピーカーが低能率型ではない限り、TRV−A300SERの方にアドバンテージが認められた。