デンマークの新進メーカーGato audioの製品を試聴することが出来た。同社は2007年にコペンハーゲンの郊外に設立され、最近正式に日本にも輸入されるようになった。試聴したのはプリメインアンプのAMP−150とCDプレーヤーのCDD−1、そしてスピーカーのFM−6である。
AMP−150とCDD−1は以前Sonus faber(ソナス・ファベール)のスピーカーの試聴会で使われていたが、今回はスピーカーも同社製で固めたフル・ラインナップである。なお、定価ベースでは総額200万円強のシステムになる。
肝心の音だが、聴く前は期待したものの、実際サウンドに接してみると残念ながら落胆してしまった。
とにかく、やたら音像が遠いのだ。ほとんど前に出てこない。よく聴くと決してボケた音ではないのだが、高音と低音の出方が消極的。中域だけは時折スッと存在感を主張するような場合もあるが、独特のケレン味があってリアリティに乏しい。スピーカーの裏側に展開される音場もかなり人工的で、このサウンドを好む人というのはかなり限定されると思われる。
AMP−150とCDD−1でSonus faberの製品を駆動した際はヘンな音にはならなかったことを考え合わせると、このユニークすぎるサウンドはスピーカーのFM−6によるところが大きいのだろう。
さて、このブランドに関して特筆されるべきはデザインだ。FM−6の仕上げはキレイだが、外観は他のメーカーと似たり寄ったり。何と言ってもAMP−150とCDD−1が異彩を放っている。曲線を活かした筐体と、自動車のメーターを思わせるようなディスプレイ。操作感も独自のフィーリングがある。実にスタイリッシュだ。
私は決して舶来品崇拝主義者ではないが(笑)、ことアンプ類のデザインに関しては国産品は海外ブランドに大きく水をあけられている。昨今は各社が昔のオーディオファンを呼び戻そうとして復古調のエクステリアを擁した製品をリリースしているが、その中でマシなのはLUXMANのヴィンテージ・デザインのシリーズぐらいだ。あとは悲しくなるほど没個性で面白味が無い。
趣味のオーディオにもう一度市民権を持たせようと本気で思っているのならば、デザインについて精査すべきだ。昔オーディオにハマっていたオッサン連中なんか無視しても良い(爆)。女性や若者が“少しぐらい高くても買いたい”と思うぐらいのフッ切れたデザインで勝負してもらいたいものだ。
AMP−150とCDD−1は以前Sonus faber(ソナス・ファベール)のスピーカーの試聴会で使われていたが、今回はスピーカーも同社製で固めたフル・ラインナップである。なお、定価ベースでは総額200万円強のシステムになる。
肝心の音だが、聴く前は期待したものの、実際サウンドに接してみると残念ながら落胆してしまった。
とにかく、やたら音像が遠いのだ。ほとんど前に出てこない。よく聴くと決してボケた音ではないのだが、高音と低音の出方が消極的。中域だけは時折スッと存在感を主張するような場合もあるが、独特のケレン味があってリアリティに乏しい。スピーカーの裏側に展開される音場もかなり人工的で、このサウンドを好む人というのはかなり限定されると思われる。
AMP−150とCDD−1でSonus faberの製品を駆動した際はヘンな音にはならなかったことを考え合わせると、このユニークすぎるサウンドはスピーカーのFM−6によるところが大きいのだろう。
さて、このブランドに関して特筆されるべきはデザインだ。FM−6の仕上げはキレイだが、外観は他のメーカーと似たり寄ったり。何と言ってもAMP−150とCDD−1が異彩を放っている。曲線を活かした筐体と、自動車のメーターを思わせるようなディスプレイ。操作感も独自のフィーリングがある。実にスタイリッシュだ。
私は決して舶来品崇拝主義者ではないが(笑)、ことアンプ類のデザインに関しては国産品は海外ブランドに大きく水をあけられている。昨今は各社が昔のオーディオファンを呼び戻そうとして復古調のエクステリアを擁した製品をリリースしているが、その中でマシなのはLUXMANのヴィンテージ・デザインのシリーズぐらいだ。あとは悲しくなるほど没個性で面白味が無い。
趣味のオーディオにもう一度市民権を持たせようと本気で思っているのならば、デザインについて精査すべきだ。昔オーディオにハマっていたオッサン連中なんか無視しても良い(爆)。女性や若者が“少しぐらい高くても買いたい”と思うぐらいのフッ切れたデザインで勝負してもらいたいものだ。