(原題:SHAFT )2019年6月よりNetflixで配信。2000年製作の同名映画の続編で、時制もキッチリとその分経過させているところは良い。出てくる面子も申し分ない。しかしながら、ギャグ方面に振りすぎた分、幾分締まりの無い出来になってしまったのは残念だ。もちろん笑わせるのは結構だが、ディテクティブストーリーらしいキレの良さも強調して欲しかった。
前回の事件のあと、マフィアの顔役に家族もろとも狙われたニューヨークのハミ出し私立探偵ジョン・シャフトは、妻子を守るため家を出て一人で生きる覚悟を決める。時は経ち、息子のJJは有名大学を出て分析官としてFBIの管理部門に勤務するという、父親とは正反対のエリートコースを歩んでいた。
ある日、JJの親友カリムが遺体となって発見される。警察は麻薬の過剰摂取による事故として片付けるが、納得出来ないJJは単独で捜査を開始する。しかし、この事件の裏にはいろいろとヤバい連中が絡んでいることが分かり、銃と暴力が嫌いなJJは踏み込んで調べられない。そこで、子供の頃に別れて以来一度も会ったことがなかった父親に、やむを得ず協力を依頼する。
離れて暮らす父ジョンが、息子の誕生日にいろいろとヘンなものを贈っていたのには笑った。さらにジョンが別れた妻マヤの再婚話にヤキモキして、何かと邪魔をするというのもウケる。全体的に会話のテンポは良く、矢継ぎ早のジョークも万全だ。だが、プロットの組み立ては平凡で驚くような展開はない。敵の正体も、まあ予想が付く。
アクション場面はスリルよりもお笑いの要素を重視しているようで、さほど盛り上がらない。クライマックスもジョンの父親まで登場して3世代のシャフトが揃って大暴れするのかと思ったら、ベタなズッコケ場面が先行して鼻白むことになる。ティム・ストーリーの演出は前作のジョン・シングルトンほどの力量は無く、軽く流している印象を受ける。
とはいえ、ジョンを演じるサミュエル・L・ジャクソンが画面の中心に腰を下ろすと、何となく映画としてサマになってしまうのだ。JJ役のジェシー・T・アッシャーは悪くないし、マヤに扮するレジーナ・ホールはシッカリとした演技力でドラマを支える。さらにはジョン・シャフト・シニア役のリチャード・ラウンドトゥリーは、何とこのシリーズの第一作「黒いジャガー」(71年)に主演しており、けっこう感慨深いものがある。もちろん、あの有名なテーマ曲も挿入されており、あまり難しいことを考えずに気楽に向き合うには適当なシャシンかもしれない。
前回の事件のあと、マフィアの顔役に家族もろとも狙われたニューヨークのハミ出し私立探偵ジョン・シャフトは、妻子を守るため家を出て一人で生きる覚悟を決める。時は経ち、息子のJJは有名大学を出て分析官としてFBIの管理部門に勤務するという、父親とは正反対のエリートコースを歩んでいた。
ある日、JJの親友カリムが遺体となって発見される。警察は麻薬の過剰摂取による事故として片付けるが、納得出来ないJJは単独で捜査を開始する。しかし、この事件の裏にはいろいろとヤバい連中が絡んでいることが分かり、銃と暴力が嫌いなJJは踏み込んで調べられない。そこで、子供の頃に別れて以来一度も会ったことがなかった父親に、やむを得ず協力を依頼する。
離れて暮らす父ジョンが、息子の誕生日にいろいろとヘンなものを贈っていたのには笑った。さらにジョンが別れた妻マヤの再婚話にヤキモキして、何かと邪魔をするというのもウケる。全体的に会話のテンポは良く、矢継ぎ早のジョークも万全だ。だが、プロットの組み立ては平凡で驚くような展開はない。敵の正体も、まあ予想が付く。
アクション場面はスリルよりもお笑いの要素を重視しているようで、さほど盛り上がらない。クライマックスもジョンの父親まで登場して3世代のシャフトが揃って大暴れするのかと思ったら、ベタなズッコケ場面が先行して鼻白むことになる。ティム・ストーリーの演出は前作のジョン・シングルトンほどの力量は無く、軽く流している印象を受ける。
とはいえ、ジョンを演じるサミュエル・L・ジャクソンが画面の中心に腰を下ろすと、何となく映画としてサマになってしまうのだ。JJ役のジェシー・T・アッシャーは悪くないし、マヤに扮するレジーナ・ホールはシッカリとした演技力でドラマを支える。さらにはジョン・シャフト・シニア役のリチャード・ラウンドトゥリーは、何とこのシリーズの第一作「黒いジャガー」(71年)に主演しており、けっこう感慨深いものがある。もちろん、あの有名なテーマ曲も挿入されており、あまり難しいことを考えずに気楽に向き合うには適当なシャシンかもしれない。