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Channel: 元・副会長のCinema Days
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ホークスのパレードを見に行こうとしたが・・・・。

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 去る11月24日(日)に福岡ソフトバンクホークスの日本一祝賀パレードが行われた。早速私も見物するため当日勇んで家を出たのだが、あいにくの雨模様。それでもめげずに歩を進めるが、ますます雨はひどくなり、落ち葉を巻き上げるほど風は強くなった。さらには雷まで鳴りだし、これは無理だと思い回れ右して帰宅。疲れだけが残った一日だった(苦笑)。荒天のため沿道に詰めかけたファンは約25万人と昨年よりも少なかったらしいが、この球団の人気は不動のものだと思う。

 今年(2019年)のペナントレースは故障者が多くて調子が出ず、終わってみればホークスは2位だったが、プレーオフに入ってからは無類の強さを発揮。日本シリーズでは二部リーグの金満球団をまったく寄せ付けず、最後は貫禄勝ちである。ケガ人が戻ってきて“完全体”になったこのチームはまさに敵無しだ。

 さて、くだんの二部リーグの優勝チームの監督が“パリーグに拮抗するためにDH制をセリーグにも導入すべきだ”とか何とか述べたみたいだが、近年日本シリーズでセリーグが勝てないのはDH制の有無が原因ではない。金満球団にぶら下がっていれば何とかペイしてしまうリーグと、客を呼ぶためチーム強化と営業努力に邁進しているリーグとの差が顕在化しているだけだと思う。たぶん、ホークスの代わりにリーグ優勝したライオンズが日本シリーズに出ても、結果は同じだったと予想する。

 昔は“人気のセ、実力のパ”などという物言いが罷り通っていたが、そもそも実力が伴わない人気など、まったく意味が無いと思う。まさしく球界の盟主はパリーグに移りつつある。しかし、日本シリーズの中継を見聞きすると、依然としてマスコミの趨勢は巨人一辺倒であることが見て取れ、暗澹とした気分になる。

 それにしても、一頃プロ野球チームを16球団に増やすの何だのといった話が出ていたが、立ち消えになったのだろうか。球団が増えればホームグラウンドも多様化することになり、幅広いファンにアピール出来ると思う。しかし現状は球団の新規参入には30億円という“預かり保証金”が必要で、しかも外資の参入は規制されており、ハードルはとてつもなく高い。巨人を中心とした既存の興行権益に依存する体質を温存する限り、日本プロ野球の将来は決して明るいものではないだろう。

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