(原題:奇諜妙計五福星)83年作品。十代の頃から、観た映画についてノートに題名と概要そして短評を書いていた(まあ、文章力は今も当時からさほど進歩していないのは内心忸怩たる思いだが ^^;)。先日、実家の押し入れを整理していたら、80年代に使っていたノートが出てきて、しばし感慨にふけっていたが(笑)、パラパラとめくっていてふと目に付いたのがこの映画だ。
あの頃は、ジャッキー・チェンの映画が興行的に重要な扱いを受けていた。本作もジャッキー主演のような雰囲気で宣伝されていたが、実は彼は脇役で、主役と監督はサモ・ハン・キンポーだ。しかしながら、それでも劇場に足を運んだ者を失望させないだけのヴォルテージはあったと思う。
空き巣で逮捕されたポット(サモ・ハン)は、刑務所でチンケとハンサム、モジャ、マジメの4人と意気投合する。彼らは出所後に清掃会社を立ち上げて忙しい日々を送るが、仕事のわりにあまり儲からない。ある日、5人は大きな屋敷での清掃作業を請け負ったが、そこで開催されていたパーティーに潜り込み、金持ちの出席者に対して営業活動を行おうとする。しかし、それはマフィアの主催するパーティーだった。しかも、マフィアのボスは闇取引のブツである偽札が入ったアタッシュケースをポット達が盗んだと勘違いし、5人は追われる立場に。さらにモジャの妹が人質に取られ、彼らはピンチに陥る。
サモ・ハンの演出は、今から考えると(いや、当時の水準でも ^^;)かなり泥臭い。出演者全員に大仰な演技をさせ、展開はモタモタしているし、散りばめられたネタもクサくてくどい(笑)。しかし、これは言い換えると“パワーがあって、サービス精神旺盛”ということだ。事実、香港では、公開年の年間ランキング1位の大ヒットとなっている。
繰り出される垢抜けないギャグも、割り切って見れば楽しめる。特に“伝説”になったチンケによる“透明人間のネタ”には大笑い。演じたリチャード・ンは、これで香港電影金像奨の主演男優賞候補になったというのだからスゴい。ハンサムによる“珍妙なクンフーのポーズのネタ”も楽しめる。アクション場面は優れていて、大々的なカークラッシュ場面をはじめ、刑事役のジャッキーはローラースケートでの妙技で観る者を驚かせる。
ラストのドンデン返しは強引に過ぎるが、香港映画ということで“笑って済まされる”レベルだ。なお、この映画と当時上映だったのが鈴木則文監督の「コータローまかりとおる!」(84年)だが、こっちの方はほとんど内容を覚えていない。くだんの“映画ノート”にもタイトルしか記されていないし、たぶん大したシャシンではなかったのだろう。
あの頃は、ジャッキー・チェンの映画が興行的に重要な扱いを受けていた。本作もジャッキー主演のような雰囲気で宣伝されていたが、実は彼は脇役で、主役と監督はサモ・ハン・キンポーだ。しかしながら、それでも劇場に足を運んだ者を失望させないだけのヴォルテージはあったと思う。
空き巣で逮捕されたポット(サモ・ハン)は、刑務所でチンケとハンサム、モジャ、マジメの4人と意気投合する。彼らは出所後に清掃会社を立ち上げて忙しい日々を送るが、仕事のわりにあまり儲からない。ある日、5人は大きな屋敷での清掃作業を請け負ったが、そこで開催されていたパーティーに潜り込み、金持ちの出席者に対して営業活動を行おうとする。しかし、それはマフィアの主催するパーティーだった。しかも、マフィアのボスは闇取引のブツである偽札が入ったアタッシュケースをポット達が盗んだと勘違いし、5人は追われる立場に。さらにモジャの妹が人質に取られ、彼らはピンチに陥る。
サモ・ハンの演出は、今から考えると(いや、当時の水準でも ^^;)かなり泥臭い。出演者全員に大仰な演技をさせ、展開はモタモタしているし、散りばめられたネタもクサくてくどい(笑)。しかし、これは言い換えると“パワーがあって、サービス精神旺盛”ということだ。事実、香港では、公開年の年間ランキング1位の大ヒットとなっている。
繰り出される垢抜けないギャグも、割り切って見れば楽しめる。特に“伝説”になったチンケによる“透明人間のネタ”には大笑い。演じたリチャード・ンは、これで香港電影金像奨の主演男優賞候補になったというのだからスゴい。ハンサムによる“珍妙なクンフーのポーズのネタ”も楽しめる。アクション場面は優れていて、大々的なカークラッシュ場面をはじめ、刑事役のジャッキーはローラースケートでの妙技で観る者を驚かせる。
ラストのドンデン返しは強引に過ぎるが、香港映画ということで“笑って済まされる”レベルだ。なお、この映画と当時上映だったのが鈴木則文監督の「コータローまかりとおる!」(84年)だが、こっちの方はほとんど内容を覚えていない。くだんの“映画ノート”にもタイトルしか記されていないし、たぶん大したシャシンではなかったのだろう。