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Channel: 元・副会長のCinema Days
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フォルクスワーゲンのup!を購入した。(その2)

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 実を言うと、私は自動車を購入する際、外観にそれほど関心を払わない。なぜなら、乗っているときはクルマのエクステリアは見えないからだ(当たり前だ ^^;)。どちらかというと、私にとって大事なのは外装ではなく内装の方である。

 しかし、自家用車に乗る機会は私よりも嫁御の方が多い。だから、相方の意見を無視してしまうわけにはいかないのだ(もしもシカトしたら夫婦の危機に陥る)。いくら質の良いクルマでも、外装に関する嫁御の“審美眼”をクリアしないと購入出来ない。では今回のup!はどうかというと、スンナリとゴーサインを出してくれたのでホッとした(笑)。

 彼女いわく、このクルマのデザインはとても可愛いらしい。なるほど、巷でも言われているとおり、笑っているように見えるフロントグリルはチャーミングかもしれないし、丸みを帯びたデザインは余計な威圧感が無く、けっこうポップだ。女性陣のウケが良いのも頷ける。

 個人的に“これは良いね”と思ったのは、 リアビューである。大きなガラスパネルを使用し、かなり質感が高い。バックドアを開けるハンドルが小さいのは難点だが、頻繁にトランクに物を詰めることはないのであまり気にする必要もない。

 内装で特筆すべきはシートの形状だ。試乗した際にもその的確なホールド感は印象付けられたが、実際に使ってみて気に入ったのが、背筋を伸ばした体勢で運転するのに適していることだ。背もたれをある程度倒した形でリラックスして運転するのが楽だと思われがちだが、姿勢良く座る方がドライバーの視線を高く保つことが出来るし、腰への負担も少ない。長時間のドライブでは効果を発揮しそうだ。

 まだ納車されてから日が浅いので燃費についてはハッキリしたコメントは出来ないが、満タンにしてからけっこう走っても減りが目立たないところを見ると、かなり良いと予想出来る。



 以前のアーティクルでも述べたが、このモデルはオートエアコンやスマートキーといった国産車には標準で付けられているようなアクセサリー的な装備は無い。その点が気に入らないユーザーは初めから購入対象にするはずもないが、逆に“そんな装備は不要だ”と考え、自動車の基本走行性能の方を重視する消費者ならば魅力的に映るだろう。

 考えてみれば、up!のようなクルマは日本から提案するべきではなかったのか。価格がリーズナブルで走りが良くて安定感がある・・・・というコンセプトの採用は日本の自動車メーカーの方が得意だったように思っていたのは、どうやら私の錯覚だったらしい。少なくともこのコンパクトカーの分野では、up!を大きく凌駕する国産車は見当たらない。

 最近は“エコ”がトレンドで、それを売り物にしている国産車が多いが、“エコ”を標榜していれば作りはどうだっていいのかと問いたい気分になってくる。まあ、プリウスみたいな“欠陥車”がバカ売れしているお国柄だから仕方が無いのかもしれないが・・・・。

 外車に付きもののメンテナンスでの不安要素は、確かに付きまとうだろう(一応、5年保証は付けた)。しかし、そんなことをいちいち気にしていては楽しく運転出来ない。今は週末が来るのが待ち遠しいし、いずれまとまった休みが取れたならば、泊まりがけで長距離のドライブにも繰り出したいものだ(^^)。

(この項おわり)

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