2017年の個人的映画ベストテンを勝手に発表する。まずは日本映画の部。
第一位 彼女の人生は間違いじゃない
第二位 しゃぼん玉
第三位 ANTIPORNO
第四位 光(河瀬直美監督版)
第五位 帝一の國
第六位 愚行録
第七位 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
第八位 最低。
第九位 彼女がその名を知らない鳥たち
第十位 ビジランテ
次に、外国映画の部。
第一位 ムーンライト
第二位 人生タクシー
第三位 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
第四位 わたしは、ダニエル・ブレイク
第五位 ドリーム
第六位 ハクソー・リッジ
第七位 ベトナムを懐(おも)う
第八位 ヒトラーの忘れもの
第九位 女神の見えざる手
第十位 ベイビー・ドライバー
前年とは打って変わり、2017年の日本映画は不作であった。普段ならばランクインされていないレベルの作品も無理にかき集めて、何とか10本揃えたという感じである。一位の「彼女の人生は間違いじゃない」にしても、出来よりも題材に惹かれての選定だ。
対して、外国映画は近来まれに見る豊作。特に一位の「ムーンライト」は私自身のオールタイムベストテンにも選びたいほどの傑作だった。ベストテンに挙げた作品以外にも「沈黙 サイレンス」や「幸せなひとりぼっち」「キングコング:髑髏島の巨神」「LOGAN/ローガン」「残像」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」「パターソン」「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「婚約者の友人」等々、秀作・佳作の目白押しである。
また全体に洋画には世相に鋭く切り込んだ作品が目立つ。毒にも薬にもならない展開の邦画とは大違いである。
なお、以下の通り各賞も勝手に選んでみた。まずは邦画の部。
監督:廣木隆一(彼女の人生は間違いじゃない)
脚本:河瀨直美(光)
主演男優:菅田将暉(帝一の國)
主演女優:瀧内公美(彼女の人生は間違いじゃない)
助演男優:桐谷健太(ビジランテ)
助演女優:筒井真理子(ANTIPORNO)
音楽:ルドビコ・エイナウディ(三度目の殺人)
撮影:ピオトル・ニエミイスキ(愚行録)
新人:間宮祥太朗(全員死刑)、葵わかな(サバイバルファミリー)、石川慶監督(愚行録)
なお、新人部門の葵は映画よりもNHKの朝ドラでの好演を加味しての選出だ。
次に、洋画の部。
監督、脚本:バリー・ジェンキンス(ムーンライト)
主演男優:マイケル・キートン(ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ)
主演女優:ルース・ネッガ(ラビング 愛という名前のふたり)
助演男優:マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
助演女優:アナ・デ・アルマス(ブレードランナー2049)
音楽:ニコラス・ブリテル(ムーンライト)
撮影:ジェームズ・ラクストン(ムーンライト)
新人:パウラ・ベーア(婚約者の友人)、ラヴィス・ナイト監督(KUBO/クボ 二本の弦の秘密)
ついでにワーストテンも挙げておく。まずは日本映画。
1.家族はつらいよ2
2.光(大森立嗣監督版)
3.幼な子われらに生まれ
4.パーフェクト・レボリューション
5.三度目の殺人
6.ジムノペディに乱れる
7.笑う招き猫
8.彼らが本気で編むときは
9.ホワイトリリー
10.牝猫たち
次に外国映画。
1.マンチェスター・バイ・ザ・シー
2.ザ・サークル
3.LION/ライオン 25年目のただいま
4.メッセージ
5.スター・ウォーズ 最後のジェダイ
6.エル/ELLE
7.ダンケルク
8.哭声/コクソン
9.20センチュリー・ウーマン
10.ビニー 信じる男
日本映画に関しては、現役の監督たちが新作ロマンポルノを手掛けた“日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト”の数々がワースト入りしたのが特徴的。名の知れた監督に丸投げするのではなく、若手を含めた“ポルノでなければならない必然性”を見据えた人材を選出すべきだった。外国映画では、アカデミー賞の受賞作や候補作が並んでいる。もちろん、これらの作品をベストに挙げる観客もいるとことは予想出来るが、個人的にイヤなものはイヤである(笑)。
なお、2016年のユナイテッド・シネマ福岡に続いて、2017年には天神東宝(TOHOシネマズ・天神本館)までが営業を終えてしまった。映画ファンが多い福岡県民にとってはかなりの“逆風”だ。ユナイテッド・シネマ福岡は2018年に“復活”するらしいが、それでもスクリーン数は十分ではないと思う。業界筋の奮起を望みたいところだ。
第一位 彼女の人生は間違いじゃない
第二位 しゃぼん玉
第三位 ANTIPORNO
第四位 光(河瀬直美監督版)
第五位 帝一の國
第六位 愚行録
第七位 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
第八位 最低。
第九位 彼女がその名を知らない鳥たち
第十位 ビジランテ
次に、外国映画の部。
第一位 ムーンライト
第二位 人生タクシー
第三位 ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
第四位 わたしは、ダニエル・ブレイク
第五位 ドリーム
第六位 ハクソー・リッジ
第七位 ベトナムを懐(おも)う
第八位 ヒトラーの忘れもの
第九位 女神の見えざる手
第十位 ベイビー・ドライバー
前年とは打って変わり、2017年の日本映画は不作であった。普段ならばランクインされていないレベルの作品も無理にかき集めて、何とか10本揃えたという感じである。一位の「彼女の人生は間違いじゃない」にしても、出来よりも題材に惹かれての選定だ。
対して、外国映画は近来まれに見る豊作。特に一位の「ムーンライト」は私自身のオールタイムベストテンにも選びたいほどの傑作だった。ベストテンに挙げた作品以外にも「沈黙 サイレンス」や「幸せなひとりぼっち」「キングコング:髑髏島の巨神」「LOGAN/ローガン」「残像」「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」「パターソン」「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」「婚約者の友人」等々、秀作・佳作の目白押しである。
また全体に洋画には世相に鋭く切り込んだ作品が目立つ。毒にも薬にもならない展開の邦画とは大違いである。
なお、以下の通り各賞も勝手に選んでみた。まずは邦画の部。
監督:廣木隆一(彼女の人生は間違いじゃない)
脚本:河瀨直美(光)
主演男優:菅田将暉(帝一の國)
主演女優:瀧内公美(彼女の人生は間違いじゃない)
助演男優:桐谷健太(ビジランテ)
助演女優:筒井真理子(ANTIPORNO)
音楽:ルドビコ・エイナウディ(三度目の殺人)
撮影:ピオトル・ニエミイスキ(愚行録)
新人:間宮祥太朗(全員死刑)、葵わかな(サバイバルファミリー)、石川慶監督(愚行録)
なお、新人部門の葵は映画よりもNHKの朝ドラでの好演を加味しての選出だ。
次に、洋画の部。
監督、脚本:バリー・ジェンキンス(ムーンライト)
主演男優:マイケル・キートン(ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ)
主演女優:ルース・ネッガ(ラビング 愛という名前のふたり)
助演男優:マハーシャラ・アリ(ムーンライト)
助演女優:アナ・デ・アルマス(ブレードランナー2049)
音楽:ニコラス・ブリテル(ムーンライト)
撮影:ジェームズ・ラクストン(ムーンライト)
新人:パウラ・ベーア(婚約者の友人)、ラヴィス・ナイト監督(KUBO/クボ 二本の弦の秘密)
ついでにワーストテンも挙げておく。まずは日本映画。
1.家族はつらいよ2
2.光(大森立嗣監督版)
3.幼な子われらに生まれ
4.パーフェクト・レボリューション
5.三度目の殺人
6.ジムノペディに乱れる
7.笑う招き猫
8.彼らが本気で編むときは
9.ホワイトリリー
10.牝猫たち
次に外国映画。
1.マンチェスター・バイ・ザ・シー
2.ザ・サークル
3.LION/ライオン 25年目のただいま
4.メッセージ
5.スター・ウォーズ 最後のジェダイ
6.エル/ELLE
7.ダンケルク
8.哭声/コクソン
9.20センチュリー・ウーマン
10.ビニー 信じる男
日本映画に関しては、現役の監督たちが新作ロマンポルノを手掛けた“日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト”の数々がワースト入りしたのが特徴的。名の知れた監督に丸投げするのではなく、若手を含めた“ポルノでなければならない必然性”を見据えた人材を選出すべきだった。外国映画では、アカデミー賞の受賞作や候補作が並んでいる。もちろん、これらの作品をベストに挙げる観客もいるとことは予想出来るが、個人的にイヤなものはイヤである(笑)。
なお、2016年のユナイテッド・シネマ福岡に続いて、2017年には天神東宝(TOHOシネマズ・天神本館)までが営業を終えてしまった。映画ファンが多い福岡県民にとってはかなりの“逆風”だ。ユナイテッド・シネマ福岡は2018年に“復活”するらしいが、それでもスクリーン数は十分ではないと思う。業界筋の奮起を望みたいところだ。