昨年(2016年)ユネスコ無形文化遺産にも登録された福岡市の夏祭り、博多祇園山笠が今年も7月1日より15日まで開催された。例年通り市内14箇所に“飾り山”が設置されたが、その中で異彩を放っていたのが福岡市博多区の上川端商店街に設置された“八番山笠”である。
ここの今年の飾り付けのテーマは、何と「スター・ウォーズ」だ。年末に公開される「最後のジェダイ」を題材にしたもので、手練れの博多人形師による造形は、実によく出来ている。話によれば、外国映画が“飾り山”のネタになるのは初めてだということで、かなりの見物客を集めていた。
今回の“飾り山”のように、祭りの出し物を映画の宣伝に使うというのは、けっこう上手い方法かもしれない。特に福岡のように映画好きで祭り好きが多い土地柄だと、かなりの効果が見込めよう。出来れば今後も継続してほしい。
博多祇園山笠のハイライトである“追い山”は7月15日に行われるが、開始時刻が朝の4時59分なので、前日徹夜でもしない限り良いポジションで観るのは無理だ。だが、博多祇園山笠は博多の夏を象徴する行事であることは間違いない。だが、今年の梅雨は県内の筑後地区で大水害が起こるなど、良くないニュースが目立つ。地元の方々の無事を祈りたい。